ジョルジュ・シムノンの The Yellow Dog(1931年)読了(原題 "Le Chien jaune" の英訳版。邦題『黄色い犬』)。
舞台はブルターニュのコンカルノーという港町。ある夜、カフェを出た常連の一人が銃で撃たれた。さらにその常連仲間が毒殺されそうになったり、別の一人が突如姿を消したりと、不可解な事件が相次ぐ。そこには常に見慣れぬ黄色い犬の姿。野犬ではなさそうだが、とすれば飼い主は?事件との関連は・・・?
前作の『男の首』もそうだったのだが、個人的にはやはりこれはハードボイルド。メグレ警視の淡々とした描写は solid でシンプル。始末のつけ方が男くさいのも痺れる。好きだなぁ、こういうタイプ。
シムノンでラストもう1作。今度はミステリーではなく純文学。こちらも名作の誉れ高く、非常に楽しみ。
Georges Simenon,
The Yellow Dog
(Kindle)
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