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官邸の“兵糧攻め”で小池都知事がダウン?東京都へのワクチン供給がストップし、大混乱 ”ワクチン供給はどうなっているの?”

2021-06-29 12:22:00 | 新型コロナウイルス
https://news.yahoo.co.jp/articles/4ba881c7bc323775e97900c616e6f22b9bbe85b1?page=1 6/28(月) 22:51AERA dot.

 東京五輪・パラリンピックの開催に向けて、開催地の東京はワクチン接種を加速させたいところだが、ここにきて政府のワクチン供給が追い付かない事態が生じている。東京都へのワクチン供給はストップされ、現場は大混乱。その上、小池百合子都知事が過労で入院し、収拾がつかなくなっている。麻生太郎財務相は25日、東京都議選の自民党候補の応援演説で、静養中の小池知事について「自分でまいた種でしょうが」と突き放した。ワクチンには政治的な思惑が絡んでいるというが、いったい何が起こっているのか。

「自治体の大規模接種についてはいったん新規の受付を休止させていただいて、職域接種については金曜日(25日)の午後5時をもって申請を一時休止させていただきたい」

 河野太郎規制改革担当大臣は、23日夜、記者会見でこう述べた。自治体の大規模接種と職域接種については、モデルナ製のワクチンを使っている。河野大臣は会見で「相当な勢いで申請をいただいている」と述べ、職域接種と大学での接種の合計は3300万回、自治体の大規模接種が1200万回を超え、上限に近くになっているとして、申請の受付を一時休止した。

 モデルナ製のワクチンは、9月末までに5千万回分が供給される契約になっている。25日の会見で河野大臣は自治体の大規模接種については別の1200万回分の申請が承認されず、保留になっていることを明らかにした。単純計算で700万人分のワクチンが足りない計算だ。

 これに対して厚労省関係者は「あたかも想定外だったかのような白々しく釈明していますが、実態はそうではありません」と突き放す。どういうことか。

「菅義偉首相が掲げた『1日100万回』という接種目標にこだわった勇み足ですよ。ワクチン接種には配送や会場運営などロジ面を含めて多方面に目配りをする必要がある。しかし、河野大臣は丁寧な調整が苦手なタイプ。自治体との調整など実務を担う厚労省とは衝突ばかりで連携できていない」(政府関係者)

 もともとワクチン調達を担当したのは、菅首相側近の和泉洋人首相補佐官と大坪寛子・厚労省審議官のコンビだった。しかし、ワクチン契約で欧米に後れを取るなど2人は調達に失敗。戦犯となり、ワクチンは河野大臣が取り仕切ることになった。

「その後、和泉・大坪コンビと河野大臣の折り合いは悪く、意思疎通が断絶し、連携がとれていない。この目詰まりは大きな痛手でとなっているのです」(同前)

 ワクチン供給の休止のゴタゴタはこれだけではなかった。河野大臣が新規受付の休止を発表する以前に、東京都へのワクチン供給が止まっていたことがAERAdot.の調べでわかった。官邸関係者が状況をこう説明する。

「受付休止を発表する前、東京都からの再三、ワクチン供給の申請があったのですが、政府は『ゼロ回答』でした。この判断に関わったのは、小池知事を快く思っていない和泉補佐官や大坪審議官、自民党サイドのワクチン窓口役を橋本岳議員と共に担っている丸川珠代五輪担当相らと言われています。今回の供給ストップは、小池都知事への“兵糧攻め”です。小池知事は自民党本部に何度も出向き、二階幹事長に陳情するなど、えらく対応に苦慮していた。こうした心労が重なり静養につながったのではないか。さすがにやり過ぎではないか、と心配する声も出ています」

 東京都へのワクチン供給はいつから止まっているのか。都の感染症対策部の担当者を直撃するとこう説明した。

「東京都から政府に14日の週の後半にワクチンを要請しました。19日は小池知事が官邸にいき、菅首相にワクチンの要望書も出していると思います。ですが、23日に『供給ができない』、『今後の供給の目途もたっていない』と回答が来ました。その理由はわかりません」

