乃木坂の国立新美術館に、ルネサンス期のヴェネツィア絵画が来ている。
月並みな言い方だが、今回は何といってもティツィアーノ。
アカデミア美術館収蔵の「アルベルティーニの聖母」と、サン・サルヴァドール聖堂の祭壇画「受胎告知」が向かい合うという贅沢な空間。
(ティツィアーノ・ヴェチェッリオ「聖母子(アルベルティーニの聖母)」1560年頃、アカデミア美術館蔵)
(ティツィアーノ・ヴェチェッリオ「受胎告知」1563-65年頃、サン・サルヴァドール聖堂蔵)
大天使ガブリエルのお告げにそっとヴェールをあげるマリア、腕に抱く我が子に物憂げに目を落とすマリア。
いずれもただただ美しい、それに尽きる。
アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち
2016年7月13日~10月10日
国立新美術館(港区六本木7-22-2)
<巡回>
2016年10月22日〜2017年1月15日
国立国際美術館(大阪市北区中之島4-2-55)
ティツィ様が御来阪されるとのことに
気ずくまで
一瞬ではありますが、箱根越えが頭に
浮かびました。
大感激です。
文泉
行かれる価値は十分あると思います。
ブログに貼ると大きさが逆に見えますが、
受胎告知は祭壇画らしく下がって見上げる大迫力、
聖母子は目線と同じ高さで、吸い込まれるように
見入ってしまいます。