先日、父が亡くなりました。95歳だったので大往生なのでしょう。父が祖父の亡くなった歳(70歳後半)を越した時に、「身体が弱かったのに、身体の丈夫だった親より長生きできている」とつぶやいたのを思い出しました。ただ、7年前に娘(私の姉)を亡くしているので、辛かったと思います。
一休禅師(アニメになった一休さん)が裕福な家のおめでたい席によばれました。そこで主人が一休禅師に、何かめでたい言葉を頂戴したいと頼みました。そこで、一休禅師は、「親死ぬ 子死ぬ 孫死ぬ」としたためました。主人はめでたい席に死ぬなど縁起でもないと言いました。一休禅師は、順番に死んでいくことほど幸せなことはないと諭しました。なお、一休禅師は人に何もあげるものがなかったので、その人に合った”よい言葉”をプレゼントしていたとのことです。
義父が10年ほど前に亡くなった時、葬儀に来てくれた住職が、「人は亡くなって最後に3つの仕事をする」と説法されました。
1.自ら亡くなることで、人生は有限だということを知らせる。
2.親戚や関係者などを集める。
3.説法を聞く機会を得る。
説法は浄土真宗では行われていますが、真言宗(父の葬儀)では説法はなかったです。この住職とは葬儀後の会食で隣になり、意気投合しました。その住職も5年後に亡くなりました。
父の葬儀には母方の親族が滋賀から駆けつけてくれました。40年振りのいとこ2人といとこの夫(いとこは5年ほど前に逝去)も来てくれました。従姉(母の妹の娘)の弟は就活が地元で見つからなくて自殺しました。長男なので責任を感じ苦しんだのでしょう。新聞配達をしながら大学を卒業した従弟だったのですが。叔母が「あんちゃん(いとこ)、馬鹿なことしはって」と言った言葉が今も耳に残っています。その叔母も亡くなりました。従姉には子供が3人いると聞きました。ああ、よかったなと思いました。晩年は孫に囲まれていたのだなと。
いずれは自分の番、いのちが与えられている間はこのいのちを生かしたいと思いました。
釈迦が、「過去も未来もない。あるのは今だけだ」と。過去は今のために、未来は今の結果なのですが、過去を悔い、未来を心配して今の大切な時間を無駄にしないように自分に暗示をかけながら、今できることをしたいと思います。
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