ジョン・ディクスン・カーの The Hollow Man (The Three Coffins)(1935年)読了(邦題『三つの棺』)。
ある夜、パブで飲んでいたグリモー教授のところに一人の男が現れる。「近々お宅に伺う」と言ったその言葉通り、男は三日後、屋敷にやってきた。そして部屋に入ってしばらくすると銃声が聞こえ、居合わせた人々が部屋に入ると、グリモー教授は血まみれで虫の息。そして男の姿は忽然と消えていた・・・。
ギデオン・フェル博士が「我々は小説のなかにいる人間なので」と前置きした上で、古今の密室トリックについて語る「密室講義」。その講義に続けて、最後の最後にあっと驚く種明かしを見せるカーの自信たるや、もう脱帽。
あまりにも本格&重厚過ぎて、いつもより読むのに時間が掛かったが、これで気が済んだ。次はまた別の人行きます。
John Dickson Carr,
The Hollow Man
(Kindle)
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