J. S. フレッチャーの The Middle Temple Murder(1919年)読了(邦題『ミドル・テンプルの殺人』)。
ある日の深夜、新聞記者のスパルゴが出くわす殺人事件。被害者の所持品は全て持ち去られていたが、ポケットの底に一片のメモ紙が見つかる。それを糸口に次々と明らかになる人間模様。被害者は一体何者か?彼を殺したのは誰か?その目的は・・・?
本作はいわゆる名探偵が登場する訳ではなく、読みながら若きスパルゴ君と一緒に謎解きをするような感がある。凝りに凝ったプロットではないけれど、常にテンポよく話が進むので、軽快で読み飽きず、100年前の作品という古臭さは微塵もない。
フレッチャー、相当気に入ったので、もう1作行きます。
J. S. Fletcher,
The Middle Temple Murder
(Kindle)
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