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被害者の意見を矯正教育に 少年犯罪遺族らがシンポ ”刑務所の矯正教育は方向性が間違っている&刑務官に都合の良い模範囚を作るための教育”

2022-10-14 18:44:55 | 社会
https://news.line.me/detail/oa-sankeinews/0ci1yuy2lnoq?mediadetail=1&utm_source=line&utm_medium=share&utm_campaign=none 2022年10月14日 12:24産経ニュース
罪を犯した少年の処遇に、被害者の意見はどう生かされるべきか-。刑法などの改正を受けて国が制度設計に向けた議論を進める中、少年事件でわが子を殺された遺族でつくる「少年犯罪被害当事者の会」(大阪市)が法務省の担当者を招き、同市内でシンポジウムを開催した。被害者の意見を矯正処遇の初期から反映させ、保護観察時は被害回復などに努めるよう指示、監督するとした今回の改正に被害者側は注目しており、「真摯(しんし)に謝罪する気持ちを持たせる矯正教育を行ってほしい」などの注文が相次いだ。

シンポジウムは同会が毎年開催している追悼集会「WiLL~もうひとつの子供の日」の第2部として8日にあり、約200人が参加。冒頭、法務省矯正局と保護局の担当者が法改正の概要を説明した。

被害者が希望すれば加害者が矯正施設に入った早い段階から、被害者の心情や意見を聞いて処遇に反映させる制度を新設したほか、保護観察時は被害の回復や軽減に努めるよう指示するとし、それに対する報告を保護観察対象者に義務づけた。現在、具体的な実施方法についての制度設計が進められており、来年12月までに導入される。

登壇した法務省保護局観察課の梶川一成調査官は「指示を守らなければ保護観察が取り消される可能性もある、非常に重いもの」と強調。被害回復・軽減には、被害者への損害賠償金の支払いや真摯な謝罪なども含まれると説明した。

一方、会場の遺族は厳しい現状を訴えた。ある遺族は、加害者側からの賠償金の支払いが滞るたびに督促状を送っており、これまでの10年間で数百通を送付。「精神的にきつい」とやめたが、「支払いが止まって10年何もしなければ、時効になってしまう。裁判所が支払えと命じたものを、なぜ受け取る側が督促し続けなければならないのか。最後まで司法が責任を持ってほしい」と語った。

現在、会に関わる35家族の事件に関する加害少年は150人超。だが、少年院や少年刑務所を出た後、自分の意思で真摯な謝罪に訪れた加害者は1人もいないという。

ある遺族は、娘に対するストーカー殺人を17歳で犯した加害者が10年間の服役後、路上で20代の女性に切りつけた事件の公判で、「10年間(の矯正教育)は丸々無駄だった」と述べたことを明かした。別の遺族は「謝罪の気持ちさえ持てない加害者がなぜ、社会復帰できるのか。どういう判断で釈放しているのか」と話し、現在の矯正教育の効果に疑問を呈した。

被害者の声を、矯正処遇の初期段階から具体的にどう生かしていくのか。法務省矯正局少年矯正課の藤原尚子企画官は「(矯正処遇の内容や方法などを定めた)処遇要領、矯正計画、教育目標に反映させていくことになるだろう」とし、「被害者の意見を聴くことでどういう教育を行うべきか、職員自身もより具体的に考えられると思う」と述べた。

同会の武るり子代表(67)は「加害少年は少年審判や民事訴訟の法廷では皆『一生償う』などといい、それで『反省の態度がみられる』となって処分が軽くなるが、出所すると賠償金は支払わず、雲隠れしたりする。約束したことは守らせる教育が必要だと思う」と指摘。「新しい制度を被害者皆が活用できるよう、丁寧に伝えて、しっかりと運用してほしい」と期待を込めて話した。

「反省させると犯罪者になります」 岡本茂樹著 "人は自分がされたことを、人にして返すものです"

「ライファーズ 罪に向きあう」坂上 香著 "新たな生きる意味を見出す”

「刑務所の精神科医 治療と刑罰のあいだで考えたこと」野村俊明著 ”よい受刑者を作ることではなく、よい市民を作ることを目標に”

