かつこえて わかれもゆくか あふさかは ひとだのめなる なにこそありけれ
かつ越えて 別れもゆくか 逢坂は 人だのめなる 名にこそありけれ
紀貫之
出会うことの一方で越えて別れて行く地でもあるのだな、逢坂は。「逢う場所」と人があてにする名前の地であるのに。
「ひとだのめ」は「人頼め」で、人にあてにさせること。0374 と同じく、「逢坂」が地名の語感とはうらはらに別れの場所であることに恨み言を言うことで、惜別の情を表現しています。
かつこえて わかれもゆくか あふさかは ひとだのめなる なにこそありけれ
かつ越えて 別れもゆくか 逢坂は 人だのめなる 名にこそありけれ
紀貫之
出会うことの一方で越えて別れて行く地でもあるのだな、逢坂は。「逢う場所」と人があてにする名前の地であるのに。
「ひとだのめ」は「人頼め」で、人にあてにさせること。0374 と同じく、「逢坂」が地名の語感とはうらはらに別れの場所であることに恨み言を言うことで、惜別の情を表現しています。