幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「もものかんづめ」さくら ももこ著 ”ちびまる子ちゃんの面白さとほっとするのがわかったように思いました”

2022-10-18 19:44:22 | 本の紹介
・それはある児童用の書物で偶然発見したのだが、なんと、「お茶っ葉」が(水虫に)効くというのだ。
 どういう了見で、お茶っ葉が水虫に効くのか、全く理解の範囲を超える方法だが、ワラにもすがる思いの私は早速実行に移った。
 まず患部を軽石で洗い。少し血がにじむ程度に皮を薄くした。これは私の勝手な療法だが、この方がお茶のエキスが水虫菌に直接作用しやすそうだからである。次にお茶っ葉に集めの湯をかけ、ふやけたところをストッキングに入れ、患部を覆って床に就いた。
 どうせこんな療法は、わが清水市の茶所ならではの迷信だろうと思い、たいした期待もせずに一夜は過ぎた。
 ところが、一週間この方法を続けただけで私の水虫は完治した。
 どれだけ狂喜したことか。これで私の人生も、やっと普通の幸せを求める権利が与えられたのだ。 
 それを見て慌てたのは姉である。姉は早速私の行為とその成果を医者に告げ口した。医者は「そんなバカな。アナタ、いくら此処(清水市)がお茶所だからって、そのような話は聞いた事がない」一笑に付したそうだ。
 しかし、お茶パワーをリアルタイムで目撃した姉は、もはや密教のパワーを見せつけられた信者に等しい。
彼女も毎晩お茶っ葉を足に巻いて眠った。蒲団にはお茶の汁の跡が点々と沁みつき、水虫治療の悲しさを物語っていた。
 数日後、姉の水虫も完治した。驚異である。私だけではなく、姉まで治ったとなると、もう紛れではない。
 医者も水虫軟膏も、思いがけない伏兵の登場に敗れ去り、闇に葬られた。

・そこで、その創作意欲をそのまま私の本業である漫画にしてやろうと思い、『盲腸の朝』という作品を描いた。
 漫画のネタには毎回悩まされるものなので、命がけであったものに、盲腸になってみて、良かったなァ・・・と近頃では盲腸の評価も高まっている。
 こうしてみると、私の人生ムダだらけと思っていたが、ムダな事こそネタに使えて大切なものだと、恥ずかしながら我が人生に光明あり、の気配を感じている。

・五月下旬、またも居眠りをしている私を班の係長が呼び出し、「君はよく居眠りをしているが、何か夜の商売でもしているのかね」と、いやらしい目つきで詰問してきた。
 私は内心ムッとしながら「はぁ、実は漫画を描いているものですから・・・」と気弱に答えると係長は「そんなもん、会社か漫画かどっちかにしろ」と言ったので、私はすかさず「そりゃ、漫画にします」と答えた。
 こうして私の辞職はあっさり決まった。課長は「いやぁ、君は面白いから会社を辞めるのは残念だが仕方ないねェ」と最後まで色物担当の私に未練を残してくれた。
 この二か月で私がやった事といえば、歓迎会で場をシラけさし、桜吹雪の中で漫談をし、パソコンを壊し、宛て名書きを間違え、封筒をムダにし、花見帰りのまんじゅうだけは、上司の分までもらって帰ったという呆れた事実だけである。
 
土屋賢二氏(御茶ノ水女子大学教授)と対談
・土屋  あの-、私は子供の頃から、「自分はダメな人間だ」と思って生きてきたんですけど、さくらさんは、自分がやったこととか、お母さんに言い返したこととかで、「ああ、悪いことをしたな」とか、何か一つでも反省したというゆおなご経験はないんでしょうか(笑)

さくら  ないですねぇ(笑)。だって、私、怒られるようなことをしていないじゃないですか。万引きしたとか、家庭内暴力で家のものを壊したりとか、人にケガさせたりとか・・・。そういうふうに人に迷惑かれたのなら、怒られてもしかたないと思うし、反省もしますけど、そういうことは一切していませんから、怒られる筋合いのもんじゃないと子供の頃から思ってました。授業中に居眠りをしてたって、人に迷惑をかけていなし・・・。

