幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

BS放送失敗の法則「雪印 2つの事件」 ”八雲食中毒事件をなぜ取り上げなかったのだろう?”

2023-06-14 01:11:33 | 社会
「失敗」への道のりを丹念にたどることで、「失敗から学ぶ」特集番組の第2弾。今回は、かつての乳製品のトップメーカー・雪印を取り上げる。2000年と2002年、わずか2年足らずのうちに立て続けに起きた2つの不祥事で事実上の解体に追い込まれた雪印グループ。なぜ事件は起きてしまったのか? 企業にとって、組織にとって、大切なこととは何か? 2つの事件、そして信頼回復と再生にかけた20年の取り組みを追う。

感想
 雪印乳業は八雲食中毒事件を起こしましたが、その時は社長が陣頭指揮で対応しました。なぜその時出来て、二度目では出来なかったのかが取りあげられていませんでした。雪印乳業の食中毒事件を考えるなら、八雲食中毒事件抜きには考えられません。
 コメンテーターが「よく雪印メグミルクがこの取材を受けた」と感心されていました。この放送は雪印メグミルクさんにとったらプラスのイメージUpです。
 でもなぜ「八雲食中毒事件も取り上げて欲しい」と要望出さなかったのでしょう?
それは多くの人が「八雲食中毒事件」のことを知らないので、知られたくなかったのかと思いました。それを取り上げると寝た子を起こし、又イメージダウンを恐れたのかもしれません。
 雪印メグミルクさんのHPではきちんと紹介されています。
 過去の失敗を生かしていなかったのです。当時本社の品質管理室長が空席で、品質管理の重要性が忘れ去られていました。この点も紹介されていませんでした。

 それと事件の一番の原因が紹介されていませんでした。
実は大樹工場で停電が起き、微生物が増え規格不適になりました。
工場の品質管理は、「微生物は殺菌すれば死ぬ」とのことで殺菌して、規格適合になり出荷しました。
 しかし、微生物には毒素を出す菌がいます。その知識がなかったのです。その知識があれば、菌の同定をすれば黄色ブドウ球菌とすぐにわかりました。黄色ブドウ球菌は毒素を出すことはネットでもすぐにわかります。毒素があるかも知れないと思って、外注で試験すれば該当ロットの廃棄だけで終わりました。
 工場長が新聞社のインタビューに正直に答えておられました。
「微生物が毒素を出すことは知らなかった」
食品工場は微生物管理です。それを知らない人が工場長に昇格させる経営の問題もあります。また本人が微生物について学ぼうとしなかった問題もあります。しかし、微生物試験を行う組織の責任者と試験者に微生物の基礎的な知識がなかったのです。SOPに従って試験するだけで精一杯だったのです。同じレベルの問題が健康被害を出した福井県の小林化工でも起きています。試験とGMPの基礎知識があれば1ロットの廃棄だけで終わっていました。
 つまり品質保証するためにベースの力がなかった。その力を持つ責任者でなかった。また教育もしていなかったことが問題でした。

 番組で牛乳の生産者の思い、消費者の思いが雪印乳業側に欠落していた云々が重要視されていましたが、その前に物造りの品質保証の欠落があったのです。それ抜きに生産者の思いや消費者の思いを議論しても意味がありません。

V.E.フランクル読書ノート

2023-06-14 00:28:48 | 社会
V.E.フランクル読書ノート
 フランクルを読んできた。今は「人間とは何か」を読んでいる。 
 これは "Aerztliche Seelsorge" 第11版の邦訳である。その原本第6版は、すでに霜山先生の格調高い翻訳で親しまれている。(フランクル著作集2「死と愛」(霜山徳爾訳 みすず書房 1957)
 仙台の「フランクル文庫」(特定非営利活動法人「ほっぷの森」内)にはこれの初版原本が入っている。2011年の東日本大震災の日本に「力(それでもの力)を与えるシンボルにしてほしい」と、ドイツで「フランクル・カウンセリングセンター」を主宰する勝田茅生氏を通じて、ウイーン・ヴィクトール・フランクルセンターから贈られたものである。
 私たちは、その縁で、「フランクル文庫読書会」を立ち上げ、「夜と霧」など彼の著作を読んできた。今は「人間とは何か」に取り組んでいる。
 フランクルはとくにこの著書を大切にし晩年に至るまで推敲を重ね続けた。いはば彼の主著である。
 今年1月の朝日俳壇に《読み初めや三度手に取る難読書 池内真澄》という句があった。実は私にとっ て、この「難読書」に取り組むのはまさに3度目なのである。ノートに記しながら読んでいくこととする。
  
  このHPは、その取り組みの途上で考えたこと、感じたこと、疑問として残ったことなどを記す読書ノートである。     國分振

感想
 それでも人生にYesと言う  
ロゴセラピーはヴィクトル・フランクルが始めたセラピーです。
 ヴィクトル・フランクルはウィーンの精神科医でしたが、ナチスの強制収容所で死の隣で生きる希望を失なわずに耐え忍びました。チフスにも感染しましたが、ロゴセラピーを残さないといけないとの執念でチフスに立ち向かいました。
 ロゴセラピーはヴィクトル・フランクルが自ら実践し、そのロゴセラピーの効果を自ら確認しました。

ロゴセラピーは、
精神 ⇔ 心(感情/気持ち) + 身体 
と、心と身体の上位に精神があると考えます。
 心と身体が病んでいても精神が病んでいなければ、その人は健全な状態にいて生きる目的を持っています。
 自分から人生の意味を見出すと言うより、”人生”が自分に意味を尋ねて来ると考えます。どんな過酷な状況の中でも意味/価値を見出すことができると説明しています。
価値には、
①創造価値、②体験価値、③態度価値
があります。