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平成エンタメ研究所

最近は政治ブログのようになって来ました。世を憂う日々。悪くなっていく社会にひと言。

聖地巡礼② 「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」「無人島のディーバ」~パク・ウンビン推しにとって完全な聖地!

2024年11月30日 | その他
 韓国ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』の聖地巡礼をして来た!
 僕の推しのパク・ウンビンさん主演の心温まるドラマだ。

 
 
 法律事務所ハンバダのビル(センターフィールド・ウエスト)。
 自閉スペクトラム症のウ・ヨンウはここの回転扉をなかなか通れない。
 まるで彼女を阻んでいるかのようだ。
 物語は、このハンバダの建物がウ・ヨンウの居場所になる物語でもある。
 ウ・ヨンウはさまざまなことに頭をぶつけながら、仲間や上司との絆を結び、
 弁護士として生きていく。

 場所は地下鉄2号線・駅三駅(江南駅の隣)8番出口から通り沿いに歩いて8分。
 漢江を渡るので結構、地下鉄に乗ります。
 オフィスビルなので出入りする人がたくさんいました。

 

 ウ・ヨンウとイ・ジュノが歩いた道。
 ふたりの会話はなかなか噛み合わない。
 ウ・ヨンウはクジラやイルカの話をしたら止まらないし、ジュノを置いてけぼりにする。
 それでジュノはときどき寂しい思いをするが、その先にあるウ・ヨンウの純粋な心を見ている。

 場所は地下鉄2号線・市庁前駅、徳寿宮~その石垣。
 明洞から歩いて行くことも可能です。
 ………………………………………………………

 パク・ウンビンさん作品で、もうひとつ。
『無人島のディーバ』

 

 旧ソウル駅・街灯。
 歌手を目指すソ・モクハは芸能事務所のイ・ソジュンとここで会う約束をした。
 しかし向かう途中、強圧的な父親とのやりとりで海に落ち、15年間の無人島生活を送ることに。
 モクハが歌手になることを応援し、思いを寄せていたチョン・ギホはいつかモクハが現れるのではないかと考え、毎年ここに通っていた。
 この作品の重要な場所だ。

 場所はソウル駅そば。
 1925年、日本の統治下時代に建てられた駅(京城駅)です。
 設計したのは建築家の塚本靖氏。

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聖地巡礼①「梨泰院クラス」~これがタンバムか! これが例の陸橋か! ドラマの感動がよみがえる! 

2024年11月28日 | その他
 韓国ドラマ『梨泰院クラス』の聖地巡礼に行って来た!

 
 主人公セロイが考え事をしていた時の歩道橋。
 遠くに南山ソウルタワーが見える。
 この景色を見てセロイは何を考えていたのだろう?
 店のこと、仲間のこと、復讐のこと……。
 そんな彼の隣りに、やがてイソが来る。
 夢や痛みや歓びを共有するようになる。

 場所は緑莎坪駅(梨泰院駅の隣)3番出口を出てすぐ。

 

 初代タンバム。
 近づくにつれて、ドラマで見たことのある風景が至る所に。
 ここがセロイたちの青春の場だった。
 現在は酒場になっていて中で飲める。

 場所は先程の歩道橋を渡って徒歩5分くらいの所。
 下に大きな車道がありますが、降りると通り過ぎてしまいます。

 

 セロイが戦う大手外食チェーン「長家」のオフィスビル。
 ドラマでは壁面に「長家」のロゴがあった。

 場所は明洞。
 地下鉄・明洞駅4番出口徒歩3分くらいにある「ステートタワー南山」というビル。
 韓国の地下鉄で聖地巡礼をおこなう場合、出口の番号を把握しておくことは重要です。
 違った出口に出ると、訳がわからなくなります。

 

『梨泰院クラス』の原作者が経営している店。
 セロイとイソのイラストが看板に。
 場所は梨泰院。
 梨泰院の通りを歩いて行くと見つけることができます。

 ううっ、やっぱ聖地巡礼は楽しい!
 普通の歩道橋やオフィスビルが特別な場所になる。
 見つけて感激!
 写真に撮って達成感!
 オタク心を満足させられる。 

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「山月記」 中島敦~高すぎるプライドと羞恥心を描いた青春文学!

