あとがきから
・2006年に、ホームレスの方々の間で「山狩り」と呼ばれる、御幸啓直前に行われる「特別清掃」の取材を行いました。
・上野恩賜公園近くのビジネスホテルに宿泊し、ホームレスの方々が「コヤ」を畳みはじめる午前7時から、公園に戻る5時までの5時までのあいだ、彼らの足跡を追いました。
真冬の激しい雨の日で、想像の何倍も辛い一日でした。
・彼らと話をして歩き、集団就職や出稼ぎで上京してきた東北出身者が多い、ということを知りました。
「あんたには在る。おれたちには無い。在るひとに、無いひとの気持ちは解らないよ」と言われました。彼が描いたのは、屋根と壁-、家でした。
・この地に原発を誘致する以前は、一家の父親や息子たちが出稼ぎに行かなければ生計が成り立たない貧しいい家庭が多かった、という話を何度も耳にしました。
・家を津波で流されたり、「警戒区域」内に家があるために避難生活を余儀なくされている方々の痛苦と、出稼ぎで郷里を離れているうちに家を失くしてしまったホームレスの方々の痛苦がわたしの中で相対し、二者の痛苦を繋げる蝶番のような小説を書きたい-、と思いました。
感想;
このお話はフィクションですが、きっと同じような境遇を生きてきた人、生きている人が多くいらっしゃるのでしょ。
それを多くの人に知って欲しいとの作者の気持ちがあったのだと思います。
上野公園の「特別清掃」があること、それが天皇陛下の目にホームレスが入らないようにするためとのようです。
天皇陛下はこの「特別清掃」をご存知なのでしょうか?
ホームレスも国民なのですが。
きっと誰も天皇陛下に伝えないのでしょう。
菅首相は「最後にセイフティネットがある」と発言されましたが、それが機能していません。
生活保護申請に言っても、親族の扶養確認などもあり、それを嫌う人もいて、なかなか許可されません。
最後にセイフティネットがあるなら、言葉が実際を表すようにして欲しいです。
それと福島原発事故でまだまだ苦しんでいる人がいるということです。
それへの支援は大丈夫でしょうか?
安倍前首相が「Under Control」と世界に発信されましたが、いまだに「Out of Control」状態で、廃炉の目処も立っていません。
日本の政治の怠慢をこの本がいみじくも伝えているように感じました。
それを許している国民の意識にも問題があるのでしょう。
米国の権威ある賞を受賞されていますが、日本では評価されていません。
福島原発の問題、ホームレスの問題、天皇ご来られるということでホームレス排除などが受賞により広く知られたくなかったのかもしれません。
ドリアン助川著「あん」は海外で評価され、賞も受けられていますが、日本ではまったく受賞されていません。出版時も大手は拒否して、ようやく出版してくれました。
日本のハンセン病対策の問題点が明確にされるので日本では受賞されそれが広く伝わることを避けたかったのでしょう。
それとも評価する側の選考委員の問題なのでしょうか?
・2006年に、ホームレスの方々の間で「山狩り」と呼ばれる、御幸啓直前に行われる「特別清掃」の取材を行いました。
・上野恩賜公園近くのビジネスホテルに宿泊し、ホームレスの方々が「コヤ」を畳みはじめる午前7時から、公園に戻る5時までの5時までのあいだ、彼らの足跡を追いました。
真冬の激しい雨の日で、想像の何倍も辛い一日でした。
・彼らと話をして歩き、集団就職や出稼ぎで上京してきた東北出身者が多い、ということを知りました。
「あんたには在る。おれたちには無い。在るひとに、無いひとの気持ちは解らないよ」と言われました。彼が描いたのは、屋根と壁-、家でした。
・この地に原発を誘致する以前は、一家の父親や息子たちが出稼ぎに行かなければ生計が成り立たない貧しいい家庭が多かった、という話を何度も耳にしました。
・家を津波で流されたり、「警戒区域」内に家があるために避難生活を余儀なくされている方々の痛苦と、出稼ぎで郷里を離れているうちに家を失くしてしまったホームレスの方々の痛苦がわたしの中で相対し、二者の痛苦を繋げる蝶番のような小説を書きたい-、と思いました。
感想;
このお話はフィクションですが、きっと同じような境遇を生きてきた人、生きている人が多くいらっしゃるのでしょ。
それを多くの人に知って欲しいとの作者の気持ちがあったのだと思います。
上野公園の「特別清掃」があること、それが天皇陛下の目にホームレスが入らないようにするためとのようです。
天皇陛下はこの「特別清掃」をご存知なのでしょうか?
ホームレスも国民なのですが。
きっと誰も天皇陛下に伝えないのでしょう。
菅首相は「最後にセイフティネットがある」と発言されましたが、それが機能していません。
生活保護申請に言っても、親族の扶養確認などもあり、それを嫌う人もいて、なかなか許可されません。
最後にセイフティネットがあるなら、言葉が実際を表すようにして欲しいです。
それと福島原発事故でまだまだ苦しんでいる人がいるということです。
それへの支援は大丈夫でしょうか?
安倍前首相が「Under Control」と世界に発信されましたが、いまだに「Out of Control」状態で、廃炉の目処も立っていません。
日本の政治の怠慢をこの本がいみじくも伝えているように感じました。
それを許している国民の意識にも問題があるのでしょう。
米国の権威ある賞を受賞されていますが、日本では評価されていません。
福島原発の問題、ホームレスの問題、天皇ご来られるということでホームレス排除などが受賞により広く知られたくなかったのかもしれません。
ドリアン助川著「あん」は海外で評価され、賞も受けられていますが、日本ではまったく受賞されていません。出版時も大手は拒否して、ようやく出版してくれました。
日本のハンセン病対策の問題点が明確にされるので日本では受賞されそれが広く伝わることを避けたかったのでしょう。
それとも評価する側の選考委員の問題なのでしょうか?