「刑務所の経済学」中島隆信著 ”生活保護費よりもかかっている刑務所のコスト”

感想
今の刑務所は、刑務官にとって管理しやすい受刑者にするための教育であって、出所後に独り立ちできるための教育ではありません。

法務大臣の考え方がおかしいからです。
トップがおかしいから末端までおかしくなるのです。
ただ中にはしっかりした刑務官もいるようです。
「空が青いから白を選んだのです―奈良少年刑務所詩集―」  寮美千子著

”矯正教育”と”矯正”を使っている時点で何もわかっていません。
被害者の苦しみを伝えることをしても、受け容れる心がないので徒労に終わるでしょう。
先ずは受け容れる心を取り戻す教育が必要なのです。

追記(三ツ星);小山町で観光バス横転 1人死亡、35人重軽傷 逮捕の運転手「ブレーキ利かない」 ”池袋事故は明らかな違反なのに逮捕されず、今回は不正はまだないのに即逮捕、おかしくないでしょうか?”

2022-10-14 18:12:44 | 社会
https://news.yahoo.co.jp/articles/b8187d1e2fd71b27cd3c7e19acdee12aaa9335d210/14(金) 7:40 あなたの静岡新聞

 13日午前11時50分ごろ、小山町須走の県道足柄停車場富士公園線(通称・ふじあざみライン)で観光バスが横転した。バスには運転手と乗務員各1人、乗客34人の計36人が乗車。乗っていたツアー参加者の無職女性(74)=埼玉県入間市東町5丁目=が死亡し、残る35人全員が重軽傷を負った。御殿場署は自動車運転処罰法違反(過失傷害)の疑いで、バス運転手の埼玉県飯能市の男(26)を現行犯逮捕した。

 同署によると、容疑者は「事故を起こしたのは間違いない」と容疑を認めている。バスは下り坂のカーブを過ぎた後、県道左側ののり面に乗り上げ、道路をふさぐ形で右側を下に横転したとみられる。亡くなった女性はバス右側の座席に乗っていたという。

 ツアーを主催した大手旅行会社(東京)と運行会社(飯能市)によると、容疑者が事故直前に「ブレーキが利かない」と話すのを乗務員が聞いたという。ふじあざみラインは富士山麓の県道で、勾配のあるつづら折りのカーブが続いている。捜査関係者によると、長い下り坂でブレーキが利かなくなる「フェード現象」が起きた可能性もあるとみられている。運行前の点検ではバスに異常はなかった。

 国土交通省は特別重要調査の対象に当たると判断。国交省の要請を受けた事業用自動車事故調査委員会が同日、調査を始めた。関東運輸局は運行会社の営業所を特別監査した。

 バスは静岡県東部を巡る日帰りツアーで、政府の観光振興策「全国旅行支援」の補助対象。同日午前7時半ごろに埼玉県狭山市を出発し、富士山須走口5合目を訪れた後、昼食のため沼津市に向かう途中だった。乗客は40~70代の男性6人と30~90代の女性28人。

感想
「フェード現象」だと逮捕されるのでしょうか?
池袋の事故、飯塚 幸三氏は逮捕されませんでした。
信号無視、スピード違反など明らかな違反がありました。
今回は違反は明らかになっていません。

おかしくないでしょうか?

追記1;
観光バス運行会社 業界団体の制度で最も高い評価

https://news.line.me/detail/oa-nhknews/t9cxprnbz5pp?mediadetail=1&utm_source=line&utm_medium=share&utm_campaign=none 2022年10月14日 16:44NHK NEWS


横転事故を起こした埼玉県の「美杉観光バス」は、貸し切りバス事業者の安全性を評価する業界団体の制度で、最も評価が高い「三つ星」の認定を受けていました。

三つ星を受けた事業者が乗客が死亡する事故を起こしたのは初めてだということです。

この制度は、2007年に大阪 吹田市で起きたスキーツアーのバス事故を受け、利用者が安全な事業者を選択できる仕組みが必要だとして導入されたものです。

業界団体の「日本バス協会」が運営し、書類や訪問で審査を行ったうえで、国土交通省や有識者などで構成する委員会で審議し、安全への取り組みの評価を3段階で認定して、国土交通省や協会のホームページで公表しています。

