古今和歌集 0461 2021-02-02 19:59:28 | 古今和歌集 あしひきの やまべにをれば しらくもの いかにせよとか はるるときなき あしひきの 山辺にをれば 白雲の いかにせよとか 晴るる時なき 紀貫之 山の近くにいると、白雲の晴れるときはないのと同じように心が晴れることがない。いったい白雲は私にどうしろと言うのだろうか。 「あしひきの」は「山」にかかる枕詞。枕詞としてはかなりポピュラーですね。数えてみたら、古今和歌集では19首に使われていました。隠し題は「いかにせよとか はるるときなき」に詠み込まれた「よどがは(淀川)」。現在も淀川という名称ですね。