山辺近く住む女どもの、野辺に遠く遊びはなれて、家のかたを見やりたる
のべなるを ひともなしとて わがやどに みねのしらくも おりやゐるらむ
野辺なるを 人もなしとて わが宿に 峰の白雲 おりやゐるらむ
山辺の近くに住む女たちが、遠い野辺で遊んでいて、自分の家の方を見やっているところ
私たちが野辺に来ているので、峰の白雲は山辺にある私たちの家を無人の家と思って、降りてきて居座っているのであろうか。
屏風絵には、遠く山辺にある家も描かれているのでしょうか。野辺に遊ぶ女性たちが、白雲のかかる遠方の山辺を見やっている絵柄ですね。