何故だかわからないけれど、今、とても気になる場所がある。
それは、アイルランド。
年末の紅白を見ていると、エンヤが出ていた。
場所は、アイルランドの古城から。
素朴で、中世の雰囲気そのままの景色が広がっていた。
もちろん、エンヤの独特の音楽を聴いていたのだけれど、
音楽とアイルランドの景色が溶け合っている感じがとても素敵だった。
それよりも少し前。
義理の妹が日本からやって来るというので、下の娘と空港へ迎えに行った時のこと。
待合所のベンチの背中合わせに、日本人の女性が座っていた。
下の娘と話していると、その人が話しかけてきた。
その人は、英語の語学研修のために、ダブリンの学校へ留学していたのだそうだ。
年末で留学期間が終わり、ヨーロッパを卒業旅行していて、
その日にダブリンに戻るところだった。
そしてその次の日に、日本に帰ると言っていた。
最近、英語の語学研修で留学するために、イギリスへ行くには物価が高いから敬遠されていて、
その他の英語圏の国、特にイギリスの植民地だった場所へ留学することが多いのだそうだ。
その時から、アイルランドという国が、急速に自分の中に印象付けられるようになった。
家族が出来てから、当然だけれど、旅行と言うと家族で出掛けることが多かった。
こちらに来てからも、もちろん、ヨーロッパ旅行は家族旅行だった。
でも、このアイルランドへは、独りで出かけてみたいと思った。
自分自身を、この国の時間や空間の流れに身を任せてみたい気持ちになった。