2024年11月27日 | 小説
 中島敦の『山月記』
 近々、これが国民の教科書から外されるらしい。
 教科書で『山月記』を読んだ時、僕は漢語をつかったその格調高い文章に魅せられたんだけどなぁ。
 こうして日本人の国語力がどんどん貧弱になっていく。

『山月記』は羞恥心と高すぎる自尊心の物語である。
 詩人になりたかった主人公の李懲(りちょう)はなぜ虎になってしまったのか?
 その原因を李懲はこう語る。

『人間であった時、己(おれ)は努めて人との交わりを避けた。
 人々は己を倨傲だ、尊大だといった。
 実は、それがほとんど羞恥心に近いものであることを、人々は知らなかった。
 もちろん、かつての郷党の鬼才といわれた自分に、自尊心が無かったとは言わない。
 しかし、それは臆病な自尊心とでもいうべきものであった。
 己は詩によって名をなそうと思いながら、進んで師に就いたり、求めて詩友と交って切磋琢磨に努めたりすることをしなかった。
 かといって、また、己は俗物の間に伍することも潔しとしなかった。
 共に、我が臆病な自尊心と、尊大な羞恥心との所為(せい)である。
 己(おのれ)の珠に非ざることを惧れるがゆえに、あえて刻苦して磨こうともせず、
 また、己の珠なるべきを半ば信ずるがゆえに、碌々として瓦に伍することもできなかった。
 己は次第に世と離れ、人と遠ざかり、憤悶と慙恚(ざんい)とによってますます己(おのれ)の内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった。
 人間は誰でも猛獣使であり、その猛獣に当るのが、各人の性情だという。
 己の場合、この尊大な羞恥心が猛獣だった。虎だったのだ。』

 高すぎるプライドと羞恥心。
 それゆえ世間や他者と上手くやっていけない。
 なまじっか自分に才能があると思っているから、普通の平凡な生活を送ることを潔しとしない。

 文学青年が陥りそうな心情だ。
 あるいは、
 文学青年なくても前半の部分は、青春時代の若者が多かれ少なかれ抱く思いではないか?
 青春時代、若者は自尊心と羞恥心に振りまわされ七転八倒する。

 まあ、年齢を重ねるうちに、自尊心は社会生活の中で粉々に打ち砕かれ、
 羞恥心はなくなってだんだん図々しくなっていくんですけどね。

 この点で『山月記』は若い人に読んでほしい青春文学だ。
 こういう漢語の格調高い日本語があることも識ってほしい。
 
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「光る君へ」 第45回「はばたき」~解放されて自由になったまひろ、解放されない道長

2024年11月25日 | 大河ドラマ・時代劇
 籠の小鳥は解き放たれた。

『源氏物語』を書き終え、宮廷での仕事も終え、
 賢子(南紗良)が宮仕えして、娘の将来も家計も安定して、
 まひろ(吉高由里子)は須磨や太宰府に旅をする。
 まひろは自由だ。
 空を見上げれば、飛び立つ小鳥。

 一方、道長(柄本佑)。
「行かないでくれ」
 こう懇願する道長はまひろに未練いっぱいだ。
 まひろは道長の心の支えだった。
 まひろがいなくなれば弱くなる。
 すべての権力を手に入れたのにこの弱さ。

 こんな道長を解き放つ方法は出家だった。
 権力を捨て、まひろへの執着を捨て自由になろうとした。
 まひろと駆け落ちするという道もあったが、道長は多くのものを背負いすぎている。
 駆け落ちすれば宮廷は大混乱になるだろう。
 だから残された道は出家だった。
 しかし出家しても政治まわりのことはついてまわる。
 まひろへの未練も残っているだろう。
 いまだに自由になれない道長。

 解放されたまひろと解放されない道長。
 人の一生とは何なのかと考えてしまう。
 あまりに多くを持ちすぎると自由になれない。

 出家するシーンで道長は涙を流した。
 道長の心に去来したのは「悔恨」や「虚しさ」だろう。
 道長の幸せとは──
 まひろと人生を過ごすことだった。
 自分はどこで道を間違えたのか?
 権力や地位や金──自分が得たものはこれでよかったのか?
 自分の人生とは何だったのか?