協会によりますと、今月11日時点で全国の貸し切りバス事業者の6割近くに当たる2061社が認定を受けていて「美杉観光バス」は3年前から最も評価が高い三つ星の認定を受けていました。

三つ星は全国760の事業者が受けていますが、乗客が死亡した事故は今回が初めてだということで、国土交通省は「大変遺憾であり、事故原因が明らかになれば、二度とこうした事故が起こらないよう対策を講じたい」としています。


事故が起きると、いつも問題になるのが、会社が規則を守らなかった、過酷なスケジュールだったということが問題になります。
「三ツ星」でもし、不正が発見されると、「三ツ星」の認定自体が信頼できないことになります。

事故はきちんとしていても起きることがあります。
今回は長い下り坂の運転です。
「フェード現象」だとエンジンブレーキを活用が必要になります。
フェード現象とは?原因と対処法・未然に防ぐための対策について
https://www.haishaou.com/blog/arekore/210129fading/

そうすると、フェード現象に対する教育訓練が必要になります。
事故は不正が原因だけではなく、きちんとしていても起きるのです。
今回は新しい課題が提示された事故なのかもしれません。
警察の運転手逮捕は”勇み足”ではないでしょうか。

航空業界では事故を防ぐために事故を起こしたパイロットに責任を取らせません。
なぜなら、自分を守るために正直に言わないからです。
それでは事故の真の原因究明はできず、再発します。
真の原因究明のために真実をパイロットに話してもらうためです。

なのに、今回は不正がわかっていないのに逮捕です。
おかしいです。
池袋の飯塚容疑者は不正が明らかになっても逮捕されませんでした。
警察に電話する前に、息子(国の偉いさん?)に電話したとのことです。

逮捕すれば事故が減る、上級国民は逮捕しない、これでは事故は無くならないでしょう。
トップの考え方がおかしいからです。
もっとミスについて学んで欲しいものです。

テレ朝・玉川徹氏「降板報道」で話題再燃 安倍元首相「虚偽答弁118回」なぜお咎めなし? ”国会で118回虚偽答弁し、謝罪もせず、国会を侮辱した安倍元首相は国葬/おかしくない?”

2022-10-14 14:33:22 | 社会
https://news.yahoo.co.jp/articles/e051f6dd20a6f03497803b62381c45d309b0c8b0 10/14(金) 13:30 日刊ゲンダイDIGITAL

 テレビ朝日の情報番組「羽鳥慎一モーニングショー」の生放送中、事実誤認の発言をして謹慎処分を受けていた同局社員でコメンテーターの玉川徹氏(59)が、同番組を降板する見通しになった──と複数のメディアが報じている。

 14日付のスポーツニッポン紙は、【テレ朝・玉川徹氏 コメンテーター復帰は白紙か】と題し、玉川氏が復帰予定とされる19日の放送回で謝罪し、自身の処遇について説明する──と報道。さらに、同局関係者の話として、「テレ朝を代表する番組の顔としてコメンテーターの立場からは退くことになるだろう」との見方を伝えている。

 ネット上では、《公共放送で嘘をついたのだから降板は当然》といった意見があるものの、厳しい姿勢で自民党政権を批判してきた玉川氏を評価する人から漏れ伝わるのは、《なぜ玉川さんはアウトで、安倍さんはセーフなのか》との声だ。

《公共放送で虚偽発言したのだから降板は当然というが、国権の最高機関である国会という公の場で、118回も虚偽答弁した安倍元首相はそのまま居座り続けたが?》

《玉川さんは事実誤認を認めて謝罪した。でも、安倍さんは衆院調査局が確認しただけでも計118回も虚偽答弁したのに、その事実を認めることも、謝罪することもなかった。玉川さんを叩いている人はなぜ騒がなかったのか》

《今回の騒動で、BPO(放送倫理・番組向上機構)で徹底調査するべき、と言う人がいるけれど、国会で少なくとも118回も虚偽答弁し、「全国津々浦々まで景気回復を実感してもらう」とか言いながら、国民生活を困窮させた人の嘘の方がよっぽど重大問題だけれど》

