平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

デモに参加すると就職に不利になるか?~企業はSEALDsのような学生を積極的に欲しいはず

2015年08月01日 | 事件・出来事
 デモに参加すると就職に不利になるか?
 最近、ネットで話題になっているテーマである。
 7/30の朝日新聞にも取り上げられた。

 この話題の大もとには、福岡県行橋市の小坪慎也市議がブログで、デモの参加者を「腐った蜜柑」と表現、多くが就職活動で「不本意な結果」に終わると指摘したことにあるらしい。

 小坪市議ブログ「#SEALDsの皆さんへ 就職できなくて#ふるえる」

 いやあ、笑ってしまう。
 そもそも企業の面接では、個人の思想信条を聞いたらアウトだ。

 おそらく小坪市議は、現在、SEALDs(シールズ・自由と民主主義のための学生緊急行動)を始めとする戦争法案に反対する学生たちのデモを苦々しく思っていて、このような発言をしたのだろう。
 だが、デモは憲法で保障されている立派な権利。
 こんなことを言う人物が政治家なのかね?
 小坪市議は行動派保守議員らしいが、これは、「マスコミを懲らしめる発言をした」大西英男議員や「法的安定性は関係ない」と発言した磯崎首相補佐官に通じるものがある。
 つまり民主主義の否定。
 彼らはどうも民主主義が嫌いらしい。
 これは国家主義の風潮がひたひたと押し寄せてるね。
 安倍さんが総理大臣になってから、世の中は確実におかしくなっている。

 話を就職の話に戻すと、僕はある企業の人事課長をやり、某レコード会社にいた時は人事部に駆り出されて面接官をしましたけど、むしろ積極的にデモに参加するような学生を評価しますね。

 何しろ問題意識がある。
 疑問を持てる。
 自分の頭で考えられる。
 現場に行けるフットワークの良さと好奇心がある。

 現在の企業で、もっとも求められる人材ではないですか。
 上の人間に黙って従う社畜のような人間は、もはや古いタイプ。
 そういう人間ばかりを集めた企業は硬直して変化に対応できず、おそらく滅びる。
 だから学生の皆さん、デモに行くと採用を拒否するような会社は、こちらから願い下げにしましょう。
 採用されても社畜としてこき使われ、使い捨てにされるだけ。

 学生デモを組織したSEALDsのメインメンバーなんかは、むしろ積極的に採用したいですね。
 何しろ彼らは何もない所からSEALDsを立ち上げ、ネットを駆使して拡散し、仲間を集め、新聞やテレビで取り上げられるような組織にしたのだから。
 こんなノウハウと経験をもった学生、絶対にほしいでしょう。
 これこそ究極の起業ではありませんか。

 学生の皆さん、普通の企業の採用担当者は、まず人間性を見ます。
 感性や頭の良さ、共感力や行動力や創造力。
 デモに行くと面接に不利になる、と発言した小坪市議の頭の中には、デモに行く人間=過激派みたいな固定観念があるのでしょうが、彼らは全然違うし、反社会的なおかしな人間は面接していれば、すぐにわかります。
 感性豊かな自分の芯を持っている人間か否かも直感的にわかります。
 その人の発している輝きが違うんです。
 面接官はそんなにバカじゃありません。


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