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(モデルナ製ワクチン)追記10:ファイザー製ワクチンに異物/取り付けミス/異物は製造工程のステンレス/注意深く見だしたので異物発見/意味のない製品回収/武田薬品工業と当局の5つの間違い 

2021-09-15 18:05:28 | 新型コロナウイルス
追記10
ファイザー製ワクチンに異物 神奈川2市と堺、同じロット
https://news.yahoo.co.jp/articles/75d3614a36255de23cd5305a3d03a9233c3e3c4d 9/14(火) 19:48 共同通信


 相模原市は14日、新型コロナウイルスのワクチン接種会場で、米ファイザー製のワクチン3本に異物が見つかったと発表した。神奈川県鎌倉市では同日までに、堺市でも同日、同じロット番号のワクチン各1本で異物が確認された。ロット番号は「FF5357」。

 3市によると、異物はいずれも白い浮遊物で、ファイザー社に異物の分析を依頼するなどした。異物が見つかったワクチンは使用を中止し、他の同じロット番号のものは異物がないことを確認した上で使用を続けた。

 11~14日、相模原市内の会場3カ所で使用予定のワクチンの瓶3本から異物が見つかった。

感想
モデルナ製を注射する前に異物有無を確認してくださいと言えば、ファイザー製も見るようになります。
よく見れば異物は見つかります。
その予測通り、見つかりました。
これで、ファイザー製もさらに皆さん見られて、これからも見つかるでしょう。


追記9
モデルナ異物混入、製造工場で部品取り付けミス2回 混入気付くも日本に連絡なく…
https://www.tokyo-np.co.jp/article/130189 2021年9月11日 06時00分

 米モデルナ製の新型コロナワクチンから異物が見つかった問題で、製造したスペインの工場は、異物混入の原因となる製造ラインの部品取り付けミスを2回していた。初回のミスでは異物混入に気付かないまま、ワクチンを日本へ出荷。2回目のミスの後、別のロットのワクチンを製造中に異物混入に気付いたが、日本に連絡しなかった。スペインの製造ラインの管理が不十分だった可能性がある。(沢田千秋)

 国内での異物混入を受け、3つのロットのワクチンが回収中だが、既に50万回の接種が行われたとされる。スペインから連絡があれば、接種を中断できた可能性がある。問題のロットのワクチンを接種後、男性3人の死亡が報告された件について、10日の厚生労働省の専門部会は「接種との因果関係は評価できない」とした。
 厚労省や国内でのワクチン供給を担う武田薬品工業などによると、異物混入はスペインの製薬会社ロビの工場で起きた。この工場はモデルナの欧州での生産拠点。ワクチンの容器(バイアル)にゴム栓をはめる工程で、2つの金属部品を不適切に製造ラインに取り付けたため摩擦が発生し、バイアル内に金属片が入ったという。
 製造日がいつだったかは不明。ロビは取り付けミスをした後、3つのロット計16万3000本を製造し、日本に出荷した。その後、バイアルのものとみられるガラスの破損事故が起き、メンテナンスをした際に2回目の部品の取り付けミスをした。別のロットを製造中に異物混入を発見し、ミスに気付いた。このロットは出荷されなかった。

 厚労省の担当者は「ロビは取り付けミスが起きたのはガラス破損後と思っていたが、日本から異物の報告があり、慌てて検証したと推察される」と話す。
 武田薬品によると、異物が混入したバイアル全39本はモデルナに送り、国内にない。「モデルナとの契約で、品質情報の調査はすべてモデルナが行うことになっている」という。
 モデルナと武田薬品は共同声明で、異物は心臓の人工弁や縫合糸として体内でも使える「316ステンレススチール」で、「筋肉内に注入されても医療上のリスクが増大する可能性は低い」と説明した。
 厚労省監視指導・麻薬対策課は「医薬品医療機器法(旧薬事法)上、ワクチンの有効性、安全性に責任を負う前提で武田に販売許可を出した。現時点での対応に問題はなく、立ち入り調査などの予定はない。疑うべき点があれば適切に調査していく」としている。

◇モデルナ製ワクチン異物混入問題 8月半ば以降、5都県8カ所の接種会場で異物入りバイアル瓶39本が見つかった。全てがスペインの製薬会社が日本向けに製造した同一のロット番号。同時期に同じ製造ラインで作られた別の2ロットも含めて使用が中止され、配送済みの計162万回分が回収対象となった。