 玉川氏の一件では、自民党の西田昌司参院議員(安倍派)が9月30日に自身のユーチューブチャンネルを更新し、「テレビ朝日の玉川という局の社員だそうですが、菅氏の弔辞を完全に腐す無礼千万なコメントをしていた。報道の自由はありますが、事実に基づかないで社員が腐す発言をするというのは報道の自由を超えた政治的な発言です」などと批判。

 続けて、「お詫びで済む話じゃない。テレビ朝日としての責任を取ってもらいたい。厳正な処分をしないといけない」と処分の必要性を訴えていたが、自分が所属する派閥の“元親分”の「虚偽答弁118回」にこそ厳正な処分が必要だったのでは?

感想
玉川さんの問題をそこまで大きくする必要はないと思います。
誤解での発言で謝罪されています。
そして謹慎処分もありました。

一方、国会で118回も虚偽答弁をし、謝罪もしていない安倍元首相にはなにの処分もなく、逆に国葬です。

万引きした人を重罰に処して、強盗した人を無罪放免しているように感じます。
こんな判断がまかり通る国、おかしくないでしょうか?
まるで国家権力にケチをつけると重罪になり、国家権力を握っている人が何をしても処罰されない。
まるで北の隣国に似ているように思ってしまいます。
国民が言えない国。
国民が言えるけど言わない国。
結果は同じになるのかもしれません。

「絵本の力」河合隼雄/松居直/柳田邦男共著 ”絵本は時には言葉以上の力を発揮する!”

2022-10-14 04:25:44 | 本の紹介
・絵本は「絵」が中心だから、「音」は関係ない、などと思うのは浅はかである。たとえば、絵本の好きな人なら周知とも言える、姉崎一馬『はるにれ』を見てみよう。この絵本を見て、そこに何も「音」がないなどという人はよほど感受性の鈍い人だろう。(河合)

・私は絵本の編集者になって、絵本は子どもに読ませる本ではないという編集方針を第一番に打ち出しました。じゃ、なんですかといわれたとき、大人が子どもに読んでやる本ですと。(松居)

・生きていくうえで一番大事なものは何かといったことが、絵本の中にすでに書かれているのです。(柳田)

