https://www.msn.com/ja-jp/news/national/%E8%8F%85%E9%A6%96%E7%9B%B8%E3%81%A8%E9%95%B7%E7%94%B7%E3%81%8C%E7%89%9B%E8%80%B3%E3%82%8B%E7%B7%8F%E5%8B%99%E7%9C%81%E6%A8%A9%E7%9B%8A-%E9%81%95%E6%B3%95%E6%8E%A5%E5%BE%85%E7%96%91%E6%83%91%E3%81%A7%E3%82%8F%E3%81%8B%E3%81%A3%E3%81%9F-%E5%B9%B3%E6%B0%91%E5%AE%B0%E7%9B%B8-%E3%81%9F%E3%81%9F%E3%81%8D%E4%B8%8A%E3%81%92-%E3%81%AE%E5%A4%A7%E3%82%A6%E3%82%BD/ar-BB1dtQ2w?ocid=msedgdhp 2021/02/08 11:30 ※AERA 2021年2月15日号
世襲打破を掲げてきた菅首相の長男が、総務省幹部への接待で暗躍していた。息子を議員にしなければそれでいいのか。「平民宰相」の看板が揺らぐ。
* * *
有権者からすれば「ブルータス、お前もか!」の心境ではないか。さんざん「叩き上げ」「世襲打破」「苦労人」を前面に押し出し、安倍晋三、麻生太郎両氏ら世襲族の元首相とは違うことを売りにしてきた菅義偉首相。そんな首相を直撃したのが、長男の菅正剛氏が現職の総務省高級官僚らを接待していたという週刊文春のスクープだ。
■総務省の大臣秘書官に
事のあらましはこうだ。昨年10月7日、現場は日本橋人形町にある高級料亭。映像制作、キャラクターライセンスなどの事業を手がける「東北新社」の二宮清隆社長らが、総務省内で「次の事務次官」の呼び声が高い谷脇康彦総務審議官に対して、数万円する食事代を支払い、タクシーチケットを渡すなど違法の疑いがある接待をしたという。
同席していた正剛氏は、同社の趣味・エンタメコミュニティ統括部長の肩書を持つ。東京都港区赤坂に本社を構える同社のグループ売上高は650億円。社員数は890人。その基幹事業のひとつが「衛星放送事業」だ。
総務省は、電波法に基づき放送の許認可を行う。その事務次官候補が、衛星放送を手がける会社の社長らから接待を受けたのが事実であれば、明らかな国家公務員倫理規程違反にあたり、懲戒処分の対象となる。
元総務官僚は正剛氏についてこう話す。
「安倍第1次内閣で総務大臣として初入閣した菅さんが、息子の正剛氏を大臣秘書官に抜擢したのは省内では有名です。そもそも政治とは無縁のミュージシャンを志していたという若者を大臣秘書官という要職で登用し、彼は霞が関の中枢を闊歩するようになった。東北新社という会社は、世間的には名の知れた企業ではありませんが、菅ジュニアがいる会社として、省内では知る人ぞ知る企業でした」
■「総理の子」が持つ重み
大臣秘書官だった正剛氏が、どのような経緯で東北新社に入社したかは不明だが、前出の元総務官僚はその存在の「重み」を指摘する。
「総務省の次期事務次官候補という大物にとって、東北新社は正直、事業規模から考えれば直接付き合う理由もない無名会社です。その社長らから、リスクを冒して接待を受けるとは考えにくい。考えられるとすれば『総理の息子』がいる会社だから、ということ。両者の仲介を総務省に顔が利く正剛氏が担ったと考えるのが自然です」
この一件が表沙汰となった翌日、2月4日の衆院予算委員会。立憲民主党・黒岩宇洋衆議院議員の「週刊誌報道の写真は長男か」という質問に、菅首相は「わからない」「本人には確認していない」としながら、一方で「息子と電話で話した」「調査に協力するように伝えた」と曖昧な応対に終始し、「息子と自分は別人格だ」と強調した。
だが、正剛氏を大臣秘書官に抜擢し、霞が関に呼び込んだのは菅首相自身。菅首相と総務省は、携帯料金値下げなどで今も歩調を揃える蜜月関係にある。省内や放送業界は、菅父子の顔色をうかがわざるを得ない。
政権は問題の封じ込めに必死だ。この予算委員会の直前、野党は接待を受けた谷脇総務審議官の予算委員会への参考人出席を求めた。ところが、野党筆頭理事、立憲民主党の辻元清美衆議院議員によると、与党は出席そのものを「事務次官級だからできない」と蹴ったというのだ。「総務行政に絶大な力がある高級官僚だからこそ、説明責任がある」と辻元氏は憤る。
実は正剛氏による総務官僚への接待は、1回だけではなかった。12月に入っても、今度は別の総務官僚の接待もしていた。折しもコロナの感染拡大に伴い、菅政権の支持率が急降下した時期。父はステーキ、息子は料亭。この両者の振る舞いの、どこが既得権益者でないのか、首相の説明が求められる。(編集部・中原一歩)
感想;
自民党と公明党は、問題を調査する意図はまったくなく、なんとかほとぼりが冷めるのを待つ作戦のようです。
その内、国民が森加問題や、桜を見る会のように忘れてしまうだろうと。
そして、それが結局利権で金儲け、税金を少しでも自分たちに回そうとしているのでしょう。
それにしても公明党も落ちてしまったものです。
2代目戸田城聖会長が生きておられたら、何て思われたでしょうか?