 新型コロナの米モデルナ製ワクチンの異物混入問題で自主回収となったロットのワクチンを接種後に死亡した男性3人について、厚生労働省ワクチン副反応検討部会は10日、ワクチンと死亡との因果関係は「評価不能」とし、引き続き情報収集に努めるとした。現時点で同社製ワクチンの「重大な懸念は認められない」として、接種継続に問題はないと結論付けた。
 検討部会の資料によると、死亡した3人は30~49歳で、いずれも基礎疾患はなかった。1人の死因は不整脈による急性死と推測。残る2人の死因は調査中で、うち1人は心臓性急死か発熱が原因となった可能性がある。
 モデルナ製ワクチンの国内供給を担う武田薬品工業はこの日の検討部会に出席し、自主回収となったロット全てに「異物混入の可能性は十分ある」と述べた。
◆専門家はどうみる?
 米モデルナ製の新型コロナワクチンに異物が混入した問題で、識者3人に話を聞いた。
◆金属アレルギーなど健康被害ほぼない
 日本感染症学会ワクチン委員会委員長、西順一郎・鹿児島大教授
 ごく小さな316ステンレススチールなら金属アレルギーなどの健康被害はほぼない。海外製ワクチンの異物混入は過去にもあり、製薬会社が分析、調査をするのは慣例。健康被害が明らかになれば国の調査は必要だが、そうでない場合は製薬会社に任せるのが現実的な対応だ。微量の金属粒子の注射が突然死に結び付くことも医学的に考えにくい。
◆厚労省は異物入手と分析を
 サリドマイド薬害の被害者、佐藤嗣道・東京理科大准教授
 なぜ、厚生労働省がワクチン内の異物を入手し、国立医薬品食品衛生研究所で分析、同定をしないのか違和感がある。目に見える金属片が製剤に入り込むなど普通はあり得ず、製薬会社の工場全体に問題がある可能性もある。いったん全品の使用を止め、原因を明らかにすべき重大な問題。政権はワクチンを打たせたいし、企業はまずい情報を隠すことがある。薬害は行政の不作為によって起こる。
◆接種中止が理想でも感染抑制とジレンマ
 神奈川警友会けいゆう病院、菅谷憲夫医師
 ワクチンの異物は、どういう影響があるか不明なうちは接種中止が理想だ。ただ、モデルナが打てなくなれば日本は混乱する。ワクチンの効果は間違いなく、感染を抑えるため、みな一生懸命打とうとしている中、中止が正しいのかジレンマがある。各国がワクチン製薬会社に平身低頭し、売り手が強い契約も仕方がない。

感想
異物は武田薬品工業では分析できない契約書になっていたようです。
海外の場合は、そういうことがありますが、できたら日本で分析できるようにしたいものです。
ただ、非破壊で実態顕微鏡で10倍~30倍くらいで観察して、異物の大きさ、形状、外観を見れば、どんな異物かだたいわかりますが、武田薬品工業ではそれをされていないようです。
注射剤の不溶性異物評価の技術を持たれていないのかな?
39件の異物報告があったということは報告されていない、あるいは気がつかなかった異物がもっとあったはずです。

注射剤の異物は全数検査時の異物不良率が通常のロットより多かったはずです。
品質保証ではその不良率を見て、ロットは問題ないかを確認します。
通常の不良率より多いと、残存不良率が高い(異物検査は100%ではなく必ず見逃しがある検査)ので、再度全数検査を行います。
それがなかったのでしょう。

また不良の異物を観察して、異物の同定をして原因を究明しますが、それもされていなかったようです。

海外では注射剤の不溶性異物は問題にならないので、ノウハウを持っていません。
日本の会社が指導しないといけないのですが、十分でなかったようです。
また、武田薬品工業では全数異物検査をされていないようです。
されていればさすがに気づきましたので。
海外の注射剤の不溶性異物の全数検査を日本でしないという、ある面大胆な決断をされたようです。
その決断をする場合は、海外製造所の異物指導を行うのですが・・・。

結果で対応する品質保証になっています。
本来品質保証は事前に確認して対応することなのですが。
病気になって病院に行くようなものです。
普段の健診結果のモニタリング(これは生産での不良率が通常と違う、異物の同定)と普段の健康に注意(日本での全数検査と海外製造所の異物指導)することなのですが。
ばたばたされたかと思いますが、日本では日本の治験をやったので、それがワクチン導入の遅れにもなりましたが、その期間にできたように思います。


追記8
モデルナ社および武田薬品による共同ステートメント
COVID-19ワクチンモデルナ筋注の使用見合わせ対象ロットに関する評価の結果速報について

2021年9月1日 https://www.takeda.com/ja-jp/announcements/2021/investigation-of-suspended-lots-of-covid-19-vaccine-in-japan/

武田薬品工業株式会社(以下、「武田薬品」)は、COVID-19ワクチンモデルナ筋注(以下、「モデルナ社製ワクチン」)の特定のロットにて未使用のバイアル(ワクチンが入った小瓶)内に異物があるという複数の接種会場からの報告を受け、計3ロットの使用見合わせを8月26日に公表しました。また、武田薬品とModerna, Inc.(以下、「モデルナ社」)は、対象ロットのうちの1つのロット内のバイアルを使用して接種を受けた方のうちお二人がお亡くなりになったという情報を厚生労働省より受けたことを8月28日の共同ステートメントにて公表しました。

厚生労働省と連携をとりながら、ワクチンの製造元であるモデルナ社およびモデルナ社の欧州における委託生産拠点であるスペインのROVI Pharma Industrial Services, S.A.(以下、「ROVI社」)と武田薬品は、迅速に徹底した調査を実施しました。調査には次の内容が含まれます。

粒子状異物の混入理由および実施された是正措置および再発防止策
ロット番号3004667のバイアル内から得られた粒子状物質の性質の評価
特定された粒子状物質に健康上または安全性上のリスクがあるかを判断するための関連する医学的安全評価

原因調査と是正・再発防止策
特定のロットについて未使用のバイアル内に異物があるという複数の接種会場からの報告を受け、3ロット(ロット番号 3004667、3004734、3004956)の使用を見合わせました。

ROVI社が実施した原因調査の報告書によると、ロット番号3004667で特定された粒子状異物が混入したもっとも可能性の高い原因は、ワクチンの製造ラインのモジュール(ワクチンの打栓を行う過程の機器のひとつ)に取り付けられた二つの金属部品の設置不具合による摩擦に起因しています。当該2つの部品は、スターホイールと、ゴム栓をスターホイールに供給する部品です。ロット番号3004667を製造する前の製造ライン切り替え中に不適切に部品が配置されたと考えられます。