 道長、不器用な人生だなぁ。
 まあ、権力者の家に生まれてしまったのだから仕方ないのだけれど。
 ふたりの兄が先に逝ってしまったから引き受けざるを得なかったのだけれど。

 一方、まひろは前半は苦労したものの、後半は聡明に淡々と生きていった。
 道長への思いもとっくに清算していて、これからも好奇心の赴くまま自由に生きていくだろう。

 さて次回は「刀伊の入寇」「周明との関わりふたたび」
 最後にもうひと山ありそうだが、残り三話、まひろと道長の人生をどう描くのか?
 特に道長の人生はまだ燻って、総括されていない。
「悔恨」「虚しさ」とは別の境地にいってほしい。


※追記
 倫子(黒木華)さま。
 道長が出家する理由を尋ねて、
「藤式部がいなくなったからですの?」
 倫子さま、やはり気づいているな。

※追記
 道長の物語をまひろは断り、赤染衛門(凰稀かなめ)が書くことになった。
 すなわち『栄花物語』。

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兵庫県知事選挙に対するネットの反応~ウソを100回言えば真実になる時代が到来!

2024年11月19日 | 事件・出来事
 兵庫県知事選で斎藤元彦氏が当選した。
 これは驚き! これは衝撃!
 まあ、以前も書いたが、
・都知事選の石丸現象
・衆議院選挙の国民民主党の熱気
 そして今回の知事選と、ネットが熱狂的な世論をつくっているのは確か。
 時代は今までと違うフェイズに入っている。
 この流れはもはや停められない?
 情報化社会はますます混沌として来る。
 ……………………………………………………

 以下はネットの反応

・兵庫マジか
 100人以上の県職員にパワハラを証言され自殺者まで出して、県議会全会一致で不信任された人物が
 当選確実…

・兵庫県職員はみんな転職した方が良いし、今兵庫県庁に就職を考えてる人は絶対にやめたほうが
 いい。
 パワハラがあろうと自殺した職員がいようと、県民がそれを擁護する県なんだから。
 兵庫県で公務員にだけはなっちゃいけない。県民に殺される。

・何が恐ろしいって、職員2人の自死という事実に対して「道義的責任の意味がワカリマセン」と言い放つ斉藤氏より、YoutubeとTikTokばっかり見て「パワハラもおねだりも無かった!斉藤さんは嵌められたんだ!」という物語に易々と飛びつき、斉藤氏に抗議している人に対して躊躇なく暴力を振るう支持者達。

・あれだけ「異常人格のパワハラ知事」としか情報出てこず自分もそう思っていた人が、
 選挙終盤で「実はハメられた」みたいな話が出て、結局勝ってしまった。
 この一連の過程が不気味すぎるのでちゃんと真相を知りたい。
 このままだと自分はいつか簡単に騙されてヒトラーを選んだりしそう。

・ウソも大きな声で100回言えば真実になる。ヒトラーの時代が再来。

・斎藤元彦氏が兵庫県知事に返り咲き。
 ネットでは「職員を死に追いやったパワハラは到底許せない。再選なんて冗談じゃない」という声と、「実は巨悪と戦う紳士なのに、マスコミに潰されかけた」という"神話"が平行線に。
 便利なはずの情報化社会で、フィルターバブルとエコーチェンバーが加速している。
                                 (右翼団体・一水会)

・しかしまぁ、いろんな形のヤバい状況があったわけで。
 酷法と酷刑による恐怖支配
 身分の固定による社会安定
 国民国家の確立による常戦体制
 警察組織を駆使した密偵政治
 ラジオと映画による国民誘導
 で、今度は「ネットde真実」というわけで、また新たな打破方法が必要になっただけのことです。
                                 (ミステリー作家・芦辺拓)
 …………………………………………