「だれだ! お金のために政治に参加したのではない。国民の幸福のためだ!」と言われるでしょう。
創価学会の教えは二の次なのでしょう。
自民党内でも、自ら問題を明らかにする自浄機能を失くしているようです。
森会長の女性蔑視発言に対しても、静観の構えです。
発現は不適切だが継続との考えです。
菅首相に自覚していただくためには、もっと支持率低下が必要なようです。
こんな菅首相を支持されている約40%の人は、甘い汁のおこぼれが回ってくるのではと勘繰りたくなります。
世襲打破を掲げてきた菅首相の長男が、総務省幹部への接待で暗躍していた。息子を議員にしなければそれでいいのか。「平民宰相」の看板が揺らぐ。
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有権者からすれば「ブルータス、お前もか!」の心境ではないか。さんざん「叩き上げ」「世襲打破」「苦労人」を前面に押し出し、安倍晋三、麻生太郎両氏ら世襲族の元首相とは違うことを売りにしてきた菅義偉首相。そんな首相を直撃したのが、長男の菅正剛氏が現職の総務省高級官僚らを接待していたという週刊文春のスクープだ。
■総務省の大臣秘書官に
事のあらましはこうだ。昨年10月7日、現場は日本橋人形町にある高級料亭。映像制作、キャラクターライセンスなどの事業を手がける「東北新社」の二宮清隆社長らが、総務省内で「次の事務次官」の呼び声が高い谷脇康彦総務審議官に対して、数万円する食事代を支払い、タクシーチケットを渡すなど違法の疑いがある接待をしたという。
同席していた正剛氏は、同社の趣味・エンタメコミュニティ統括部長の肩書を持つ。東京都港区赤坂に本社を構える同社のグループ売上高は650億円。社員数は890人。その基幹事業のひとつが「衛星放送事業」だ。
総務省は、電波法に基づき放送の許認可を行う。その事務次官候補が、衛星放送を手がける会社の社長らから接待を受けたのが事実であれば、明らかな国家公務員倫理規程違反にあたり、懲戒処分の対象となる。
元総務官僚は正剛氏についてこう話す。
「安倍第1次内閣で総務大臣として初入閣した菅さんが、息子の正剛氏を大臣秘書官に抜擢したのは省内では有名です。そもそも政治とは無縁のミュージシャンを志していたという若者を大臣秘書官という要職で登用し、彼は霞が関の中枢を闊歩するようになった。東北新社という会社は、世間的には名の知れた企業ではありませんが、菅ジュニアがいる会社として、省内では知る人ぞ知る企業でした」
■「総理の子」が持つ重み
大臣秘書官だった正剛氏が、どのような経緯で東北新社に入社したかは不明だが、前出の元総務官僚はその存在の「重み」を指摘する。
「総務省の次期事務次官候補という大物にとって、東北新社は正直、事業規模から考えれば直接付き合う理由もない無名会社です。その社長らから、リスクを冒して接待を受けるとは考えにくい。考えられるとすれば『総理の息子』がいる会社だから、ということ。両者の仲介を総務省に顔が利く正剛氏が担ったと考えるのが自然です」
この一件が表沙汰となった翌日、2月4日の衆院予算委員会。立憲民主党・黒岩宇洋衆議院議員の「週刊誌報道の写真は長男か」という質問に、菅首相は「わからない」「本人には確認していない」としながら、一方で「息子と電話で話した」「調査に協力するように伝えた」と曖昧な応対に終始し、「息子と自分は別人格だ」と強調した。
だが、正剛氏を大臣秘書官に抜擢し、霞が関に呼び込んだのは菅首相自身。菅首相と総務省は、携帯料金値下げなどで今も歩調を揃える蜜月関係にある。省内や放送業界は、菅父子の顔色をうかがわざるを得ない。
政権は問題の封じ込めに必死だ。この予算委員会の直前、野党は接待を受けた谷脇総務審議官の予算委員会への参考人出席を求めた。ところが、野党筆頭理事、立憲民主党の辻元清美衆議院議員によると、与党は出席そのものを「事務次官級だからできない」と蹴ったというのだ。「総務行政に絶大な力がある高級官僚だからこそ、説明責任がある」と辻元氏は憤る。
実は正剛氏による総務官僚への接待は、1回だけではなかった。12月に入っても、今度は別の総務官僚の接待もしていた。折しもコロナの感染拡大に伴い、菅政権の支持率が急降下した時期。父はステーキ、息子は料亭。この両者の振る舞いの、どこが既得権益者でないのか、首相の説明が求められる。(編集部・中原一歩)
感想;
自民党と公明党は、問題を調査する意図はまったくなく、なんとかほとぼりが冷めるのを待つ作戦のようです。
その内、国民が森加問題や、桜を見る会のように忘れてしまうだろうと。
そして、それが結局利権で金儲け、税金を少しでも自分たちに回そうとしているのでしょう。
それにしても公明党も落ちてしまったものです。
2代目戸田城聖会長が生きておられたら、何て思われたでしょうか?
「だれだ! お金のために政治に参加したのではない。国民の幸福のためだ!」と言われるでしょう。
創価学会の教えは二の次なのでしょう。
自民党内でも、自ら問題を明らかにする自浄機能を失くしているようです。
森会長の女性蔑視発言に対しても、静観の構えです。
発現は不適切だが継続との考えです。
菅首相に自覚していただくためには、もっと支持率低下が必要なようです。
こんな菅首相を支持されている約40%の人は、甘い汁のおこぼれが回ってくるのではと勘繰りたくなります。