うっかりしていて、今年はまだいかなごを食べていませんでした。
イカナゴ、もしくは地方によってはコウナゴ。関西、特に私の生まれ育った瀬戸内沿岸では、春になると大抵どこの家庭でも家でこれを炊きます。味付けは醤油、砂糖、お酒にみりん。生姜を効かせてコトコト炊くのですが、面白いのは炊く時に一切かき混ぜないこと。かき混ぜるとせっかくのいかなごが崩れてしまうからです。
(クリックすると大きくなります)
大きさは1匹2センチくらいでしょうか。これが春が進むにつれて、だんだんと大きくなって、子供の頃の記憶では、煮干しくらいの大きさになるまで売っていたような気がします。
これがあると、おかずがなくてもご飯が進みます。いや、これがあると、白いご飯がこんなにも美味しいものかと、すごいご馳走に思えてきます。その人にとって忘れられない味をソウルフードと呼ぶとしたら、私にとってこのいかなごは、まさにソウルフード。魚の棚(うおんたな)の市場を走り回って遊んでいた頃の幼少時代を思い出します。
因みにいつも買うのは、通勤途中にあるデパ地下のあなご屋さん。焼きあなごとあなご寿司、そしてこのいかなごしか、売っていません。こっそりお教えしますが、平日の会社帰り(つまり閉店間際)に寄るとたいていタイムサービスをやっていて、極旨のあなご寿司がお得な値段でゲットできます。
焼きあなごもいかなごも関西の、いや瀬戸内の、私にとっては昔懐かしい味。いつまでも変わらない味であってほしいものです。
焼あなご専門店 あなご寿司 「瀬戸」
西武池袋本店 地下1階
このお店は言わば東京のアンテナショップ。本家本元はこちら。
(有)カネシン
兵庫県姫路市西今宿8丁目878-1
TEL(079)294-7070(代)
FAX(079)297-5984
暑気払い行っちゃう
あなご寿司買って公園で缶ビール
っちゅうのも惹かれるなぁ(笑)
ブ美を筆頭に、かずかずの洋画の
展覧会
常常、羨ましく思っています。
今年のイカナゴは、海難事故と水温等
の影響で味は、いまいちのように感じましたが、
いかがでしたか?
アナゴは養殖と冷凍が主力となり、
そうでない店、例えば 高砂のS商店は
値段の点で手が出せなくなりました。
文泉
カネシンのあなごも養殖か冷凍かそれは分かりませんが、
こちらのスーパーで時折見かける、出生不明の刻みあなごよりは
断然マシです。
S商店も、昔はよく買っていましたが、帰省するたびに
値段が上がり、とても買えなくなりましたね。
こちらは美術館には恵まれていますが、その反面、
いかなごもあなごも、地元で旬のものが手に入る関西が
私はとても羨ましいです。
だもんでクギ煮というんだと思ってましたが
どうも違うようで。
私の母も、正月に黒豆を煮る時には、
色つやがよくなるとかで釘を入れてました。