むばたまの わがくろかみも としふれば たきのいととぞ なりぬべらなる
むばたまの わが黒髪も 年ふれば 滝の糸とぞ なりぬべらなる
私の黒髪も、歳を取れば滝の流れのように白くなってしまうのであろうなあ。
歌意そのものはまだ白くはなっていないということですが、着実に老いを実感させられる日々の中での詠歌でしょう。「三条の右大臣(藤原 定方)」のための屏風歌というこのシリーズは、これまでの多くと異なり、必ずしも祝賀の歌ということではないようです。
むばたまの わがくろかみも としふれば たきのいととぞ なりぬべらなる
むばたまの わが黒髪も 年ふれば 滝の糸とぞ なりぬべらなる
私の黒髪も、歳を取れば滝の流れのように白くなってしまうのであろうなあ。
歌意そのものはまだ白くはなっていないということですが、着実に老いを実感させられる日々の中での詠歌でしょう。「三条の右大臣(藤原 定方)」のための屏風歌というこのシリーズは、これまでの多くと異なり、必ずしも祝賀の歌ということではないようです。