アンパンマンの作者 やなせたかしさんが10月に亡くなられました。
アンパンマンは最初、大人の評判が悪かったそうです。ところが、子供たちから熱烈な歓迎を受けます。今やアンパンマンは子供たちが大好きです。アンパンマンを見て育った母親が自分の子供にアンパンマンの絵本を買います。
アンパンマンは、自分の顔をちぎって、お腹を空かしている人のアンパンを与えます。そこには、自己犠牲の精神があります。宗教では、富める人は貧しい人に分け与えることが天に徳を積む行為として大切な行為としています。アンパンマンは富める立場になくても、お腹の空いた人に自分を犠牲にして与えます。
アンパンマンのマーチの中には、”何のために生まれて、何のために生きるのか”、”嬉しいんだ生きる喜び”など、まさに生き方が凝縮しています。歌詞の中に、”たとえどんな敵が相手でも”のフレーズがあります。このフレーズを”たとえどんな絶望的な状況でも”と考えると、もっと生きる姿勢を問われているように思います。この歌詞には、やなせさんの生き方が示されているように思います。
糸井重里さんとのインタビュー(http://www.1101.com/yanase_<wbr></wbr>takashi/)の中で、やなせさんは人が喜び顔を見たいとありました。東日本大震災時の時に、やなせさんは体調が十分でなく現地には行けなかったのですが、アンパンマンのポスターなどを送ったそうです。そのポスターを見て喜ぶ子供たちがいたそうです。
自分がしたことで、人が喜ぶ。その喜ぶ顔を見ることで、自分のこころも喜んでいるのだと思います。自分だけの幸せを追求しても、深い幸せを得ることは難しいのかもしれません。周りの人の幸せのために自分が役立ったと思えることが自分の深い幸せを得る時なのだと思います。 やなせさんがアンパンマンに託した、やなせさんの夢はこれからも生き続けます。アンパンマンを愛する多くの子供の、大人のこころの中で。ご冥福をお祈りいたします。
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