以前から気になっていたCDですが、ようやく聴くことが出来ました。
確かHMVかタワーレコードかの店頭であるのを見たことがあって、その時は買わなかったのですが、何故かずっと気になっていました。バッハの無伴奏チェロ組曲をバリトンサックスで演奏したCDです。(演奏者はHenk van Twillertというオランダ人です。)
実際に聴いてみた感想ですが、バリトンサックスの音域は、多分原曲のチェロに近いのでしょう、聴いていて違和感は全くありません。ただ、息継ぎやキーの音が結構耳について、それが所謂フレージング、音楽の息遣いだと言えばそうなのですが、私にはそのリズムがちょっと合わない感じがしました。
また、原曲には重音がたくさん出てくるのですが、それをこのCDでは単音のアルペジオで演奏しています。それはそれでそういう演奏方法なのでしょうが、聴いている方はもっと重層的な響きを期待してしまうところがあって、少し物足りない気がします。
こうして見ると、以前ご紹介したこのCDはよく考えられていて、例えばその重音の部分は複数のサックスによる和音が立体的に鳴り響き、ただでさえよく響くその録音場所の効果と相俟って、非常に艶やかな印象を受けます。
という訳で、ちょっぴりマニア向けのバリトンサックス、私個人としては一軍にはなり切れないのが残念です。
Bach Cello Suites
arranged for Baritone-Saxophone
by Henk van Twillert
ジャケット見て、一瞬とは言え“バチ”と読んでしまった私は、
シーバス釣師を名乗る資格があると思って良いのでせうか?w
…それにしても、同じCDネタをアップするにしても、この格調の違いは何なんですかねぇ(爆)。
バチ抜けが見れてもそこで竿が振れない悲しさ
・・・お察し致します。
>格調の違い
いや、要するに音楽が好きという点では同じ訳ですから、
良いんじゃないでせうか?(笑)