Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

アナログレコード

2009年09月11日 | オーディオ
アナログレコードの新品を置いてある店を見つけました。

勿論、店頭に置いてある数は少ないのですが、やはりレコードマニアが居るのでしょう、お店の方に伺うと、纏まって入荷があっても日が経てば確実に売れていくそうです。現に、2週間ほど前に来た時には3列くらい置いてあったレコードが、この日見ると1/3ほどに減っています。

それでも、2週間経ってもどうしても欲しかったレコードが、ちょうど1枚だけ売れ残っていました。カルロス・クライバー指揮、ベートーヴェンの交響曲第7番。ドイツ・グラモフォン版です。

同じ曲をCDと聴き比べた訳ではないのですが、このところ久しぶりにレコードの音にどっぷり浸っていて、仮にもしどちらが好みかと聞かれたら、個人的にはレコードの音の方が好きと答えるでしょう。(これは絶対的なものではなく感覚的なものなので、絶対にレコードの方が良い音だ!などと言うつもりはありません。)

まず第一に、そのあたたかみのある音色。CDの方がより硬質な音がする気がします。

そして、音のひろがり。このクライバーのレコードも、ウィーンフィルの古風な響きが、各声部が綺麗に分離されて聴こえてきます。特に、左右に配置された2つのヴァイオリンのセクションや、前回も書きましたが、オーケストラの後ろに隠れてしまいがちなファゴットの音が、妙に手近なところでくっきり聴こえたりします。

この歳になってレコードのコレクションが増やせるとは思っていなかったので、今回のレコードは貴重な1枚になりそうです。また機会をみて探して行きたいと思います。

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