1週間の夏休みも今日で終わり。何十年と働いていても、こんな日はやはり多少鬱な気分になりますね。 ^^;
さて、きょうは四字熟語の書き取り問題を少々。ごく基本的と思われるものから、まず出題されないだろうと思われるものまでさまざまですが、共通項は「何度復讐しても私の記憶に定着しない熟語」です。必ずしも覚えづらいとも思えないものも含まれているのですが、ホント人間の記憶というのは不思議なものです。
なお、本試験での出題形式に関わらず、四字熟語は四文字すべて書けるようにしておくと良いと思います。なので、全体の読みから四文字すべてを書いてみてください。個人的には、常用漢字など簡単な方の二文字(従って、ほとんど出題はされないですが・・)の方がむしろ思い出せなかったりします。字面だけ追いかけて、熟語全体の意味をきちんと理解・掌握していない証拠ですね。(汗)
1. かけいずいけい
2. ひつろらんる
3. えんまんりゅうらん
4. そうしゅれんい
5. さいほばくろう
1. 【嫁鶏随鶏】 (「漢検四字熟語辞典」P.124)
妻が夫に従うことのたとえ。
「鶏」が重なっていますから、まず書き取りで出題されることはないと思いますが、出題形式が変わりましたから意味に合う熟語の読みを問う「問2」では出されるかもしれませんね。個人的には最初の一文字をつい「家」と書いてしまいます。意味をちゃんと考えれば分かるはずなんですけれど・・・。
2. 【篳路藍縷】 (401)
たいへん苦労をして働くこと。
前後どちらを出されても結構迷ってしまいそうです。
3. 【衍曼流爛】 (110)
悪が広くはびこり、世の中全体に広がっていくこと。
「衍曼」を、「まんえん 蔓延/蔓衍」と混同してしまってよく間違えます。
4. 【簇酒斂衣】 (308)
貧しい生活のたとえ。
5. 【菜圃麦隴】 (217)
水をたたえずに、野菜や穀類を栽培する農耕地。畑のこと。
6. とんこうごりょう
7. ほうしんきゅうか
8. ちんさいのやく
9. しゃしょくのまもり
10. りょうしょうのこころざし
6. 【敦煌五竜】 (371)
晋代に敦煌の人で太学(朝廷の大学)で名声のあった五人の称。
四字熟語として出題されるとは思えませんし、「敦煌」は地名ですから書き取りでも出題はされづらいでしょうけれど、地名としては「超有名銘柄」の類でしょうから1級ホルダーとしては「書ける自分でありたい」という感じです。にもかかわらず、なぜかなかなか覚えられません・・・(泣)
7. 【抱薪救火】 (433)
害を除こうとしてかえってその害を大きくしてしまうこと。
薪を抱いたまま火の中に入っていく・・・想像しただけで恐ろしいですね。^^;
8. 【陳蔡之厄】 (343)
旅の途中で災難にあうたとえ。
出題されるとしたら(八)の「故事・諺」問題としてでしょうか。国名だからそれもないかな?
9. 【社稷之守】 (243)
国家の守りとなる臣。
何度も過去問にも出ている【社稷】ですが、どうも「稷」の字がいけません。なんでかなぁ・・
10. 【凌霄之志】 (471)
俗世間を遠く超越したいと願う高尚なこころざし。
「料峭」と混同するのか、つい「霄」を「峭」と書いてしまいます。
11. かりょうびんが
12. なんかくらんすい
13. ひはつさじん
14. しゅうけんぼうじょ
15. じゅんようじかい
11. 【迦陵頻伽】 (132)
声が美しいもののたとえ。
読みが実に印象的な語ですね。そういえば昔、「上田知華+KARYOBIN」というバンドがいました。ピアノ+ボーカル+弦楽四重奏という珍しい構成で、こちらも実に印象的なグループでしたね。上田知華さんは今もシンガーとしてもソングライターとしてもご活躍のようです。
12. 【南郭濫吹】 (372)
無能な者が才能があるように見せかけて、よい地位を占めること。
「らんすい」の方を書かせる問題として、26-3 で出題されました。3級配当。
13. 【被髪左袵】 (401)
野蛮な風俗のこと。
どうも許容自体の方の「衽」だけがいつも頭に浮かんできます。許容自体ですから本試験でも誤答とされるわけでもなく、まあいいと言えばいいんですけれど・・・
14. 【衆賢茅茹】 (245)
多くの賢人が協力し合うこと。
いつも「茹」のくさかんむりを忘れます。
15. 【遵養時晦】 (「漢検 漢字辞典」初版 P.717/第二版 P.723)
時世が悪いときは世に出ようとせず、道にしたがって志を養い、好機がおとずれるのを待つこと。