 僕は今回の件で「フィルターバブル」と「エコーチェンバー」という言葉を初めて覚えた。
 これを知っておくだけで、少しはネット情報に惑わされなくなる。

 ミステリー作家の芦辺拓さん。
「二十面相」や「ルパン」のような「物語」を書く作家さんだが、Xでは社会派なんですよね。
 僕は芦辺さんの作品を手に取るのですが、
 現実が愚かで空虚過ぎて芦辺さんが書くような「空想物語」の世界に逃げたいから読んでいる。

 芦辺さんが指摘しているように、歴史ではさまざまな形で社会は統治されてきた。
 今後はネットが統治の道具として使われそうだ。
 同時に自民党一強という時代が終わって混沌の時代がやって来た。
 この混沌の時代を制するのは誰か?
 
 それから──
 明日から金曜日まで海外旅行に行くので、コメント返しできなくなります。

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「光る君へ」 第44回「望月の夜」~まひろとの約束を果たしたことを歌に込める道長。まひろもそれを理解する

2024年11月18日 | 大河ドラマ・時代劇
 道長(柄本佑)、ついに絶対的な権力を手に入れた。

 三条天皇(木村達成)は譲位、そして亡くなった。
 結果、道長の孫・敦成親王が帝・後一条天皇に。
 長男・頼通(渡邊圭祐)は摂政に。

 娘・彰子(見上愛)は太皇太后。
 娘・妍子(倉沢杏菜)は皇太后。
 娘・威子(佐月絵美)は皇后(中宮)に。
 つまり三后の独占だ。

 そして祝いの席。
 道長の盃を、頼通から始まって重臣たちがまわし合う。
 つまり道長を中心に結束していくという意味だ。

 そんな状況で道長が詠んだ歌が──
『この世をば我が世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば』

 道長はこの歌の返歌を実資(秋山竜次)に求める。
 実資は三条天皇に通じていた半分・反道長派だ。
 そんな実資は返歌を求められて「返す歌がない。復唱するしかない」と答える。
 つまり実資も道長に屈した。
 清少納言(ファーストサマーウィカ)が男性でこの場にいたら、皮肉を込めた歌を返しただろう。

 絶対的な権力を手に入れた道長。
 しかし、この場に集った人たちの思いはさまざまだ。
 素直に共感した者もいただろうが、道長の権勢の道具にされた妍子と威子は納得していない。
 彰子は「女子の心をお考えになったことがあるのか?」と責めたが、一定の理解はしている様子。
「当りを引いた」倫子(黒木華)は嬉しそう。

 そして、まひろ・藤式部(吉高由里子)。
 最初にこの歌を聴いた時は、「我が世の春を謳歌している」と解釈して怪訝な表情をしていたが、
 後に別の解釈をした様子。
 道長はこの歌を通してまひろに「月の夜にかわしたおまえとの約束をついに果たしたぞ」という
 メッセージをおくったのだ。
 この場合、「この世」とは「この夜」
「わが世」の意味は「わたしの生涯」
 大胆に意訳すると、
「今夜はわたしの生涯で最高の夜だ。月は欠けていない。まひろとの約束を交わした夜の月のように」
 さらに今作の流れで真意を解釈すると、
「絶対的な権力をもった自分は政敵を気にせずに、思いきり民のための政治ができる。
 おまえとの約束を果たしたぞ」
 このメッセージに微笑むまひろ。
 台詞で語られなかったが、
「道長様、お疲れ様でした」
「三郎、やったわね」
 みたいなことを思っていたのかもしれない。

『望月の歌』をこう解釈してドラマにしてしまう脚本・大石静さん、お見事です。
 同じ歌でも見方を変えると、違った姿が見えてくる。

※追記
『望月の歌』を次のように解釈している学者さんもいる。
 平安文学研究者の山本淳子さんだ。
 山本教授の解釈によると、
「この世」とは「この夜」
「望月」は「盃」と「后」
 意訳すると、
「この夜はわが人生の最高の時だ。
 盃を交わす仲間も三人の皇后たちも誰ひとり欠けることなく集っているのだから」

 山本教授が「望月」を「満月」と解釈しない根拠は、道長がこの歌を詠んだ日が暦学・天文学的に
「満月」ではなかったかららしい。

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おっさん、新大久保でパク・ウンビンさんの生写真を買う

2024年11月17日 | その他
 新大久保でパク・ウンビンさんの生写真を買った!
 ドン!

