弓の結
あづさゆみ はるのやまべに いるときは かざしにのみぞ はなはちりける
あづさ弓 春の山辺に いるときは かざしにのみぞ 花は散りける
弓の結
春の山辺に入ったときには、桜の花が髪のかんざしとなって降りかかったことだ。
「弓の結(けち)」とは、弓矢で射手を左右に分け、交互に弓を射させて勝負を争うこと。一見、表題と歌の関係がわからないですが、弓矢の的の向こう側に山桜を描いた幕が張られていて、的に向かって矢が放たれるとまるで後幕の桜が散って降りかかって来るようだという情景を詠んでいます。
・・・と言われても、やっぱり良くわかりませんね ^^;;;