「四字熟語辞典」にはない語。「じゅんよう」も「じかい」も、ちょっとその場の推定では出づらいですねぇ・・
16. まじゅうせんかく
17. かそうさいり
18. いんこうゆうひ
19. しゅんいんしゅうだ
20. さいそうしんすい
16. 【磨揉遷革】 (「漢検 漢字辞典」初版 P.1422/第二版 P.1437)
人をよい方向に教え導くこと。
これも「四字熟語辞典」にはなく「漢検 漢字辞典」だけに収録の語。「揉」が1級配当ですから、そのうち出るんじゃないかなぁ・・
17. 【禍棗災梨】 (-)
無用の本を刊行すること。
ここからの4つは「四字熟語辞典」にも「漢字辞典」にもないけれど出題されたことのある過去問です。この「禍棗災梨」は 26-2 での出題。個人的には「梨」が出てきません。ただ出題されるのは前回同様「禍棗」の方でしょう。
18. 【咽喉右臂】 (-)
きわめて緊要の地。
かなり古くて、13-1 の過去問。「のど」も「みぎうで」も重要な場所、ということでしょう。「漢検 漢字辞典」の【咽喉】の項には、「要地」との意味も記載されています。
19. 【春蚓秋蛇】 (-)
春のミミズや秋のヘビのように、字も行も、うねうねと曲がりくねっていること。字がへたなことのたとえ。
さらに古い 12-2 の過去問で、「春蚓」の方を書かせる出題でした。熟語そのものを知らなかった場合、「秋蛇」との対ですから「春」は出てくるとして、「蛇」に対して「蚓」が浮かぶかどうかというところ。
20. 【洒掃薪水】 (-)
掃除や炊事をするという日常の家事のこと。
こちらは 14-1 での出題。こうして見ると、かつては「四字熟語辞典」にない語の出題が今よりも頻繁だった印象ですね。
出来栄えの方はいかがだったでしょうか?
引き続き頑張ってまいりましょう!
さて、きょうは四字熟語の書き取り問題を少々。ごく基本的と思われるものから、まず出題されないだろうと思われるものまでさまざまですが、共通項は「何度復讐しても私の記憶に定着しない熟語」です。必ずしも覚えづらいとも思えないものも含まれているのですが、ホント人間の記憶というのは不思議なものです。
なお、本試験での出題形式に関わらず、四字熟語は四文字すべて書けるようにしておくと良いと思います。なので、全体の読みから四文字すべてを書いてみてください。個人的には、常用漢字など簡単な方の二文字(従って、ほとんど出題はされないですが・・)の方がむしろ思い出せなかったりします。字面だけ追いかけて、熟語全体の意味をきちんと理解・掌握していない証拠ですね。(汗)
1. かけいずいけい
2. ひつろらんる
3. えんまんりゅうらん
4. そうしゅれんい
5. さいほばくろう
1. 【嫁鶏随鶏】 (「漢検四字熟語辞典」P.124)
妻が夫に従うことのたとえ。
「鶏」が重なっていますから、まず書き取りで出題されることはないと思いますが、出題形式が変わりましたから意味に合う熟語の読みを問う「問2」では出されるかもしれませんね。個人的には最初の一文字をつい「家」と書いてしまいます。意味をちゃんと考えれば分かるはずなんですけれど・・・。
2. 【篳路藍縷】 (401)
たいへん苦労をして働くこと。
前後どちらを出されても結構迷ってしまいそうです。
3. 【衍曼流爛】 (110)
悪が広くはびこり、世の中全体に広がっていくこと。
「衍曼」を、「まんえん 蔓延/蔓衍」と混同してしまってよく間違えます。
4. 【簇酒斂衣】 (308)
貧しい生活のたとえ。
5. 【菜圃麦隴】 (217)
水をたたえずに、野菜や穀類を栽培する農耕地。畑のこと。
6. とんこうごりょう
7. ほうしんきゅうか
8. ちんさいのやく
9. しゃしょくのまもり
10. りょうしょうのこころざし
6. 【敦煌五竜】 (371)
晋代に敦煌の人で太学(朝廷の大学)で名声のあった五人の称。
四字熟語として出題されるとは思えませんし、「敦煌」は地名ですから書き取りでも出題はされづらいでしょうけれど、地名としては「超有名銘柄」の類でしょうから1級ホルダーとしては「書ける自分でありたい」という感じです。にもかかわらず、なぜかなかなか覚えられません・・・(泣)
7. 【抱薪救火】 (433)
害を除こうとしてかえってその害を大きくしてしまうこと。
薪を抱いたまま火の中に入っていく・・・想像しただけで恐ろしいですね。^^;
8. 【陳蔡之厄】 (343)
旅の途中で災難にあうたとえ。
出題されるとしたら(八)の「故事・諺」問題としてでしょうか。国名だからそれもないかな?