ROVI社の調査によると、この製造上の不具合は、現在使用を見合わせている3つのロットに限定されたものです。再発防止策として、ROVI社は次の措置を実施しました。

全ての製造ラインの目視による再確認
製造ライン切り替え時の標準業務手順書の改善
内部プロセス管理として、自動目視検査実施時の適切な限度値の設定

当社は、この度の結果速報を受け、厚生労働省と協議し、使用を見合わせた3つのロット(ロット番号3004667、3004734、3004956)につき、9月2日より自主回収に着手する予定を大阪府に報告しました。グローバルの製造販売元であるモデルナ社も、この判断を支持しています。

粒子状物質の性質の初期評価
モデルナ社が委託した独立調査機関によると、ロット番号3004667のバイアル内から得られた粒子状物質を詳細に分析した結果、その粒子状物質が316ステンレススチールであると同定されました。これは上述の原因に関する調査結果と一致しています。316ステンレススチールは、製造や食品加工の際に一般に使用されるハイグレード(高品質)のステンレススチールです。

医療上の安全性の評価
当社およびモデルナ社が医療・安全性上の評価を行った結果、モデルナ社製ワクチン薬液内にステンレススチールがごく少量存在したとしても、被接種者の健康・安全に過度のリスクをもたらすことはなく、また、ワクチンのベネフィット・リスク評価に悪影響を及ぼすことはありません。

注射針を通過できる大きさの粒子状金属が仮に筋肉内に注入されてしまった場合、接種された局所における反応をひきおこす可能性がありますが、注射部位以外での副反応を起こす可能性は低いと考えられています。ステンレススチールは心臓の人工弁や関節置換、金属製の縫合糸やステープルなどの医療機器に用いられています。このことから、当該ロットで見つかったきわめて小さな粒子状金属が仮に筋肉内に注入された場合でも、医療上のリスクが増大する可能性は低いと考えられます。 

ワクチン接種後の2件の死亡事例の調査
現時点では、これらの死亡事例とモデルナ社製ワクチン(ロット番号3004734)接種の因果関係があることは確認されていません。現在のところ相互の関係なく偶発的に生じたものと考えられます。今後、因果関係の有無に関する正式な調査を実施していくことが重要と考えます。

両死亡事例の調査は、最優先事項として緊急性および透明性をもって誠実に進められています。

モデルナ社のCOVID-19ワクチンは、現在までに45カ国で2億回以上、1億1,000万人以上に接種されており、COVID-19の収束に向けた世界的な闘いにおいて、重要な一要素となっています。

やはり製造工程のステンレスでした。
武田薬品工業と厚労省は、この問題が広がらないことを願っているでしょう。
沖縄や、神奈川、群馬の異物はステンレスではないので、それについては説明されていません。
最初の39件の異物全部がステンレスだったかどうかも説明されていません。

これだけの異物があったということは、全数検査での異物不良率が通常より高かったはずです。
そのとき、”普段と違う”ということでの調査が不十分だったようです。

対策
全ての製造ラインの目視による再確認
⇒自動検査機ではなく、目視のようです。
 スペインの製造所では行っているかと思いますが、武田薬品工業では行っていなかったのでしょうか?
製造ライン切り替え時の標準業務手順書の改善
内部プロセス管理として、自動目視検査実施時の適切な限度値の設定
⇒自動目視検査とはどんなものでしょうか?
通常自動は機械で行うので、人が行う目視は自動検査とは言いません。
限度値設置とは、これまでの限度が大きかったということでしょうか。


追記7
モデルナワクチン、神奈川でも異物 健康被害は確認なし
https://news.yahoo.co.jp/articles/aa3518b93227265588dce237bc86901e40e655a7 8/31(火) 21:19 朝日新聞デジタル

 神奈川県は31日、県が設置する新型コロナウイルスワクチンの大規模接種会場で、米モデルナ社製のワクチンの瓶に黒い異物が含まれているのが見つかったと発表した。厚生労働省が異物混入の可能性があると発表したロットとは異なる番号だった。

 県によると、横浜市港北区の「新横浜国際ホテルマナーハウス(南館)」で同日午後2時ごろ、薬剤師がワクチンの瓶から注射器に薬液を移すため針を刺そうとしたところ、黒い異物があるのを見つけた。

 同じロット番号の瓶で30日までに約3800人に接種したが、薬液を移す際には異物の混入がないか全て確認しており、県は「問題ない」としている。これまでに健康被害の確認はされていないという。

 また、異物が混入していた瓶は武田薬品工業が回収した。同じロット番号の未使用の瓶は県が保管し、この日の来場者には別のロット番号のワクチンを接種したという。

武田薬品工業が「注射する前に、異物の有無を見てください」とお願いされました。
注射剤には異物が含まれています。
日本薬局方の注射剤の目に見える異物の試験方法「不溶性異物」は、
「白いバックで5秒、黒いバックで5秒でたやすく検出される異物があってはならない」
となっています。
逆に言えば、たった10秒でたやすく検出されない異物はあっても良いという意味です。
異物は時間をかければ見えてきます。
今後も、他のロットで異物が見つかるでしょう。
ファイザー製でも見つかる可能性があります。


追記6
販売名:レボノルゲストレル錠1.5mg「F」   製品回収
https://www.info.pmda.go.jp/rgo/MainServlet?recallno=2-10278

