漢検一級 かけだしリピーターの四方山話

漢検のリピート受検はお休みしていますが、日本語を愛し、奥深い言葉の世界をさまよっています。

古今和歌集 0234

2020-06-20 19:36:43 | 古今和歌集

をみなへし ふきすぎてくる あきかぜは めにはみえねど かこそしるけれ

女郎花 吹き過ぎてくる 秋風は 目には見えねど 香こそしるけれ

 

凡河内躬恒

 

 女郎花を吹きすぎて来る秋風は、目には見えないけれど、香りでそれとわかることよ。

 風が運んでくる女郎花の香りを愛でる、シンプルでわかりやすい歌です。すでにご紹介した 0103 の歌と似た情景ですね。

 

かすみたつ はるのやまべは とおけれど ふきくるかぜは はなのかぞする

霞立つ 春の山べは 遠けれど 吹きくる風は 花の香ぞする


在原元方

 

 



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