 東京五輪を目前に控える東京都ではワクチン接種のために、都内に大規模接種施設を設置し、7月下旬からは青山学院大や一橋大、東京都立大とも連携して、接種を加速していこうとしていた。その中で腰を折られた形だ。今後の影響について先の都の担当者はこう苦境を語る。
「大規模接種施設ではワクチン確保を前提に体制を組んでいるので、ワクチンが来ないとなれば、スケジュールなどを変える必要があるし、接種が遅れてしまう。大学との連携も進まなくなる」

 大学側にも見解を求めると、ワクチンの供給の目途が立っていないことを知らされていないようで、「現時点では聞いていない」(青山学院大広報)、「まだ都から話は来ていない。特段にコメントはない」(一橋大広報)、「ワクチンが足りない状況があるのであれば、東京都と検討して、対応を決めていく」(東京都立大担当者)と一同に困惑した様子を見せた。

 厚労省健康局予防接種室の担当者に東京都への供給を拒否した理由を直撃したところ、「現在、精査中ということです」と都の見解と食い違う回答をした。今回の決定は誰が行ったのか、と尋ねると、「それは何とも言えない。厚労省だけで決めるものではない」と言葉を濁した。もう一度、誰がどう意思決定をしているのかと尋ねると、「厚労省の中では健康局となるが、大臣や官邸も関わるので…」と繰り返した。

 新型コロナウイルスの感染拡大が収まらない中、五輪を目前に控える東京でワクチン供給がストップすれば、とばっちりを受けるのは、1400万人もいる都民だ。円滑に進むことを願いたい。
(AERAdot.編集部 吉崎洋夫)

感想
ワクチンを政争の道具に使わないで欲しいものです。

菅首相が成田の検疫を見学して、入国時のチェックを厳しくするよう指示したとのことですが、まさにパーフォーマンスですね。
やっていることが遅いです。
感染者を泉佐野市に移動させてしまい、濃厚接触者を増やしてしまっています。
きちんとやろうという意欲がないのか、論理的思考が苦手なのか、素人よりもひどいです。
周辺のスタッフがきちんと意見する人がいないのでしょうか?
そうでした。意見する人は飛ばされたり左遷されるので意見する人はいなかったのでした。

「自殺」柳美里著 ”命 宮越由貴奈(小学4年)&よっくんのポエム”

2021-06-29 01:17:08 | 本の紹介
柳美里さんが31歳の時に発行された本です。
24歳の時に高校で“自殺”について講演された内容が主にまとめられています。

・学校にいるのと同じくらい、家にいるのがイヤでした。小学5年のときに母が恋人と暮すために家を出て、私といちばん下の弟は母と、上の弟と妹は父と暮すことになりました。私はその母の恋人とうまくいかなくて・・・。トリュフォーの『大人は判ってくれない』という映画、観たことあります? 少年院のようなところに連れて行かれる途中で、男の子が車から抜け出して海にいくんです。その少年のように学校をエスケープしては、海に行きました。中学2年の冬、今日こそは自殺しようと考えて、埠頭に立ちました。私は全然泳げないから海に飛び込めば溺れるんですが、ちょっとオッカナイ気もしたから、ウイスキーを飲んだんです。でもなぜか浮かびあがって-、死にきれませんでした。

・死ぬのなら、電車に飛び込んだり、高いところから飛び降りたりすれば確実なんだろうけど、その確実な方法を選ばなかったというのは、どこかで死ぬのを怖れていたんだと思います。

・ひとが自殺をする理由はひとが生きる理由ほどあるんです。けれどひとが死を選ぶ本質的な理由は、自己の尊厳を守るという強い動機に支えられている、といえます。自殺は尊厳死であるといってもいいと思います。ひとは、自己を脅かしつづける屈辱を葬り、自己の尊厳を守る権利があるということをおぼえておくべきだと思います。

・私にとって生きることは書くことです。生きる意味が失われば、死を選ぶというのは、当然だと考えています。もし私が書けなくなっても生きなければならない運命にあるとしたら、それは生きながらの死です。

・ぶざまに生きることを拒否するというのは、すべての自殺者の共通の思いだったに違いありません。

・12歳の詩人 岡真史の死『ぼくは12歳』詩集
「ぼくの心」
からしをぬったよ
体に
そうしたら
ふつうになったんだ
よっぽど
あまかったネ
ぼくの心って

「ひとり」
ひとり
ただくずれさるのを
まつだけ

彼の死後発見された日記には、4年生のときにいじめがあって、いじめられたときに岡君はケロッとして、「大したことないんだよ。大人がみんな大げさに騒ぐからいけないのさ」とお母さんにいっていたにもかかわらず、その日記には、「ぼくは今日、〇〇になかされた」「また〇〇にやられちゃった。泣いてしまって恥ずかしかった」などと書いていたんです。

