漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0384

2020-11-17 19:04:43 | 古今和歌集

おとはやま こたかくなきて ほととぎす きみがわかれを をしむべらなり

音羽山 木高く鳴きて ほととぎす 君が別れを 惜しむべらなり

 

紀貫之

 

 音羽山では、ほととぎすが高い木の上で鳴いていて、あなたとの別れを惜しんでいるかのようだ。

 0380 で、シンプルでストレートな表現が貫之歌のひとつの特徴と書きましたが、本歌はこれまた極めてシンプルな詠歌。手持ちの書籍でも、解説欄の記載がごく短いです ^^;