みみなしの やまのくちなし えてしかな おもひのいろの したぞめにせむ
耳なしの 山のくちなし 得てしかな 思ひの色の 下染めにせむ
よみ人知らず
耳がないという耳成山のくちなしを手に入れたいものだ。あの人を思う私の思いの緋色の下染めにするから。そうすれば耳も口もないので、誰にも知られずに済むだろうから。
「耳成山」と書いて「みみなしやま」。「思ひ」の「ひ」には「緋」がかかっています。みみなしやまのくちなしで染めれば、耳も口もないから思いが他に漏れないだろうという理屈ですね。
みみなしの やまのくちなし えてしかな おもひのいろの したぞめにせむ
耳なしの 山のくちなし 得てしかな 思ひの色の 下染めにせむ
よみ人知らず
耳がないという耳成山のくちなしを手に入れたいものだ。あの人を思う私の思いの緋色の下染めにするから。そうすれば耳も口もないので、誰にも知られずに済むだろうから。
「耳成山」と書いて「みみなしやま」。「思ひ」の「ひ」には「緋」がかかっています。みみなしやまのくちなしで染めれば、耳も口もないから思いが他に漏れないだろうという理屈ですね。