土屋  授業中、先生の話を聞かなかったり、ぼんやりしていたら、これはいけないことなんだって思うわけですけど、さくらさんにとっては、決していけないことではない、と。

さくら  いけないことだなんて、思っていませんでした。さて次は、寝るか、漫画を描くか、どっちにしようかな、とか、そんな感じでした(笑)。 だって、極悪の子もいたんですよ。暴れたり、人の物を盗んだり・・・。そういう行為に比べたら、寝たり、授業を聞かなかったりするのは、悪くないでしょう。ただ人間が起きて呼吸をするか、眠って息をしているかだけのことなんですから。

土屋  まあ、それはそうですけどね。ものすごく悪い子と比較すればそういうことになりますけど、もっといい生徒もいるでしょう。そういう子とは比べなかったんですか。

さくら  別だと思っていました。でも「ああ、偉いな、あの子たち」とは思っていましたけど、自分と比較することはありませんでした(笑)。なったら怒られないだろうなとは思いましたけど、そういう子になろうなんて気は、さらさらありませんでしたから。


土屋  さくらさんは何か努力しよという気もあまりなかったと言っていいわけですか。

さくら  努力しましたよ。漫画家になりたいから、高校三年生のときは毎月一本描いて投稿していましたから。夢中でやっていました。

土屋  それ、努力かなぁ。単に好きなことをやっていただけだと思うけど(笑)。

さくら  たしかに、何かを我慢していたというわけじゃないですからね。我慢して何かをするということは、私、ほんとうに嫌いでしたね(笑)。


さくら  私だって、離婚の時は大変だったんですよ、なんやかんや大騒動でした。母なんか「なんで六十過ぎてこんな目にあわなければいけないんだ。戦争中の方が楽だった」なんて言ったりして(笑)。でも、それも過ぎてしまえば想い出の中に残らないようなつまらない出来事です。

土屋  説得力がありますね。いちいち。

さくら  でも、こうやって、私が真剣に離婚の相談に乗ってあげても、いままで一人も離婚した人がいないのは、なぜでしょうかね(笑)

感想
『もものかんづめ』は、漫画家・さくらももこによる初のエッセイで、初期三部作、または『もものかんづめ』三部作の第一作。1991年3月25日に集英社から刊行され、のちに2001年3月25日に集英社文庫により文庫化。文庫版には「巻末お楽しみ対談」と題した、さくらももことお茶の水女子大学教授(対談時での肩書き)・土屋賢二による対談が収録されている。
単行本・文庫版合わせて累計250万部を販売するベストセラーとなった。(ウイキペディアより)

面白い本です。
気分転換したい人にはお勧めです。
さくらももこさんのような考え方をしていると人生ももう少し気楽になるように思いました。

享年53歳 乳がんで亡くなられました(2018年)。

茶葉に含まれているカテキンなどが抗菌作用があり、水虫に効果があるようです。

『盲腸の朝』はちびまる子ちゃんのお話のなかでも傑作とネットに漫画を挙げている人がいました。
少し見ることができます。

鈴木宗男氏「公正・公平と言いながら…」ウクライナ侵攻と台湾問題、報道姿勢の差に疑問 ”冷静な判断ができていない/言うのと行動は全く違う”

2022-10-18 02:33:22 | 社会
https://news.yahoo.co.jp/articles/3ff1569f49092b56c73646952201ec63469a1524 10/17(月) 18:29 スポニチアネックス

 ロシア通で知られる日本維新の会の鈴木宗男参院議員(74)が17日、自身のブログを更新した。

 16日の中国共産党の党大会での習近平総書記(国家主席)に関する17日の一般紙各紙の「中台統一 武力放棄せず 米に対抗 核開発強化」、「台湾統一『必ず実現』」などの見出しを紹介。その上で「各社の中国への立ち位置が見出しから伝わってくる」とし、「国のトップが武力行使、核開発強化と堂々と公の場で訴えたなら、本来武力による統一はあってはならないとか、核開発強化はやめるべきとの論調が出て当然と思うのだが、そうした指摘はない」と続けた。