・『いのちを見つめて』細谷亮太著
あるとき急性脳症で二歳の良太君という男の子が緊急入院してきた。急性脳症というのは、「インフルエンザなどの急性疾患や薬の副作用で子どもでも大人でもしばしばなるわけですが、良太君はあれよあれよという間に深昏睡状態に陥っていった。お母さんはとてもショックで、また悩まれたのです。そこで主治医ではないけれどエッセイを読んで尊敬していた細谷先生に相談されたのです。こんな状態で子どもにいつまでも治療を続けるのは、苦しませるだけではないでしょうか、と、もう一つ気になることは、八歳のお姉ちゃんの由加ちゃん、五歳のお兄ちゃんの康平君がいるのだけれども、弟の死をどうわからせたらいいのか。いまは由加ちゃんも康平君も何もわからないで、弟のためにおもちゃを持ってきてあげたり、「良太はいつ帰れるの」と言ったりしている。とくに康平君は「悲しいのに涙が出ないんだ」と言って、弟の状態を受けとめきれないでいる。一生に一度しか経験しない大事な弟の死を一体どう子どもにわからせたらいいのだろうかという、とてもむずかしい相談をされたんですね。
 細谷先生はとても困られた。第一の子どもを苦しませるだけではないかということについては、いま深昏睡という、感覚のうえでも意識のうえでもなんにも感じなくなって、深い深い眠りに落ちている状態だから、治療を続けていることは決して良太君を苦しませることではないのですと説明してわかってもらえた。もう一つの幼い子どもにどう詩を教えるか、それはとてもむずかしい問題です。細谷先生が思いついたのは、一冊の絵本でした。
 聖路加国際病院の小児病棟のプレールームには二百冊ぐらい絵本が置いてあります。小児病棟は白血病など小児の慢性疾患の患者さんが多いので、子どもとお母さんのために、いろいろな絵本が置いてあるのです。そういう病院も各地にあります。それらの絵本の中には動物やおじいさんなどいろいろな形を借りて、命のことや死のこと、別れや悲しみ、そういうことを語っている作品が多いんですね。そういう絵本にはブルーの帯をかけて、お母さんたちにも読むように勧めているわけです。やがてやってくる別れの時。それをどう受け止めるか、それは親にとっても子どもにとっても避けられない問題なのです。
 そうしたブルーの帯がかけてある絵本の一冊に、イギリスのスーザン・バーレイの『わすれられないおくりもの』があった。名作なので皆さんもよくご存じの作品です。細谷先生はその絵本をもってきて、ベッドサイドで由加ちゃんと康平君を両脇に座らせて、この本を読んで聴かせてあげた。ゆっくりとページをめくりながら読み進めたのです。
 これは動物の森の物語で、主人公のアナグマ君は、年老いて、この世に生きられるのも先が短いだろうということを自覚してきた。アナグマ君は、たいへん賢くて、やっしくて、村の動物たちから尊敬されていた。いろんなことを教え、みんなに慕われて、いつもみんながアナグマ君の家に集まる、そういう中心的な存在だったんですね。でも、とうとう自分の最後の日がきたのを自覚すると、その日の夜、暖炉の前で眠りに入る前に書き置きを書きます。そして眠りに入ると、夢の中で暗いトンネルの中、病み衰えて老いているものですから、杖をついてやっと歩ける状態だったのが、不思議なことに体が軽くなって、いつの間にか宙に浮いて、トンネルの向こうの光射す出口めざして体が飛んでいく。すっかり自由になったと感じたアナグマ君はトンネルから出ると光輝く天に向かって蝶が舞い立つようにし心地よく旅立っていく。
 アナグマ君が、書き置きを書いたとき、どんな気持ちだったかというと、こういうふうに書いている。「アナグマは死ぬことをおそれていません。死んで、からだがなくなっても、心は残ることを、知っていたからです」。それは先ほど河合さんも松居さんも話されたように、人間の心や魂はいつまでも生き続ける。そのことをしっかりと語っていると思うのです。
 翌日、動物たちがアナグマ君の家を訪ねていきます。そうすると書き置きを見つけて、そこには、「長いトンネルの むこうに行くよ さようなら」と書いてある。そして冷たい亡骸がある。みんな悲しみに沈みます。つらい冬がやってきて、冬ごもりに入る。やがて春がきて三々五々集まると、だれともなくアナグマ君の思い出話をする。その思い出話をする一つ一つが、楽しいエピソードにみちている。・・・
 この絵本を細谷先生がゆっくりと二人の子どもに読み聞かせていくと、子どもたちは目にいっぱいに涙を浮かべて、しっかりその絵本を見つめていたというんです。その表情を見て細谷先生は、「アナグマ君はおじいさんいなって死んだけれど、もっと小さいうちに死ぬものもいるんだな。いつ死ななければならないかは誰にもわからないんだ。良太君はもうじきトンネルの向こう側へむけて、自由になると思うけど、今だって、もうぐっすり眠っていて痛くも苦しくもないんだ、わかるよね」と話した。そしたら二人とも大きくうなずいたというんです。細谷先生も涙もろい方で、自分でもたまらなくなって洗面所に駆け込んで必死になって顔を洗ったいうんです。
 良太君は間もなく旅立ちました、そして、数か月後、細谷先生は由加ちゃんと康平君から手紙を受け取りました。手紙には、「よくアナグマの本を読みます。その本を読むたびに、ポロポロと涙が出て来ます。また聖路加病院で会いましょう」と書かれていたということです。・・・
 後日、お母様は神奈川県の「大和生と死を考える会」の集まりで、こう語っておられるのです。
 「ありのまま子どもたちに伝えた先生の言葉は、そばで聞いていた私や夫の心にも、乾いた土にすーっと水がしみこむように、やさしくゆっくりと広がりました。私はそれまでずっと良太の肉体の回復をいう奇蹟を願っていました。しかし、私は私や家族が良太との別れを受けとめられるよう時間をあたえてくれていたこのことこそ奇蹟なのではないだろうかと、その時感じたのです。そして、それならば今後は良太自身にあたえられた自然な時間を大事にして、少しでも良太をかわいい姿で天国へ行かせてあげることが、長太にしてあげられるこの世で最後のプレゼントなのではないかと思ったのです」と。(柳田)