 

 お美しい!
 素晴しい!
 これ結構探した。
 新大久保は韓国の男性アイドルや男性俳優のグッズを売っている店は多い。
 その次が女性アイドル。
 でも女優さんは少ない。

 最近、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』を再視聴したんだけど、
 ウ・ヨンウ(パク・ウンビン)がイ・ジュノ(カン・テオ)と別れる理由というのが、
「わたしといるとジョノさんが孤独を感じてしまうから」

 ウ・ヨンウがこう語るのは、自分が自閉スペクトラム症で、
 たとえば相手の興味のないクジラやイルカの話を延々として、疎外感を与えてしまうからだが、
「いっしょにいて会話も弾んでいるのに心が通じ合っていない感じ」は誰しもが多かれ少なかれ抱く
 感情。
 別にウ・ヨンウだからそうなるというものではない。
 人は基本孤独で、
 他者と心が触れ合ったり通じ合ったりする瞬間を求めて生きているのかもしれない。

 その他の登場人物たちも魅力的で、いろいろ考えさせられるドラマだった。
 その他のパク・ウンビンさんのドラマでお薦めなのは『ストーブリーグ』。
 弱小プロ野球チームを再建していく物語だ。

 今後も推し活は続いていく。

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斎藤元彦、石丸伸二、国民民主党への熱狂に同じものを感じる

2024年11月15日 | 事件・出来事
 兵庫県知事選挙。
 パワハラ・おねだり・税金環流で辞任した斎藤元彦前知事が肉薄、再選の可能性も出て来たとか。

 斎藤元知事陣営の主張はザックリ次のようなものである。
・パワハラ、おねだりなんてやっていない。
 自分は改革派知事だから、既得権側の県庁がでっち上げた。
 マスコミもそれに乗った。
・オリックス阪神の優勝パレード税金環流も銀行側が認めておらず、事実確認がなされていない。
・県の職員の方がみずから命を断たれたが、
 それは内部告発の心労に拠るものでなくプライベートの問題が原因。

 あったことがなかったことになる。
 あるいは、
 仮にあったとしても、それは双方の認識の違いであり、
「誤解をまねいたのならごめんなさい」
「傷ついた人がいたのなら謝罪します」
 で切り抜けられる。

 松本人志氏の事件もそうだが、最近はこうした言い訳がまかり通るようになっている。
 まあ確かに、パワハラもおねだりもセクハラも相対的なもの、人がどう捉えるかで違って来る。
 人間の認識とは曖昧なものなのだ。
 それに白黒つける方法は「裁判」であり「選挙」なのだが、これらも正しいかどうかはわからない。
 裏金も「記載ミス」で許されてしまった。
 これが人間社会の限界。
 絶望せずに、そういうものだと思って生きて行くしかない。
 ……………………………………………

 さて斎藤元彦氏の選挙に話を戻そう。

 今までなら落選確実な候補なのだが、なぜ肉薄?
 なぜ異様な熱気?