 ロシアによるウクライナ侵攻が始まってから8カ月が経過しようとしているが、終結の兆しは見えない。「ウクライナ問題では挙げて力による領土拡大、主権侵害はあってはならないと特別軍事行動前から各社報道していたがこの差は何だろうか」とし、「公正・公平と言いながら、現実とのギャップを痛感した」「中国が台湾を武力行使したなら、その時、メディアは何と表現するのか興味深い」とつづった。

 「ウクライナ問題ではロシア地域への自爆ドローンを飛ばし、ミンスク合意の破棄、ミュンヘン欧州安全保障会議でのゼレンスキー大統領演説等、挑発があってロシアが反応した」とする一方で、「台湾は地域として世界に認められ、安定した発展をしておりウクライナとは全く事情が違う」と説明。「中国の出方を注視しなければならない」とした。

感想
鈴木宗男氏を哀れに思うほどご本人は冷静な判断がもうできないようです。
「武力行使の考えを捨ててない」と「実際にウクライナに侵略して、殺害、拷問、強姦、連れ去り実行中」では同じ土俵にあげて議論する問題ではありません。
鈴木宗男氏にもわかるメタファーを使うなら、「あの人を殺害したい気持ちがある」と「あの人を殺して次から次へと殺害している」は同じなのでしょうか?

「ウクライナは今すぐ停戦を」と主張されていますが、ロシアが停戦して、侵略前の状態に戻ることが本来の姿です。
なぜをそれをロシアに対して言われないのでしょうか。

ロシアに洗脳されているか、冷静な判断能力を失くされているかではないでしょうか。
発言繰り返せば繰り返すほど、ご自分の立場を自ら辱められているように感じてしまいます。
これまでの実績も吹っ飛んでしまいそうです。
誰もそのことをアドバイスしてあげないようです。
それとも聞く耳がないのかもしれません。

「孫の収入増で生活保護廃止は違法」判決 敗訴の熊本県が控訴 蒲島知事「回避の道探ったが…国の判断」 ”岸田首相は弱者に冷たい!”

2022-10-18 01:26:26 | 社会
https://news.yahoo.co.jp/articles/1dd6adfef08dacd1e364d1e5a32fec50980d2ed3 10/17(月) 21:33 熊本日日新聞

 看護師を目指して病院で働きながら勉強していた孫娘の収入増を理由に生活保護を廃止した熊本県の処分は違法として、長洲町の70代の祖父が処分取り消しを求めた訴訟で、県は17日、男性の訴えを認めた熊本地裁判決を不服として福岡高裁に控訴した。

 判決によると、孫が准看護師の資格を取って給与が増えたのを機に、県は孫と祖父母の生計を切り離す「世帯分離」を解除し、祖父母の生活保護を打ち切った。地裁はこの対応を「孫の収入増という表層的な現象に着目し、自立助長に効果的かという視点を欠いており違法」と判断した。

 控訴の経緯について、蒲島郁夫知事は東京都内で「貧困から脱却しようとする県民を支援する立場から必死に控訴回避の道を探ったが、生活保護は法定受託事務。判決はこれまでの世帯認定の考え方にそぐわない部分があるとの国の判断に応じざるを得なかった。断腸の思い」と説明。同日、厚生労働省を訪れ、世帯分離の在り方を社会の実態に沿って見直すよう本田顕子政務官に申し入れたことも明らかにした。

 原告代理人の髙木百合香弁護士は「祖父母の生活保護廃止から5年半が過ぎており、いつまで苦しめる気か。控訴は、世帯の自立助長という生活保護法の趣旨と国が掲げた子どもの貧困対策に逆行している」と批判。原告の祖父は「私も妻も病気で体調が悪い。裁判が続くことになってつらい」とコメントした。(植木泰士、福山聡一郎)

感想
裁判までして税金払ってやることでしょうか?
国葬12億円でムダ金使っていて、弱者を苦しめています。
岸田首相は平気なようです。

生活が苦しい中で孫娘が働きながら看護学校に通い、頑張って准看護師の資格をとったら祖父の生活保護打ち切りです。
孫娘にまで、養育の義務を求めるものなのでしょうか。