対象ロット  数量及      出荷時期
28錠     2019年03月 ~ 2021年08月 
回収理由 2021/8/30
承認書に定められた方法とは異なる方法にて純度試験を行っていたことが判明したため、当該ロットを自主回収することにいたしました。
危惧される具体的な健康被害
承認書に定められた方法にて純度試験を実施したところ、全てのロットについて承認規格に適合する結果が得られたことから、品質、有効性及び安全性に影響はなく、重篤な健康被害が発生する恐れはないと考えております。また、現在までに本件に関連したと考えられる健康被害の報告は受けておりません。

品質は全く問題ありません。
こんなことで回収させる意味はあるのでしょうか? 
まだモデルナ製ワクチンの方が異物問題抱えています。
監麻課は回収させるのでしたら(名目は自主回収)、一定の基準を設けていただきたいです。

和歌山県の山本化学工業のアセトアミノフェンでは70%のシェアを持っていたので、下記の問題があっても回収させませんでした。
1)MF違反
2)GMP省令違反
3)製造販売承認書違反(今回のレボノルゲストはこの違反だけのようです)
かつ違反した在庫原薬を日本薬局方の試験をしたら適合だったということで回収していません。日本薬局方に適合したら、GMP省令違反でも良いということになります。


追記5
武田、異物の目視確認を モデルナワクチンの混入問題で
https://www.jiji.com/jc/article?k=2021082600368&g=eco JI.JI.COM 2021年08月26日10時31分

 武田薬品工業は26日、同社が国内流通を担う米モデルナの新型コロナウイルスワクチンに異物混入が発覚した問題で、使用見合わせの対象外の製品についても、接種する前に異常がないかどうか目視で確認するよう改めて求めた。

 武田によると、異物混入に関連する健康被害の報告はないという。供給不足などにより1回目の接種から4週間以上が経過した場合でも、2回目の接種を受けることが可能としている。

感想
武田薬品工業さんは、日本で全数異物検査をしていなかったのではないでしょうか?
日本で全数検査してたら、数mmの金属を見逃すことはないです。
きっと本数が多いのでそれをされなかったのでしょう。
海外では注射剤の異物に関しては問題になっていません。
時にはなることもありますが、それは特殊なケースで特に多い場合です。
しかし、日本は異物にとても敏感で、よく見つけます。
海外製造所で造る場合は下記の両方または少なくとも1つを行います。
・海外製造所の異物低減指導
・日本で全数検査
 自動異物検査機があります。自動異物検査機が使えない製品もあり、その場合は人が目視で確認します。この確認する人は一定の訓練を受けて、認定を受けた人です。なぜなら個人差がおおきいからです。
海外の異物検査の人には日本で問題になる異物が見えていませんでした。
海外製造所で目視選別しても信頼できるかは十分調査が必要です。
ただし、日本製の自動異物検査機を導入していれば問題はほとんどありません。

それを十分されなかったのが間違いの1つ目です。
現役のとき、海外から輸入する注射剤の製造所は全て技術者を連れて訪問し、現地製造所の製造部長、品質保証部長、品質管理部長に必要性を説明し、納得してもらい、一緒に改善を行いました。
注射の異物の日本の事情を話したら、
「日本はクレージーだ」と何度も言われました。
「そうです。クレイジーだと思います。でも日本では問題になるので、日本で販売するなら対応しないと回収などなるのです」と言って事例を紹介して、協力を仰ぎました。
「私たちはノウハウを知っています。そのノウハウを無料で伝授します。その方法を得ると、これから日本で販売する医薬品の受託も広がります」
いかに製造部長、QA長、QC長を納得させられるかです。
納得されると彼らも技術を持っていますので、半分改善できたようなものでした。

「注射する前に異常がないかどうか目視で確認するよう改めて求めた」ことが2つ目の間違いです。
まるで自分たちは品質保証していないので、現場で確認してくださいと言っているようなものです。
注射剤の異物は見る時間に比例します。
よく見れば必ず発見される異物は増えます。
これからいろいろなところで、いろいろな種類の異物が見つかるでしょう。
白ゴミ、繊維、有色異物、黒異物、ガラス、金属など。
バイアル瓶ですので、注射針を刺したときに生じるゴム栓の小さな破片も見つかるでしょう。

3つ目の間違いは、原因究明をスペインの製造所に指示していることです。
海外では注射剤の異物は問題になっていないので、彼らには日本のレベルでの製造や検査のノウハウを持っていません。
彼らだけではは日本のレベルでの改善はできません。
注射剤の異物のセミナーを行っていますが、そこでよく質問を受けます。
「海外の製造所に異物低減をお願いしてもよくなりません。どうしたらよいですか?」
それに対してこう答えています。
「それは当たり前です。海外では問題になっていないので、ノウハウがありません。だから日本からわかっている人が行って指導しないとだめです」

4つ目の間違いは、異物の同定を直ぐにされていないことです。
(されていても報告がないだけかもしれません)
非破壊の状態で実体顕微鏡で観察し、異物の形状や大きさ、種類を確認します。
そしてそれをろ過して捕集します。
それが無機物であれば、X線マイクロアナライザーで組成と比率を確認します。
Be ~ U の元素分析(定性分析)が可能です。
有機物であれば、顕微赤外分光光度計で測定します。
有機物の種類が推定できます。
この2つの分析は、1日でできます。
実際に現役の時に行っていました。