・『ポケットのなかのプレゼント』は東京で、まだ若くして乳がんになり、八歳と五歳のお子さんを残して亡くなられた柳澤恵美さんの遺作です。ご主人の柳澤徹さんは開業医をなさっている。がんが進行して、おそらくあと一年ぐらいしか人生の持ち時間はないだろうとわかったとき、自分がこの世に生きた証をどうすればつかめるのか、そして子どもたちにどういう形でメッセージを残せば母親としての使命感を果たせるのか、と悩まれた。考えた末に思いついたのが、絵を描く友達と一緒に絵本をつくることでした。それは、うさぎの村の和かい夫婦と子どもの物語です。うさぎの村では、赤ちゃんができると、お母さんが子ともにボレロ風のジャケットを手作りでつくってあげて、そのポケットに毎年お誕生日にプレゼントしていくならわしがある。
 一歳のときは歯ブラシを贈って、虫歯にならないようにしないと健康を損ねますよ、すくすく育つためには歯をしっかり守って食べ物をしっかり噛んで食べましょうと教えます。二歳になると、タオルをプレゼントして、顔をきれいにしましょう、清潔にしましょうと教える。そうやって毎年、年相応のプレゼントを贈っていくわけです。・・・。そして、十九歳の誕生日には、今度はリュックサックを贈りました。これからはお母さんがプレゼントするものはもうありません、このリュックサックには自分で大事なものを探して自分で詰めていきなさいと教えるんですね。
 ご主人からも話を伺ったんですが、母親としてまだ八歳、五歳という子を残して旅立つ。子どもたちを成人式まで自分の手で育てることができない。その思い残しをなくすために、子どもたちに身につけてほしいことをこういう形でメッセージとして残そうとした。それと同時に自分は一体この世に何を遺せたのか、自分はどのように生きたのか、その証としてもこの絵本をつくりたかったということでした。こうして柳澤さんは二つの目的を達成したのだと、ご主人は話しておられました。また、この絵本ができあがった時、柳澤さんは何かをなし遂げたような、そんな様子になられて、静かに旅立っていかれたというんですね。子どもたちも、絵本をつくっていく過程をずっと見ていましたし、内容もよく理解できたので、母親が旅立つ時には、「お母さん、ありがとう」と、感謝の言葉を述べたということです。・・・
これも一人の主婦が自らの死という一種の限界状況に直面する中で、心の中から湧き上げってきたやむにやまれぬ心情、それを絵本という形にしてこどもに残すメッセージにしたと言うことが出来ると思うのです。(柳田)

・ガブリエル・バンサン『老夫婦』という、フランスのシャンソン歌手ジャック・ブレルの歌詞ににあわせて描いた絵本があります。(柳田)

・センダックの絵本『まどのそとのまたむこう』(河合)

・マレーク・ベロニカの『ラチとらいおん』(松居)

・絵本の読み聴かせは、松居さんも強調されるように、絵本の力を最大限に生かす方法である。各家庭で、祖父母や両親の誰かが、読み聴かせをするのを大いにすすめたい。あるいは、学校の教師もどんどん取り組むべきである。逆に、子どたちが高齢者の人たちに絵本の読み聴かせをする、というのも素晴らしい。(河合)

感想
絵本は、伝えたいメッセージを言葉で熱く語るよりもより深く伝えることができるのを感じたことがあります。
それは『花さき山』です。

東京医科歯科大附属病院で遊びのボランティア(入院児と遊ぶ)をしていました。
年一回、先生や看護師さんたちが、ボランティアの人をランチにご馳走(高級ハンバーグ)してくれました。
感謝の気持ちを伝える場だったのでしょう。
そこで先生や看護師さんとランチしながら交流もしました。
その時、小児科の教授が『花さき山』の絵本を紹介しながら、「皆さんの活動はまさに、花さき山に花を咲かせている行為なのです。ありがとうございます」と感謝の言葉を述べられました。
私も含め、ボランティア仲間はとても嬉しく感じたのを今でも覚えています。
そして、同じ感謝の気持ちを言葉で伝えるより、絵本を活用するとそれは言葉以上に深く伝えることができるのだということを実感しました。

