Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

熊谷守一展 (東京国立近代美術館)

2018年01月24日 | 美術・芸術

竹橋の国立近代美術館で開催中の「熊谷守一展」。

白状すると、これまで晩年の塗り絵のような作品のイメージしか持っていなかったのだが、物を知らぬとは恐ろしい。

没後40年のこの回顧展。初期の油彩はともに切磋琢磨した同級生の青木繁を彷彿させるし、やがて面が線で区切られ、面が色彩になっていく様はポスト印象派からフォービズムの系譜。


(熊谷守一「群鶏」1961年、メナード美術館蔵)


(熊谷守一「雨滴」1961年、愛知県美術館 木村定三コレクション)

なぜそこに行き着いたか、いや恐らくそれは終点ではなく、まだ続きがあったのだろう。

油彩だけでも200点、それはまるで作品が静かに、そして熱く語る壮大な自叙伝。圧巻の展示を是非。

没後40年 熊谷守一 生きるよろこび
2017年12月1日~2018年3月21日
東京国立近代美術館

コメント (2)    この記事についてブログを書く
« サマセット・モーム/The Tre... | トップ | 革細工#54 ペンケース(... »

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
雨滴 (文泉)
2018-01-24 23:38:56
魚花師匠

雨滴は初めて拝見致しました。
彼の作品を多数眺めた事がありましたが
油絵だけで200点だそうで
未見の作品も大量に展示されていることと
思われます。

文泉拝
返信する
文泉堂師匠 (魚花)
2018-01-25 21:22:56
地の利というか、これだけまとまって見ることができるのは、
本当に楽しい体験でした。

「雨滴」や「群鶏」と並んで、もう1枚どうしてもお見せしたいのが
あったのですが、残念ながら絵葉書になっておらず・・・

まだまだ会期は長いので、終盤に混まないうちに
もう一度くらいは行きたいと思っています。
返信する

コメントを投稿