9. 【社稷之守】 (243)
国家の守りとなる臣。
何度も過去問にも出ている【社稷】ですが、どうも「稷」の字がいけません。なんでかなぁ・・
10. 【凌霄之志】 (471)
俗世間を遠く超越したいと願う高尚なこころざし。
「料峭」と混同するのか、つい「霄」を「峭」と書いてしまいます。
11. かりょうびんが
12. なんかくらんすい
13. ひはつさじん
14. しゅうけんぼうじょ
15. じゅんようじかい
11. 【迦陵頻伽】 (132)
声が美しいもののたとえ。
読みが実に印象的な語ですね。そういえば昔、「上田知華+KARYOBIN」というバンドがいました。ピアノ+ボーカル+弦楽四重奏という珍しい構成で、こちらも実に印象的なグループでしたね。上田知華さんは今もシンガーとしてもソングライターとしてもご活躍のようです。
12. 【南郭濫吹】 (372)
無能な者が才能があるように見せかけて、よい地位を占めること。
「らんすい」の方を書かせる問題として、26-3 で出題されました。3級配当。
13. 【被髪左袵】 (401)
野蛮な風俗のこと。
どうも許容自体の方の「衽」だけがいつも頭に浮かんできます。許容自体ですから本試験でも誤答とされるわけでもなく、まあいいと言えばいいんですけれど・・・
14. 【衆賢茅茹】 (245)
多くの賢人が協力し合うこと。
いつも「茹」のくさかんむりを忘れます。
15. 【遵養時晦】 (「漢検 漢字辞典」初版 P.717/第二版 P.723)
時世が悪いときは世に出ようとせず、道にしたがって志を養い、好機がおとずれるのを待つこと。
「四字熟語辞典」にはない語。「じゅんよう」も「じかい」も、ちょっとその場の推定では出づらいですねぇ・・
16. まじゅうせんかく
17. かそうさいり
18. いんこうゆうひ
19. しゅんいんしゅうだ
20. さいそうしんすい
16. 【磨揉遷革】 (「漢検 漢字辞典」初版 P.1422/第二版 P.1437)
人をよい方向に教え導くこと。
これも「四字熟語辞典」にはなく「漢検 漢字辞典」だけに収録の語。「揉」が1級配当ですから、そのうち出るんじゃないかなぁ・・
17. 【禍棗災梨】 (-)
無用の本を刊行すること。
ここからの4つは「四字熟語辞典」にも「漢字辞典」にもないけれど出題されたことのある過去問です。この「禍棗災梨」は 26-2 での出題。個人的には「梨」が出てきません。ただ出題されるのは前回同様「禍棗」の方でしょう。
18. 【咽喉右臂】 (-)
きわめて緊要の地。
かなり古くて、13-1 の過去問。「のど」も「みぎうで」も重要な場所、ということでしょう。「漢検 漢字辞典」の【咽喉】の項には、「要地」との意味も記載されています。
19. 【春蚓秋蛇】 (-)
春のミミズや秋のヘビのように、字も行も、うねうねと曲がりくねっていること。字がへたなことのたとえ。
さらに古い 12-2 の過去問で、「春蚓」の方を書かせる出題でした。熟語そのものを知らなかった場合、「秋蛇」との対ですから「春」は出てくるとして、「蛇」に対して「蚓」が浮かぶかどうかというところ。
20. 【洒掃薪水】 (-)
掃除や炊事をするという日常の家事のこと。
こちらは 14-1 での出題。こうして見ると、かつては「四字熟語辞典」にない語の出題が今よりも頻繁だった印象ですね。
出来栄えの方はいかがだったでしょうか?
引き続き頑張ってまいりましょう!
オリンピックを見て、つくづく努力することの素晴らしさを感じているこの頃。彼らの努力に比べるべくもないですが、少しでも近づきたいと思い、今夜も孤独な闘いです。
取り組んでみたところ、1と6と8がわかりませんでした。「磨揉遷革」は四字熟語辞典に書き込んでいて、個人的にはすっかり馴染みのある言葉となりました。もうそろそろ出題されることを期待してます。良い意味の言葉でもありますし。
私も毎回悩まされる言葉が多々あり、それらを完璧にできれば相当な自信に繋がるのでしょうが、なかなか記憶に定着してくれません。自己嫌悪に陥ることもしばしば。苦手を感じなくなるほど繰り返し学習したり、記憶に残るエピソードを無理やり作るしかないようですね。地道に頑張ります!
こんにちは。いつもご来訪ありがとうございます。
漢検に限りませんけれど、社会人になってからの勉強は本当に孤独かつ自分との戦いですね。入試などと違って人に勝つ必要はありませんから尚更です。そんなことを思いながら、忘却と自己嫌悪になんとか抗おうとする今日この頃です。
ともに頑張って参りましょう!