5つ目の間違いは、異物とワクチン接種で死亡した因果関係を調査すると発表されたことです。
これまでに注射剤と異物に関しての研究報告がたくさんあります。
しかし、異物で健康被害があったというものはありませんでした。
ただ、ガラス片をすりつぶしてたくさんモルモットの血管に注入したら血栓を起こしたなど、意図的にたくさんの異物を血管に投入した報告はいくつかありました。
なので、まずは過去の研究報告を紹介され、不安を軽減されることです。
ましてや筋肉注射ですから、それが死亡につながることはありません。
ピストルの弾が筋肉中にあっても大丈夫なのですから。
過去には体内に手術時のメスを忘れたケースもありました。
何か変だとレントゲン撮影したらメスが写ったということも。
因果関係など調べてもわかるわけありません。
また、因果関係が否定できないなら、即使用中止と回収ですから。
そして他のロットへの広がりが否定できないなら、他のロットの使用も控えることです。
県の監視指導と監麻課に回収を相談に行けば、「他のロットに広がっていないとの根拠データがないなら回収です」と言われます。
ところが、今回、監麻課は言っていません。
モデルナ製品を使用中止にはできないのです。
なぜなら菅首相のワクチン接種シナリオが大きく狂うからです。
因果関係を調査する、それは死因の可能性が異物にあるかもしれないと言っていることになるのです。
その可能性があるなら、使用中止にすることです。自己矛盾を来します。
あるいは、「異物が死亡との関連性については現段階では否定できないので、接種するときはそのリスクも理解して、接種したメリットと比較して接種を受けてください」と言わなければなりません。
繰り返しになりまずが、筋肉注射で異物で死亡することはありません。
アンプルならカットした時のガラス片、ゴム栓のバイアルなら針を刺したときのゴム栓くずを体内に入ることは防げていません。
しかし、それでの健康被害は言われていません。

詳細はわかりませんが、今の情報からは、品質保証が機能していない印象を受けます。
私の解釈が間違いであることを願います。

誤解して欲しくないのですが、批判しているのではなく、注射剤の不溶性異物について正しく理解して欲しいのです。


追記4
アンプルカット時にガラス片が多く入ります。
昔は、ハート型のやすりでアンプルの首に傷を付けて割っていました。
そのため今よりたくさん入っていました。
何百個というレベルです。

ハート型のやすりで傷つけるのは手間がかかるとのことで、
ガラスアンプルに事前にタングステンでカットしたものがありました。
また、ガラスアンプルの首にカラーブレイクといって、鉛ガラスを付けていました。
ひずみが違うのでカットできるのです。
ところが鉛がアンプル内に入るとのことで今はワンポイントアンプルに変わりました。
アンプルに色で点のマークがあり、そこに1/3ほどカット傷があります。
このワンポイントアンプルになり、カット時のガラス片混入は1/10以下になりました。
それでも何十かのガラス片が混入しています。
医療現場でアンプルを手で温めて大気より陽圧にするとアンプル内に入るガラス片は大幅に減らすことができます。

ゴム栓もコアリングの少ないゴム栓に改善されてきました。
医療現場でゴム栓の真ん中に真っ直ぐ刺すとコアリング(ゴム栓くず)は少ないです。

今回の金属はステンレスで磁石にくっつく特殊なものと思われ、原因究明は同定さえできれば早いと思います。

海外の製造所はこれまで異物は問題にならないので、異物を正しく知っている人はほとんどいません。
日本国内でも、異物のことを特に異物評価や同定について知っている人は製造所内でも多くはいらっしゃいません。
ましては製造販売会社の本社QAで正しく理解している人は多くないと思います。
良く知らない人が対応していると、過剰に心配したり、対策が暗闇に鉄砲を撃つようなものになります。


追記3
異物のあったロットだった。
ショックとの声も上がっています。

注射剤にまさか異物が入っているなんて!
と驚く方も多いかと思います。

実はたくさん異物は入っています。
日本薬局方の注射剤の異物試験(EP,USP共通)には、目に見える異物に関する”不溶性異物試験”と目に見えない”不溶性微粒子試験”の2つで規制しています。
目に見える大きさに関しては欧米と日本で差があり、日本人は小さなものまで(50μm以上)見ています。欧米では100μmを超えないと見えていません。

不溶性異物
第1法;溶液である注射剤及び用時溶解して用いる
 注射剤の溶剤はこの方法による
白色光源の直下,2000 ~ 3750 lxの明るさの位置で,肉眼で白黒それぞれの色の背景において約 5秒ずつ観察するとき,たやすく検出される不溶性異物を認めてはならない.
第2法;用時溶解して用いる注射剤はこの方法による
  容器の外部を清浄にし,異物が混入しないよう十分に注意し て,添付された溶解液など若しくは注射用水を用いて溶解又は 懸濁し,白色光源の直下,2000 ~ 3750 lxの明るさの位置で, 肉眼で白黒それぞれの色の背景において約5秒ずつ観察すると き,明らかに認められる不溶性異物を含んではならない.なお, 観察しにくい場合は適宜観察時間を延長するものとする.

