この本を買ったのは1年以上も前のことですが、何となくずっと横に置いていて、読み始めたのは去年の11月頃だったでしょうか。
カズオ・イシグロの名前は以前から知っていましたが、読んだのは今回が初めてです。
英語はとても分かりやすく、同じ文章のなかで一度読んでまた前に戻って、という必要はありません。文章の始めから(前から)順々にすんなりと頭に入ってきます。
ストーリーの展開は、現在と過去、そしてその間と、時間軸のなかで行ったり来たりを繰り返します。初めは明確なプロット(筋)があるのかないのかはっきりしませんし、かつ普段は見かけない単語がどうやら違う意味で使われていそうだとか、やや混乱しかけるのですが、読み進むうちに気付くとしっかり時間の流れに乗っています。
そういう意味では、読むということの快楽は非常に大きいのですが、一方で、ここで扱われているテーマは非常に重いです。
哀しい。美しいけれど、せつなく、哀しい。That's all.
人間とは・・・。生きるとは・・・。
行き帰りの通勤電車のなかで、途中で何度本を閉じたことか分かりません。
翻訳はハヤカワ文庫から出ていますし、最近まで知らなかったのですが、映画にもなっているようです。
Kazuo Ishiguro,
Never Let Me Go
(Faber & Faber)
何とも不思議な世界です。
Connellyは私も以前何冊か読んだ気がしますが、
なかなか読むテンポに乗れなかった記憶があります。
私の英語力の問題だと思います
久しぶりに読書案内
カズオイシグロ発登場
2冊ほど読んだ記憶では
まるで英国人しかも高年齢の
事実、英国籍でした。
しかし、青年だとは気がつきませんでした。
現在、GK Chestertonの推理小説の
まとめ読み
とは言いながら月に1冊のペースですが
文泉
とても読みやすいですし、ぱっと見は平板な表現と見えて、
実は味わい深い表現も多いです。
他にもう2冊ほど買っているので、もう少し読んでみたいと
思っていますが、一方で今回のは内容がちょっと重かったので、
次は推理小説のように楽々頁をめくれるものにしようかな、
とも思っています。