・太宰治
物語を書き綴る以外には能がない。
まるっきり、きれいさっぱり能がない。自分ながら感じている。
・・・
いまは、すべてをあきらめた。何をさせてもだめな男である。確認した。
そうして、自分にも、あまり優れたものとは思われない。たわいのない物語を書いている。

・精神科のお医者さんに、「最近もあのときみたいな感じなんですけど、どうしたら治るでしょうか」と相談したら、「ばかもの」といわれて。「そういう中で書いているんじゃないですか、薬でおさえることはできるけれど、そうしたら、あなたは書けなくなるんじゃないですか」といわれて、どうしようもないなと思いました。

・私の自殺に対する考えの中心をなしているのは、生のなかに死をプログラムすべきだということです。ドクター・キリコについての箇所で、「自殺の衝動を制御したければ死をコントロールする方法を考えるべきだ」と述べたのは、どんなにポジティブに生への意志を持っていても、必ずいつかは死が訪れるのだから、予め死の準備をしておくべきだと言いたかったのです。私は死をプログラムすることが、生きる価値と意味を喪失してしまった現代社会において、自殺をコンロロールする唯一の方法なのかもしれないと考えています。

・私は今日ほど考えることが軽んじられている時代はないと思っていますが、誰でもいつかは死とは何かを考えないわけにはいかないのです。だとすれば、まず生のなかに存在する死を受容することからはじめたらどうかと言いたいのです。

・自殺の理由のほとんどは虚栄とナルシズムがもたらしたものだと思います。ただ、虚栄とナルシシズムが何故に自らの手によって自己を消滅させるほどのエネルギーを生み出すかが問題なのです。私は人間はその二つがなければ生のエネルギー、そして文明を作り出すことができなかったのではないかと考えます。

感想
「JR上野駅」柳美里著 ”2020年の全米図書賞受賞”

確かに自分の尊厳が脅かされてまで生き続ける必要はないのかもしれません。
ただ、自分の尊厳は周りが何と言おうが自分から投げ捨てない限り奪われません。
インド独立の父と言われているガンジーの言葉
「あなたが自ら誇りを投げ捨てない限り、誰もあなたから誇りを奪い取ることはできない」
を自分の言葉としたいです。

自殺する選択肢は個人にあると思います。
でも今実行する前に、まだまだ出来ることがあると思います。
出来ることがないと信じ込んでいるだけのことはないでしょうか。
実際、柳美里さんも自殺未遂したけど、生き残ったので、その後の活動があり、多くの人に力を与えています。
柳美里さんが自殺未遂をして助かったのはたまたまでした。
たまたま自殺未遂が未遂で終わらずに死ぬ人も多くいます。
一人で苦しまないで欲しいです。
誰かに話をする、誰かを頼ることは弱いことではありません。

自殺する前に下記のサイトを見てもらえませんか?
http://inorinohinshitu.sakura.ne.jp/mpdf/denchigakirerumade.pdf
生きたくても生きられなかった少女が残した詩です。

命 宮越由貴奈(小学4年)
いのちはとても大切だ
人間が生きるための電池みたいだ
でも電池はいつか切れる
命もいつかなくなる
電池はすぐにとりかえられるけど
命はそう簡単にはとりかえられない
何年も何年も
月日がたってやっと
神さまから与えられるものだ
命がないと人間は生きられない
でも
「命なんかいらない」
と言って
命をむだにする人もいる
まだたくさん命がつかえるのに
そんな人を見ると悲しくなる
命は休むことなく働いているのに
だから、私は命が疲れたと言うまで
せいいっぱい生きよう

良かったら下記のサイトも見ていただけませんか?
自殺を考える人はとても苦しいと思います。
でも自殺する前にぜひ見て欲しいです。
よっくん のポエム ☆ POEM ☆ ぽえむ
ここにはよっくんが書いてきた心温まる詩が たくさんあります。
よっくんは平成17年12月29日 12歳でお星様になりました。

よっくんのポエム
上記のサイトには、生きたくても生きられなかった子どもたちのことが紹介されています。