不溶性微粒子試験
第1法 光遮蔽型児童微粒子測定装置による方法
大容量注射剤; 1mL中の個数に換算するとき
 10μm以上 25個以下、 25μm以上 3個以下
100mL未満の小容量の注射剤; 1容器当たり
 10μm以上 6000個以下、25μm以上 600個以下
第2法 顕微鏡法による方法
大容量注射剤; 1mL中の個数に換算するとき
 10μm以上 12個以下、 25μm以上 2個以下
100mL未満の小容量の注射剤; 1容器当たり
 10μm以上 3000個以下、25μm以上 300個以下

今回のモデルナ製品は、白黒バックで各々5秒計10秒見てたやすく検出される異物があってはならないとなっています。
mmの異物はこのたやすくに該当するでしょう。
しかし、約10秒で見つからない異物はOK(適合)と言っているのです。
1分見たら見つかる異物は増えます。

一方不溶性微粒子ではモデルナ製品は100mL未満になりますので、
1容器当たり
 10μm以上 6000個以下、25μm以上 600個以下は適合です。
これだけの異物の数があっても適合なのです。

小さな異物には、金属やガラスも含まれています。

ただ、忘れてはいけないのは製造段階の異物混入より、医療現場の投与時の異物混入の方が10倍以上リスクがあるということです。
ゴム栓に針を刺せば多くのゴム栓くずが混入します。
大きなゴム栓くずはコアリングと言って、目に見えます。
もこもこしています。
ガラスをカットするとたくさんのガラス片がアンプルに入ります。
大きなガラス片はアンプルの底に残ったり、注射器に吸い込まれないので大丈夫ですが、注射針の穴の大きさ以下のガラス片は注射器に吸い込まれて体内に入ります。

これは注射という投与手段を考えると避けらないことです。
どうしてもさらに減らすなら、注射するときにフィルターを通すしかありません。

しかし、注射剤の異物で健康被害が報告されたケースはありません。
また、筋肉注射なので静脈注射よりリスクは低いです。

過剰に心配されることはありません。
ただ、製造での異物管理と異物の同定など原因究明はきちんと行うのは当然です。

既にモデルナ社と武田薬品工業でされているかと思いますが。
実態顕微鏡で非破壊で苦情品の異物観察から異物の種類の把握。
代表的な異物を捕集して無機物であれば、X線マイクロアナライザーで同定すれば金属の組成がわかります。
有機物であれば顕微赤外分高度計(顕微IR)を測定してどんな成分かだいたいわかります。
これらは急げば1日でできることです。
そして原因を早く究明し、他のロットに広がっていないかの確認を行います。
そのとき、製造段階の全数検査で排除された不良品率と不良品の異物の種類も参考になります。
そして対策して次に生産するものから改善します。


追記2
ワクチン異物、金属片か モデルナ製、製造中混入の疑い 厚労省
https://news.yahoo.co.jp/articles/e72fef4f5431ee300dbb222238bfde96f8ec0266 8/26(木) 20:19 時事通信


 米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンに異物混入が確認された問題で、厚生労働省は26日、異物は金属片の可能性があることを明らかにした。

 同省は製造過程で混ざったとみており、モデルナ社が詳しい成分と混入の経緯を調べている。

 厚労省は、混入が判明したものと同じ製造番号などの計約163万回分の使用見合わせを決めたが、一部は既に接種されている。このワクチンは筋肉に打つため、血管が異物で詰まるリスクはないとした上で、接種した人で体調に異変がある場合は医師に相談するよう求めている。

 異物は16日以降、東京都と茨城、埼玉、愛知、岐阜各県にある計8カ所の接種会場で、使用前の容器39本から見つかった。大小さまざまだが、大きいものでも数ミリ程度という。同省幹部によると、磁石に反応することから金属物質とみられる。

 早稲田大(東京都新宿区)では19、20日の職域接種で異物を発見し、同省などに報告した。他に茨城県立医療大(同県阿見町)や埼玉県浦和合同庁舎(さいたま市浦和区)、バンテリンドームナゴヤ(名古屋市東区)などでも混入が判明。国会議員向けの職域接種でも見つかった。

感想; 
ガラスと金属の異物は目視で見ると、すぐに液中で落下するのでわかりやすいです。
ガラスと金属の違いはすぐに分かります。
実体顕微鏡で観察するとさらによくわかります。
その大きさと形状を記録し、ろ過してその異物をフィルターに捕集します。
そしてX線マイクロアナライザーで分析するとその金属の種類や比率がわかります。

大きいもので数mmとのこと。
このような異物が市場に出ることは通常あり得ません。

通常考えるられるのは、充填時の機械の摺れでの金属片が発生することがあります。
それまでは溶解後にフィルターを通し、その後に金属が混入するのは充填時の可能性大です。

それにしても、全数検査していながらmm単位の金属異物を見逃すことはないのですが・・・。
またそれだけ多く出ているということは、見つかっていない金属異物の混入しているバイアル瓶もあります。
製造工程で、金属異物の不良品が多く見つかっているはずです。
そうすれば調査をしているはずですが。
ただ、海外では注射剤の異物は問題にならないので、対策が十分でない場合があります。
日本で販売する場合、異物対策に苦慮している会社も多いです。
今回は、緊急で入れたので、その対応が十分でなかった可能性があります。
また武田薬品工業では、全数目視確認を行っていないようです。
日本で全数検査していれば、数mmの異物を見流すことはあり得ません。

追記1
武田、異物の目視確認を モデルナワクチンの混入問題で
8/26(木) 10:33時事通信 https://news.yahoo.co.jp/articles/81437232a63d515360603b3390e517e860d3403d


 武田薬品工業は26日、同社が国内流通を担う米モデルナの新型コロナウイルスワクチンに異物混入が発覚した問題で、使用見合わせの対象外の製品についても、接種する前に異常がないかどうか目視で確認するよう改めて求めた。
 
 武田によると、異物混入に関連する健康被害の報告はないという。供給不足などにより1回目の接種から4週間以上が経過した場合でも、2回目の接種を受けることが可能としている。 

感想
注射剤の異物(不溶性異物)の検出は下記によります。
人の能力(個人さが大きい)×観察時間×観察時の明るさ

今回、異物がないか注視して見てくださいとお願いされています。
そうすると人は念入りに見ます。
そうすればこれまで見逃していた異物を発見します。

注射する前に見てもらわないと保証できないような、品質保証を、モデルナと武田薬品工業はされているのでしょうか?
また見えた異物はダメだけど、見えにくい小さな異物は良いのでしょうか?