「生きる力、絵本の力」柳田邦男著 ”大人も読みたい絵本”

テレ朝・玉川徹氏、『羽鳥慎一モーニングショー』降板の意向固める 「来年定年で引き際」判断か ”茂木幹事長の根拠ない共産党非難、高市早苗大臣の根拠ない大陸から8割発言の責任は?”

2022-10-14 02:02:22 | 社会
https://news.yahoo.co.jp/articles/7c4485cc316ffa7c99f605aefca4eb5253868ada 10/13(木) 17:46 NEWSポストセブン

 テレビ朝日系の情報番組『羽鳥慎一モーニングショー』のコメンテーターで同社社員の玉川徹氏が、同番組を降板する意向を固めたことが、NEWSポストセブンの取材でわかった。

 問題となったのは、9月28日に放送された同番組内での発言。その前日に行われた安倍晋三元首相の国葬で菅義偉前首相が友人代表として読んだ弔辞はSNSを中心に「感動した」との声が広がったが、玉川氏はその内容について、大手広告代理店・電通の関与があったと明言していた。次のような発言だった。

〈僕は演出側の人間ですからね。テレビのディレクターをやってきましたから。それはそういうふうに作りますよ、当然ながら。政治的意図がにおわないように、それは制作者としては考えますよ。当然これ、電通が入ってますからね〉

 しかし翌29日の放送で、玉川氏は前日の発言について「私が安倍元総理の国葬に電通が関与しているというふうにコメントしたんですけれども、事実ではありませんでした。電通は全く関わっていないということがわかりました」と事実誤認による発言だったことを認め、訂正して謝罪した。

 ただ、謝罪して“一件落着”とはいかなかった。玉川氏の発言に各方面から批判の声があがり、ネット上でも炎上。Twitterでは「#玉川徹の降板を求めます」というハッシュタグが拡散される騒動に発展した。テレ朝は、問題発言から6日後の10月4日、玉川氏を10日間の出勤停止処分にしたと発表している。

 玉川氏は10月19日にも番組に出演する見込みだが、“復帰”ではないという。

「19日に出演予定ではありますが、それは今回の発言騒動の“謝罪”のためです。視聴者からの復帰待望論も寄せられていますが、復帰はしないことになりました。

 玉川さんは歯に衣着せぬ物言いで人気でしたが、これまでにも的外れな発言で一部から批判を浴びることは少なくありませんでしたし、失言で謝罪することもありました。それらも含めて“玉川節”と受け入れられていましたが、さすがに今回ばかりは局側もかばいきれないと判断したようです。それに玉川さんは来年で定年でもありますし、ここを引き際としたのでしょう」(テレ朝関係者)

 テレビ朝日広報部に事実関係を問い合わせたところ、〈そのような事実はありません〉との回答だった。

 19日の放送では、本人の口からどのような言葉が語られるのか──。

感想
「根拠なき誹謗中傷」茂木発言に批判広がる

高市大臣が否定した「大陸8割」問題の真相

谷原章介、立憲民主党・泉代表への発言を謝罪…「すべて私の確認不足、認識不足…本当に申し訳ございません」

谷原章介氏は謝罪して終わり。
茂木幹事長と高市大臣は謝罪もなし。

この違いは何でしょうか?
つまり政権に批判したかどうかです。
政権でなければ、根拠のない批判をしてもスルーしても問題にされないのです。
それこそが問題ではないでしょうか?
まさに政権と密接に関係している電通は朝日TVの大口顧客でもあるとのことで、何らかのプレッシャーがあったのではないでしょう?
国民がだまされないことです。
そうしないと政権にとって手足になるだけです。
国民の幸せのためではなく、政権を持っている人々の自分たちの幸せのために、国を理由していることになります。