https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180926-00000078-jij-soci 時事通信社 9/26(水)
スズキが出荷前の自動車で排ガスなどの検査を不適切に行っていた問題で、同社は26日、測定値の改ざんもしていたと明らかにした。
今年8月に問題を発表した際は否定していたが、実際は2009年5月~今年7月に国内三つの工場で、計2737台の排ガスや燃費、温度などの測定値が書き換えられていた。故意に不正が行われたケースもあったとされるが、詳細は究明できていないという。
鈴木俊宏社長は26日、東京都内で記者会見を開き「ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ない」と謝罪。8月の発表から問題が拡大したことについて「調査のやり方が不十分だったと反省している」と述べた。辞任は否定し、不正についても「現時点で組織的だとは思っていない」と主張した。
国土交通省は同日、自動車局長名で指示文書を出し、道路運送車両法に基づき、スズキに徹底調査と速やかな報告を求めた。
スズキによると、2人の検査員が、二酸化炭素の排出量を実際より少なく書き換えた不正があることが判明した。温度計や湿度計の測定で異常値が出た場合などでも書き換えが行われていた。
また、排ガスの抜き取り検査で有害物質量の測定に失敗したのに、やり直しをせずに有効としたケースが6401台あったと8月に発表していたが、新たなデータや調査対象期間の拡大によって、不適切な例は計6883台に増加。調査対象の32車種中、31車種で検査に問題があった。
検査員に対するスズキの聞き取り調査で、「業務量が多く再測定を行う余裕がなかった」「再測定をすると車両の納期が遅れ営業に迷惑をかけると考えた」などの証言も確認された。
軽乗用車などの四輪車だけでなく、オートバイ2台でも不適切な検査が行われていたことも明らかになった。
感想;
個人の問題としているが、3つの工場でかつ2,737台の測定値が書き換えられていたのは、個人ではできないことです。
そこには必ず組織が絡んでいます。
また、書き換えが発見できなかったとしたら品質保証の仕組みに問題があることになります。
品質保証も目をつぶていたとするとそれはまさに企業ぐるみです。
調査がなまるいようです。
本腰で取り組まれていないのでしょう。
全データが明確になるまで、出荷を停止させるくらいの措置を取ると本腰になるのでしょう。
VWのディーゼルの排出ガス調査がなかなか本腰になりませんでした。
そこで販売を停止したところ、VWも本気になったそうです。
そこまでする必要はありませんが、問題を個人レベルの問題とされていることが経営者として恥ずべきことのように思います。
不正が起きるのは、経営者がレギュレーションより販売を優先してこられた結果ではないでしょうか?
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO35769480W8A920C1XA0000?s=0
日産、不正対象台数1205台に拡大
報告書では不正が相次いだ要因を「規範意識の鈍麻」や「人員不足」など10項目を指摘した。
その中に、経営者の品質より販売を優先する考え方が含まれているとよいのですが。
不正が起きるのは、突き詰めていけば、経営者のマインドが品質やレギュレーションよりも販売優先の考えがあるから、工場長/部長/課長/係長がその考え方を優先し、不正を起してしまうのです。
無理をさせているからです。
作業者不正などしたくありません。
トップが何を考えているか、それに敏感になり、トップの考えに沿ったことを、多少無理があってもやってしまうのです。
財務省のケースをみていると、トップのために、忖度していることがわかります。
トップの考え方が変わらなければ、また不正を起すでしょう。
それが一番の対策なのですが・・・。
スズキが出荷前の自動車で排ガスなどの検査を不適切に行っていた問題で、同社は26日、測定値の改ざんもしていたと明らかにした。
今年8月に問題を発表した際は否定していたが、実際は2009年5月~今年7月に国内三つの工場で、計2737台の排ガスや燃費、温度などの測定値が書き換えられていた。故意に不正が行われたケースもあったとされるが、詳細は究明できていないという。
鈴木俊宏社長は26日、東京都内で記者会見を開き「ご迷惑をお掛けし、誠に申し訳ない」と謝罪。8月の発表から問題が拡大したことについて「調査のやり方が不十分だったと反省している」と述べた。辞任は否定し、不正についても「現時点で組織的だとは思っていない」と主張した。
国土交通省は同日、自動車局長名で指示文書を出し、道路運送車両法に基づき、スズキに徹底調査と速やかな報告を求めた。
スズキによると、2人の検査員が、二酸化炭素の排出量を実際より少なく書き換えた不正があることが判明した。温度計や湿度計の測定で異常値が出た場合などでも書き換えが行われていた。
また、排ガスの抜き取り検査で有害物質量の測定に失敗したのに、やり直しをせずに有効としたケースが6401台あったと8月に発表していたが、新たなデータや調査対象期間の拡大によって、不適切な例は計6883台に増加。調査対象の32車種中、31車種で検査に問題があった。
検査員に対するスズキの聞き取り調査で、「業務量が多く再測定を行う余裕がなかった」「再測定をすると車両の納期が遅れ営業に迷惑をかけると考えた」などの証言も確認された。
軽乗用車などの四輪車だけでなく、オートバイ2台でも不適切な検査が行われていたことも明らかになった。
感想;
個人の問題としているが、3つの工場でかつ2,737台の測定値が書き換えられていたのは、個人ではできないことです。
そこには必ず組織が絡んでいます。
また、書き換えが発見できなかったとしたら品質保証の仕組みに問題があることになります。
品質保証も目をつぶていたとするとそれはまさに企業ぐるみです。
調査がなまるいようです。
本腰で取り組まれていないのでしょう。
全データが明確になるまで、出荷を停止させるくらいの措置を取ると本腰になるのでしょう。
VWのディーゼルの排出ガス調査がなかなか本腰になりませんでした。
そこで販売を停止したところ、VWも本気になったそうです。
そこまでする必要はありませんが、問題を個人レベルの問題とされていることが経営者として恥ずべきことのように思います。
不正が起きるのは、経営者がレギュレーションより販売を優先してこられた結果ではないでしょうか?
https://r.nikkei.com/article/DGXMZO35769480W8A920C1XA0000?s=0
日産、不正対象台数1205台に拡大
報告書では不正が相次いだ要因を「規範意識の鈍麻」や「人員不足」など10項目を指摘した。
その中に、経営者の品質より販売を優先する考え方が含まれているとよいのですが。
不正が起きるのは、突き詰めていけば、経営者のマインドが品質やレギュレーションよりも販売優先の考えがあるから、工場長/部長/課長/係長がその考え方を優先し、不正を起してしまうのです。
無理をさせているからです。
作業者不正などしたくありません。
トップが何を考えているか、それに敏感になり、トップの考えに沿ったことを、多少無理があってもやってしまうのです。
財務省のケースをみていると、トップのために、忖度していることがわかります。
トップの考え方が変わらなければ、また不正を起すでしょう。
それが一番の対策なのですが・・・。