漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

貫之集 215

2023-11-17 04:51:18 | 貫之集

やまたかみ こずゑをわけて ながれいづる たきにたぐひて おつるもみぢば

山高み 木ずゑをわけて 流れ出づる 滝にたぐひて 落つるもみぢ葉

 

山が高いので、梢の間を縫うように流れ出る滝と一緒に紅葉の葉が落ちて来るよ。

 

 第1句の「み」は形容詞の語幹について原因・理由を表す接尾語。
 この歌は新拾遺和歌集(巻第六「冬」 第585番)に入集しています。