日本薬局方の注射剤の異物試験は、約3000Lxの明るさで黒バックと白バックで各々5秒見る試験で,判定は「たやすく見える異物はあってはならない」です。
つまり、約10秒見て見つからない異物は良いというのが判定基準です。
注意してみてくださいと言えば、それ以上に時間をかけます。
そうすると見える異物が増えてきます。
注射剤の異物に関して言えば、ゴム栓に針を刺して生じるコアリング異物、ガラスアンプルをカットした時に入るガラス片の方が、一般に製造工程より入る異物の10倍以上の異物汚染を受けています。
過剰な対応にならないことです。

和歌山県の山本化学工業のアセトアミノフェン
・MF違反
・GMP省令違反
・製造販売承認書違反
でしたが、欠品になるとのことで、
・製品回収なし
・違反した原薬を日本薬局方の試験をして合格したから使用許可
 (GMP違反していても日局合格なら、GMPは不要)
でした。

今回のデルタ株の猛威、若い人への感染と重症化などを考えたら、使う判断が適切な判断だと思います。
もちろん異物の観察とロットの異物不良率の確認は行いますが。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA25EKV0V20C21A8000000/?n_cid=NMAIL007_20210826_A 2021年8月26日 3:20 (2021年8月26日 5:42更新)日本経済新聞

厚生労働省は26日、米モデルナ製の新型コロナウイルスワクチンについて、複数の接種施設から異物の混入が報告されたとして、約160万回分の接種を見合わせると発表した。一部はすでに接種されているものの、現時点で健康被害は報告されていない。異物の詳細はモデルナ社で確認中という。

8月中旬以降、国内供給を担う武田薬品工業に対し東京都と埼玉県、愛知県、茨城県、岐阜県の計8会場から計39瓶について、異物混入の指摘があった。職場接種と自治体の大規模接種会場が含まれるという。いずれも接種前の確認段階で異物を発見した。

接種を見合わせるのは異物混入が報告された製造ナンバー3004667(約57万回分)と、同じラインで製造した3004734(約52万回分)と3004956(約54万回分)。スペインの工場で製造された。配送された接種会場は863会場に上る。厚労省は他のモデルナ製ワクチンは問題なく使用できると判断している。

海外でもゴム片の混入の報告があるという。同省は「製造過程で異物が混入したと考えている。健康リスクはそれほど大きくない」とみている。武田薬品工業は代替品供給を進め、接種の遅れなど「影響を最小限にするよう努める」と説明している。

モデルナ「安全性や有効性の問題ない」
 【ニューヨーク=野村優子】米バイオ製薬モデルナは25日、日本に供給された同社製の新型コロナウイルスワクチンの一部で異物混入が確認されたことについて「スペインの委託先工場の製造ラインで発生したと考えている。現時点で安全性や有効性の問題は確認されていない」と説明した。厚生労働省は日本時間26日未明、複数の接種施設から異物の混入が報告されたとして、モデルナ製ワクチン約160万回分の接種を見合わせると発表した。
 同社広報が、日本経済新聞の問い合わせに応じた。「日本で流通しているワクチンのうち1つの製造ロットに、粒子状物質が混入しているとの報告が複数寄せられていることを確認した。品質の保証を優先させるため、隣接する2つの製造ロットの接種も保留した」と述べた。今後については「現在問題を調査中であり、提携する武田薬品工業や規制当局と透明性を持って迅速に対応する」とした。
 モデルナはスペインの製薬会社ラボラトリオス・ファルマセウティコス・ロビに、ワクチンの充填や仕上げなどの工程を委託している。厚労省によると、接種を見合わせるのは製造ナンバー3004667(約57万回分)、3004734(約52万回分)、3004956(約54万回分)となる。

感想
注射剤の不溶性異物対策
http://inorinohinshitu.sakura.ne.jp/perticles.html


異物はある/ないと100%検出できるものではありません。
・スペイン工場での異物選別での見逃し
・武田薬品工業の製造所での異物選別での見逃し
・接種前の発見と見逃し
があります。
たまたま今回のロットの異物苦情の件数が多かったのでしょう。
他のロットにもあると思います。
肝心なのは、スペイン工場と武田薬品工業の製造所で該当ロットの不良率が他のロットに比べて高かったはずです。
その時の品質保証の体制に問題があった可能性があります。

異物があれば、無機物であればX線マイクロアナライザーで、有機物であれば顕微赤外吸収スペクトルを確認します。現品があれば1日でできることです。
また、異物を非破壊で実態顕微鏡で観察して、異物の大きさ、形状、種類を確認します。
それらの結果が出ているはずです。

モデルナで異物の確認を行っているようですが、39本の実態顕微鏡の調査結果は非破壊で武田薬品工業の製造所で出来るはずです。
また異物本数が多いので、武田薬品工業でもモデルナと話し合って一部取り出して分析することも可能です。
契約で出来なくなっているのでしょうか?

