前代未聞!?村主、引退会見で8年半ぶりプリン食べ爆笑誘う/フィギュア
しんみりした会見は終盤、一転して爆笑会見になった-。フィギュアスケートのグランプリ(GP)ファイナルで日本人として初めて優勝し、世界選手権では銀メダルを獲得して一時期の日本女子を引っ張った村主章枝(33)=Kappa=が13日、日本スケート連盟に引退届を提出。28年間の競技者生活を終え、東京都内で記者会見した。
12月の全日本選手権出場を目指し、十代の選手に交じって10月の東京選手権から出場。だが、続く東日本選手権(今月2日まで、千葉市)で8位に終わり、上位5位までが得られる全日本選手権出場権を逃した。「全日本選手権に出場できないという現実を見たとき、次の(2018年平昌)五輪では37歳になることもあり、年齢的にも厳しく、潮時かと思った」。決断の理由を話した。
2004年のGPファイナルを日本人として初制覇。世界選手権で2度のメダルを獲得し、五輪は02年ソルトレークシティー大会(5位)と06年トリノ大会(4位)に出場するなど、世界のトップで戦ってきた。また女子として初めてパンツルックで演技するなど、新しいことに挑戦を続けてきた。
「初出場のソルトレークで、五輪の舞台はこんなにも空気が澄んでいるのかと、聖地のように感じた」。2度目のトリノでは「持っているすべての力を発揮した」が、メダルにあと一歩届かず。「『何かが足りない』という思いがあった。それが何かを発見するには、同じ五輪の舞台でなければ」と、3度目の五輪出場を目指してきた。その心境を「五輪の魔法にかかった」と表現する。だが10年バンクーバー、ことしのソチと五輪の夢はかなわず、引退の決断に至った。
今後は、15歳のころから指導を受けてきたローリー・ニコル氏に師事して振付師を目指す。「技術を磨き、後進の指導をしたい。ゆくゆくは私が担当するスケーターが五輪の舞台で素晴らしい演技をし、メダルを取ってくれることが目標。羽生(結弦)選手などに『ぜひ振り付けしてほしい』といわれる振付師になれるように、今後とも精進したい」。そう力強く語ると、「寂しい思いもあるが、コレオグラファー(振付師)としてのスタートの日でもあり、どちらかというと気持ちは未来に向いている」と前向きに語った。
最も思い出深い演技を聞かれ、「五輪の魔法にかかった」トリノ五輪を挙げ、「つらい思い出の方が多い。特に、ここ5年くらいは成績が出なかったこともあって、つらかった。でも、そこで学んだことは大きかった。ここまで続けてきてよかった」。そうしたやりとりの中で感極まる場面もあった。
しかし会見は、最後に爆笑に包まれた。「今、一番したいこと」を聞かれ、「プリンを食べること。トリノ五輪からずっと、大好きなプリンを断ってきた。2006年以来ですから、味を忘れちゃって…」。するとスタッフの配慮で会見場にプリンが。8年半ぶりに味わう大好物を口に入れて「おいしい!!」と舌鼓を打った村主。「引退会見でものを食べるなんて、前代未聞じゃないですか?」と軽口も飛び出し、報道陣の爆笑を誘っていた。
感想;
村主選手にお疲れ様と言いたいです。ここ5年間成績が振るわなかったが、絶え間ない努力を続けて来られたことに敬意を表したいです。
スポーツは周りも現金なもんで、成績が残せないと関心を持ちません。あれだけマスコミが取り上げたハンカチ王子も成績が残せないと記事にもならなくなりました。村主選手も活動を支えてくれるスポンサー探しからとても苦労されたと思います。
これからは、振付師として新しい道を歩まれます。一流選手だったから一流の振付師になる保証はまったくありません。一からの勉強だと思います。
篠原 ともえ さんは文化服装学院に入学して服飾を勉強し、ユーミンの衣装を担当されるまでになりました。村主選手が未知数の振付師にチャレンジされることはすごいなと思います。
荒川選手は実力もありましたが、メダル候補が失敗する中、自分の演技を行い金メダルに輝きました。そして、スケートの解説、結婚、スケート協会の副会長、出産と全ての幸せを掴んだように思います。競った村主選手にはきっと思うことがあると思います。いつか、羽生選手の振り付けができることを応援したいです。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます