少々手数が掛かるのでなかなかアップ出来ずにいたのですが、何とか形になりそうです。
一度余りものの肘当てを使ってトライをしてみたのが今年の5月。その時の目的はまず手順を確認することだったのですが、机の上に転がして日々見ているうちに、もう少しシンプルな色合いにしようと思うようになりました。それは手間が掛かるからということもありますが、色が多くなればなるほど研ぎ出すバランスが難しいので、まずはもっと少ない色数で確実に出来るようにしたいという思いからです。
それで、結果から言うと、何となく掴めるようになった(気がする)部分と、やはりまだまだどうしたら良いか分からない部分と、半々。引き続き精進あるのみです。
ベースはまず黒の絹糸を巻いて何度か新うるしを塗り、その上を一旦エポキシでコーティングしています。これはベースとなる面を平らにするためです。
その上に、まずは山立て。黒い面に黒で山立てしているのでちょっと分かりにくいですが、
1週間乾燥させた後、この上から黒を薄く塗り、すぐに金粉(勿論、模造品です)を満遍なく振りかけます。
これをまた1週間乾燥させ、その上から塗ったのは青。
ここはあえて金粉をあまり振り落とさずに青を薄く塗りました。これは、青の面に金粉が流れることを狙ったのですが(右の写真)、結果的にはあまり効果はありませんでした。
1週間後、このまま研ぎ出ししても良かったのかも知れませんが、少し山立ての高さが高すぎたのか凸凹が残っていたので、もう1回、少し厚めに青を塗りました。
このまま放置すること1週間。いよいよ研ぎ出しです。
耐水ペーパーの1000番と1500番を使ってやりましたが、なかなか同じようには仕上がりませんね。同じようにというのは、今回研ぎ出しをやったのは4箇所ですが、その模様の出方に統一感を持たせることは残念ながら叶いませんでした。
(この2枚は、クリックすると大きくなります。)
これは水気が乾いた状態なのでちょっとカサカサして見えますが、この上からクリアの塗料を塗ればもう少し見栄えがすると思います。
今回の反省ですが、まず本当は山の斜面にもっと金を残したかったのですが、ご覧の通りなかなかうまく行きませんでした。これは恐らく山立てをした時の山が高く、鋭すぎたのだろうと思います。山立てをした後に塗料がダレて山が低くなるのを恐れたからなのですが、それを避けるためには山を高くするのではなく、塗料の粘度を上げるべきだったのでしょう。
それから金粉の振り方ですが、実は前回も今回も適当な篩(ふるい)がなく、やみくもにただ上から振っただけになってしまいました。本当は二度とも篩もどきを自作したのですがこれが全く使いものにならず、やむなく指でつまんで振るしかありませんでした。本当は指先に残るような細かい粉をこそ振りたいのですが、やはり物事は段取りが大事ですね。
ともあれ、これでまたひとつ勉強になりました。次回またチャレンジしたいと思います。
あとの工程との関係で、ここの作業は一旦ここで終わりにします。
何とかカワハギシーズン中盤までには間に合うと良いのですが・・・
かなりうまくいってる気がします。
私は最初の頃はかなり高くなりましたけど、
それなりに金の模様は出てくれました。
私と工程が異なるのは、金粉のところです。
金粉(黄銅粉ですね(笑))をカシュー本透明?か
何かに溶かしていて(いわゆるカシュー金)金色に厚みが出るので、
研ぎ出した時に金の模様がもうちょっと濃く出てくれてました。
もしかしたら、もう一皮剥けば平らな部分が出てきて
金色が、こんにちはしてくれるかも?保証はしません(笑)
それにしても、青って使ってないのですけど、
この色味良いですねぇ。パクらせてもらおっと(笑)
塗料に金粉が混ざるような状態は、実は青を1回目に塗る時
ちょっと意識したのですが、うまく行きませんでした。
実はアップの写真は取っていませんが、もう少し研いだら金が顔を出すかなぁと
ちょっと思い切って研いだ1箇所が、どこまで研いでも結局黒しか出て来ず、ここでひと息つきました。
アップの写真の左の方は、もう少し出てきそうな気もしているのですが、ちょっとビビってます
青は私も初めて使ったのですが、思ったよりも落ち着いた、渋くていい色をしています。
黒と金にこの青という組み合わせはなかなか良さそうなので、
もう少し練習してちゃんと出来るようになりたいです