・斎藤元彦氏のXのフォロワーは今回の選挙で一気に10万人に増えたらしい。
 フォロワーは兵庫県外の人たち。
・街頭演説では山のような人。
 ただ、その画像は生成AIによって手が加えられたものではないかと言われている。
・熱狂的な斎藤支持者がいて、暴力事件で逮捕される。

 これらは都知事選の石丸伸二現象に似ている。
 石丸氏の場合は暴力事件に拠る逮捕者は出ていないが、熱心な支持者がいるのは確か。

 10月の衆議院選の国民民主党への熱狂にも同じものを感じる。

 ここからは憶測だが、今は「ネットで世論を作れる時代」。
 1万人くらいの熱心な支持者がネットでつぶやき、演説場所に行き、動画をネットにあげ、
 ネットのインフルエンサーがこれはアクセス数が稼げると考え、彼らもあげる。
 こうなるとテレビなどのメディアも取り上げざるを得なくなる。
 結果、強い支持を得ているような印象・状況を作れる。

 では、この熱い1万人とはどのような集団なのか?
 ここからはさらに憶測だが、
 石丸氏も国民民主も斎藤元彦氏も同じ集団だと思う。
 社会学者の方はぜひ分析してほしい。

 ネットで簡単に作れる世論や社会現象。
 おそろしい時代になったものだが、もはやこれを止めることはできない。
 今こそ冷静さと理性が求められる。
 
 さて兵庫県知事選。
 17日、どのような結果が出るのか?


※追記
 兵庫県職員の悲痛な訴え~産経新聞にコラムを書く小笠原理恵氏のXの投稿より引用。

・まず大前提として、私は職員です。
 事態が切羽詰まっているため、敢えて発言します。
 知事時代にはたいしてフォロワーもいなかったXのアカウントに突如現れた10万単位の人達。
 それと軌を一にするように斎藤擁護の記事がSNS上に一斉に溢れ始めました。
 それは先の都知事選の石丸氏を見ているようで、続々と新規参戦する「兵庫県には縁もゆかりも興味すらなかったと思われる」県外のインフルエンサーたち。
 ついには政治ゴロの立花某まで乱入して、我が兵庫県はさながらネットによる世論操作の実験場と化しました」

・百条委員会の動画も実際の知事や側近の発言も職員アンケートの結果も兵庫県のHPで公開されています。
 法律も含めいくらでも一次資料が確認できる状況で、YouTubeや「ネットの誰かが言った内容」を鵜呑みにし、故人の思いを踏み躙り、あたかも「自分は目覚めた」かのように「斎藤さんを支持します」などと言う人間を少なくとも私は許すことができません。

・実際のところ、関西のマスコミは斎藤知事が告発された当初は「怪文書」「知事に対する誹謗中傷」として黙殺し、むしろ知事を擁護していました。
 風向きが変わったのは全国誌が取材し始めた頃からで、いよいよボロが隠せなくなったタイミングで一斉に手のひらを返したのです。

・私は職員として県民として、斎藤元彦前知事を断固否定します。
 彼は権力者であり断じて被害者などではない。
 兵庫県にこのような誹謗中傷と暴力の渦巻く政治的混乱をもたらした張本人です。
 万一再選などしたら、全ての疑惑はなかったことになり、勇気を出して証言した職員には報復と粛正が行われて全ての職員は押し黙ることになるでしょう。
 ネットの空気で真実を歪めてはいけない。

 全文はこちら
 小笠原理恵氏のXの投稿
 ※このポストに対するコメントも興味深い。

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玉木雄一郎、不倫騒動~やはり玉木氏はうわべだけの偽者か? 

2024年11月13日 | 事件・出来事
 国民民主党・玉木雄一郎代表の不倫報道。
 あれあれ、一躍注目の人になった途端のスキャンダル!
 脇が甘いよな。
 報道に拠れば、衆議院選直後の10月30日にも会っていたそうじゃないか?
 浮かれているのはわかるが、誰かに見られるかもしれないって思わなかったのかね?
 国民の負託を受けて勝利したのだから、
 今こそプライベートを捨てて国政に邁進すべき時ではないのか?
 玉木氏の政治にかける思いはその程度なのか?

 脇が甘いと言えば、この画像。

 

 謝罪会見の時の原稿がしっかり撮られている。
 廊下で記者に問われた時の対応として、原稿には──
「立ち止まり、しっかりゆっくり答えて下さい(逃げる印象にならないように注意して下さい)」
 しっかり振り付け師がついていたのか……。
 謝罪会見で語られたことも、振り付け師が書いた原稿。
 政治家にスピーチライターはつきものだが、プライベートのことくらい自分の言葉で語れないのか?

