おとはやま おとにききつつ あふさかの せきのこなたに としをふるかな
音羽山 音に聞きつつ 逢坂の 関のこなたに 年を経るかな
在原元方
逢坂の関のこちら側にいて噂を聞くばかりで、実際に逢うことができないまま年月が過ぎていくことだ。
「音羽山」は同音の「音」を導くための語句ですが、同時に逢坂関のこちらがわ(=京都側)に自分がいることを暗示もしています。関所を隔てたところにいる愛しい人に、いみじくも「逢ふ坂」の名を持つ関所をうらめしく思いつつ心を寄せる詠歌ですね。
おとはやま おとにききつつ あふさかの せきのこなたに としをふるかな
音羽山 音に聞きつつ 逢坂の 関のこなたに 年を経るかな
在原元方
逢坂の関のこちら側にいて噂を聞くばかりで、実際に逢うことができないまま年月が過ぎていくことだ。
「音羽山」は同音の「音」を導くための語句ですが、同時に逢坂関のこちらがわ(=京都側)に自分がいることを暗示もしています。関所を隔てたところにいる愛しい人に、いみじくも「逢ふ坂」の名を持つ関所をうらめしく思いつつ心を寄せる詠歌ですね。