メナヘム・プレスラーというピアニストがいる。
数年前の来日公演をNHKの番組で見て(その時、御年93歳)、最初はやや覚束ない指遣いに驚いたのだが、その後しばらく見ているうちに、実はとんでもなく特別な光景を目にしているのだと気付いた。譜面通りにミスなく弾くという次元を越えた音楽性。ありきたりな言い方だが、音楽性という言葉しか思いつかない。
幸運なことに、その数年前、パリでのライブ映像がDVD/Blu-rayで出ている。モーツァルトのピアノ協奏曲2曲のうち、以下の動画では後半の27番の軽快な第3楽章が映っているが、前半の23番の緩徐楽章、そしてアンコールのイ短調のロンド(モーツァルト)やドビュッシーの「月の光」で見せる弱音の美しさはため息もの。
複数のカメラが捉える演奏中の掛け合いや、演奏が終わった途端、客席と一緒になって拍手をするオケのメンバーの表情に、彼らのプレスラーに対する敬意と、その瞬間そこで一緒に居ることの幸福感が、こちらにまで伝わってくる。素晴らしい。
Menahem Pressler – Paavo Järvi – Orchestre de Paris
数年前の来日公演をNHKの番組で見て(その時、御年93歳)、最初はやや覚束ない指遣いに驚いたのだが、その後しばらく見ているうちに、実はとんでもなく特別な光景を目にしているのだと気付いた。譜面通りにミスなく弾くという次元を越えた音楽性。ありきたりな言い方だが、音楽性という言葉しか思いつかない。
幸運なことに、その数年前、パリでのライブ映像がDVD/Blu-rayで出ている。モーツァルトのピアノ協奏曲2曲のうち、以下の動画では後半の27番の軽快な第3楽章が映っているが、前半の23番の緩徐楽章、そしてアンコールのイ短調のロンド(モーツァルト)やドビュッシーの「月の光」で見せる弱音の美しさはため息もの。
複数のカメラが捉える演奏中の掛け合いや、演奏が終わった途端、客席と一緒になって拍手をするオケのメンバーの表情に、彼らのプレスラーに対する敬意と、その瞬間そこで一緒に居ることの幸福感が、こちらにまで伝わってくる。素晴らしい。
Menahem Pressler – Paavo Järvi – Orchestre de Paris
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