阿川佐和子さんが、黒柳徹子さんにインタビューされた中のお話です。
「黒柳さんは、大きくなったら何になりたいと思っていらしたのですか?」<o:p></o:p>
すると、ここで黒柳さん、フッと息を一つ吐いてから、<o:p></o:p>
「わたくしね、スパイになりたかったの」<o:p></o:p>
「どうして?」尋ねると<o:p></o:p>
「だって、わたくし、外国に行きたかったの。
外国を飛び回って活躍する職業なら、国際スパイがいいんじゃないかと思って。<o:p></o:p>
でも誰にも言えなかったの。戦争中ですからね。
だたね、一人だけ、小学校で好きだった男の子にだけ告白したの。<o:p></o:p>
あたし、国際スパイになりたいのって」<o:p></o:p>
「そうした?」<o:p></o:p>
「そしたらその子、まあ、賢い子でしてね。こう言ったんですよ。
「お喋りは、スパイにはなれない」って」
話は聞く人によって、話の内容が変わりますね。
何十年経っても、黒柳徹子さんのこころに残っていて、黒柳徹子さんもずっと忘れていたことが、阿川佐和子さんの質問で思い出されたのでしょう。
話し手が、楽しく話しできるかどうかも、聞き手の力なのかもしれません。
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