 これから起こることは、女性との密会で政治資金が使われていなかったかということ。
 たとえば政治資金収支報告書に「密会のホテル代」が記載されていたらアウト。
 今後マスコミを始め、政治資金収支報告書を読み込む人が出て来るだろう。

 あとは相手の女性のフォローもしてあげて。
 ネットでは、すでに名前と写真がアップされている。
 女性がおこなっていた高松市観光大使の仕事を解任されるかもしれないとか。
 玉木雄一郎氏は「二度と女性と会わない」と言っているようだが、冷たすぎないか?

 玉木雄一郎という政治家。
 やはり薄っぺらい?
 実はうわべだけの偽者?
 政策はいいんだけどね……。
 人間、誰でも生きていれば、脛に傷のひとつやふたつあるものだとは思うが、
 今後の玉木氏の行動で見極めていきたい。

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甘えるな、立憲民主党! 首班指名、無効票にも意味がある

2024年11月12日 | 事件・出来事
 石破茂氏が首班指名投票で、第103代総理大臣に選ばれた。
 立憲民主党は野党票をまとめられず敗退。
 維新、国民、れいわなどの政党はそのどちらにも入れず無効票に。

 で、立憲の議員は「無効票」を批判している。
 いはく、
「無効票をドヤ顔で投じるのは政治家としてどうなんだろうかと思う。
 お灸を据えるために白票を的なキャンペーンを見たことがあるけど、
 そんなことなんの意味もないことは一番よくわかっているはずなのに。
 何のために政治をやってるのか」

 これに対するネットの反応。

・白票は主張。石破も野田もカス。
 そう思っている国民は多い。代議士は国民の代表だよ。

・決選投票に向けての根回しが足りないんじゃないんですか
 他責より自責から

・それほど、それほど野田氏が、否定されているという視点が必要では。

・政策的に全く支持できない政治家に投票する方が無責任だと思いますよ。

・自公がいやな人は立憲へ、自公も立憲も嫌な人が他党へ
 流れたのが今回の選挙では? 民意には近しい結果かと。

・そんな上から目線では、参院選は惨敗するぞ。
 国民は、自民石破にNOを突き付けただけ。

・一国民として意見させてもらうと自民も立憲も増税で一致しててどちらも支持できないので
 それが無効票という形で僅かでも民意が表されてるのは嬉しいです。

・意味はありますよ。
 石破さんも野田さんも、その他の政党の考えを無下にできないことが一目瞭然で国民に伝わります。

・単に野党第1党立憲の努力不足、本気不足だったのでは?
 ………………………………………………

 最後のコメントで言われているとおり、立憲民主党に足りないのは必死さ。
 呑気に1回か2回党首会談をやっただけで「野田さんに投票しましょう」ってなるかよ。
 これが立憲が「お貴族様」と言われる理由。

 あるいは選挙の時に自分の所の候補者を下ろすとかの譲歩をしたか?
「他党の協力は仰ぎません」「自分たちだけでやります」というスタンスだったじゃないか?

 立憲が議席を獲得したのだって、他に入れる所がなかったからだぞ。
 僕の選挙区では「自民」「立憲」「維新」その他、だけだった。
 だから仕方なく「立憲」に入れた。

「政治改革」でまとまるという方法もあったが、
 それは別に立憲が政権を取らなくても、今の過半数割れの状況でもできる。

 そもそも「政権交代をしなければ政治ができない」という発想が間違い。
 今の過半数割れの状況なら、野党の政策は他党の協力を仰いで、いくらでも実現できる。
 思考が古いんだよな、野田佳彦は。

 さて、これからは野党の力量が問われる状況に。
 とりあえず、立憲民主党は「政治資金規正法の厳格な改正」「選択的夫婦別姓」を成し遂げて、
 成果を見せてほしい。
 何も実現できなかったら、「やっぱり立憲……。もう期待しない」になるぞ。
 立憲民主党、もっと本気になってくれ。
 なりふり構わず政策を実現してくれ。

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