海外では異物は問題になりません。
なぜなら、医療現場で発見できないからです。
それと海外の製造所の検査員は日本人ほど異物を見つけることができません。
100μm以上でようやく発見できますが、日本人は50μm以上を見つけることができます。
もちろん見逃しも多いです。
きっとこの異物問題は日本だけではないでしょうか?
ゴム栓に針を刺せば、コアリング(ゴム栓のくず)の小さなものも入ります。
アンプルカットするとガラス片が入ります。
医療現場の異物混入の方がリスクは大きいですが、これまで異物問題で健康被害が起きたとの報告はありません。
どちらにせよまずは異物の観測と同定を早くすることです。

実態顕微鏡の異物観察とスペイン工場と武田薬品工場での該当ロットの異物不良率を確認し、とくに問題なければ、使用中止せず使った方が良いと思います。
使う場合のリスクは万が一異物が見逃されても筋肉注射ですから健康被害は考えられません。
それよりもワクチン接種したメリットの方が大きいです。
私が武田薬品工場の品責なら、その方向で監麻課と山口県の監視指導課に説明します。

スペイン工場は日本のレギュレーションで求められている、海外製造所で必要な外国製造所認定はされていないようです。
ラボラトリオス・ファルマセウティコス・ロビ(Laboratorios Farmaceuticos Rovi SA)
https://www.rovi.es/en/https://www.rovi.es/en/productos


「外国製造業者認定・登録」
https://www.pmda.go.jp/review-services/drug-reviews/foreign-mfr/0003.html

リスト
https://www.pmda.go.jp/files/000242487.pdf
にありません。

またラベルも日本語表記のルール適用外です。

武田薬品工場でどのような品質保証が行われているのか行われていないのかですね。
・受入検査/出荷試験(きっと海外のCOAの結果活用)
・全数目視検査

プレミアムカフェ ヘイ ジュード 革命のシンボルになった名曲(2000年)”マルタ・クビショバのヘイ・ジュード”

2021-09-15 03:28:00 | 社会
https://www4.nhk.or.jp/pcafe/x/2021-09-14/10/28971/2325929/
ハイビジョンスペシャル 世紀を刻んだ歌 ヘイ ジュード 革命のシンボルになった名曲(2000年)1968年に誕生したビートルズの名曲“ヘイ・ジュード”
同じ年、チェコスロバキアでは、民主化への運動“プラハの春”がソ連軍の侵攻によって断たれた。
チェコの歌手、マルタ・クビショバは、この名曲に祖国への思いを込めた歌詞をつけ、ソ連への抵抗を歌った。名曲“ヘイ・ジュード”に秘められた知られざる物語。

感想
ビートルズのヘイ・ジュードはポールマッカートニーがジョンが離婚するときに、ジョンの子どもへの愛情をささげたための歌との紹介がありました。
聴く人によっては、恋人への歌と受け取る人も多いとのこと。
歌には聴く人にとって、様々な感情があるようです。

チョコスロバキアのマルタ・クビショバにとっては、”プラハの春”にソ連軍の侵攻に対する、抵抗の意味を、人生を生きる歌詞で表現したそうです。

ヘイ・ジュード マルタ・クビショバ歌

この歌は生きる力を与えてくれるように思いました。
そして信念をもって生きることは難しいけれど、とても大切だということを教えてくれます。

ソ連軍侵入で、国民に影響力を持っていた人は次の2つのどちらかの選択を強制されました。
1)公の雑誌に共産党を賛美するコメントを掲載する
2)チョコスロバキアを去る
マルタは抵抗するを選択し、音楽協会から永久追放されました。

マルタの祈り マルタ・クシュバ歌
プラハの春」弾圧に対し地下運動で闘うことを選んだマルタ・クビショヴァ。親ソ連の当局によってチェコ音楽界を追放され内職で糊口をしのぎ、また幾度となく秘密警察に尋問・尾行される日々だったといいます。

自由は与えられるものではなく、獲得するものであり、自由を維持する努力を重ねないと、権力者が人々から簡単に奪い取られてしまうと言うことを、まさに歴史が教えてくれているようでした。
権力者に反対意見を言うと左遷させられる、嫌がらせをされる、それはいつの時代にも起こることなのかもしれません。
しかし、だからと言って権力者のイエスマンになることは、まさに自分が自由を壊す一員になっているということなのでしょう。

冷戦終結25年 ヘイ・ジュード 自由への歌総合
https://www.nhk.or.jp/archives/nhk-archives/past/2014/141214.html

四半世紀前の1989年12月、米ソ首脳によるマルタ会談で冷戦の終結が宣言された。
冷戦下、共産主義陣営に組み込まれた東欧諸国の人々は、どのような抑圧のもとに置かれ、どのように抵抗を続けてきたのだろうか?
1968年の自由化運動「プラハの春」を、ソ連を中心とするワルシャワ条約機構軍の戦車隊に踏みにじられたチェコスロバキアでは、市民たちの心の支えとなった歌があった。国民的歌手マルタ・クビショバが歌う「ヘイ・ジュード」や「マルタの祈り」だった。マルタ は、替え歌の歌詞やビデオクリップの映像に共産党政権の弾圧への抵抗のメッセージを込めた。このため、歌手としての活動の場を取り上げられ、有形無形の迫害を受ける事になったが、屈する事はなかった。

そして、1989年。11月のベルリンの壁崩壊に続いて、チェコでもビロード革命が始まり、ついには民主化勢力が政権を握った。これによりマルタは再び大群衆の前で革命のシンボルとなった曲を歌った。
番組では、マルタ・クビショバの生きざまを通して、チェコ市民の抑圧との闘いを見つめる。