素晴らしい本に出会いました。
炯眼の反意語が凡眼だとすれば、自分のあまりの凡眼に、嫌気が差します。著者は、少しでも絵が好きな人なら必ず一度はどこかでその名前を眼にしたことがある、西洋美術史の権威。なのに私はこれまで一度もその著作を読んだことがありませんでした。
本書はその副題が「東と西の出会い」となっているように、日本の美術と西欧の美術が互いにどう影響しあってきたかということを、それぞれの歴史的・文化的背景や精神構造の違いを浮き彫りにすることから丁寧に解説しています。
いや、語彙の乏しい私なんぞがこの場で解説するのもおこがましい限り。まさに「蒙を啓く」という言葉がぴったり。これまでただ単に絵を自分の好みに合う合わないだけで見ていたのではないかと思わせるくらい、衝撃的な体験でした。
早速(順序が逆だったかも知れませんが)これまた名著の誉れ高い、同じ著者の岩波新書2冊を入手し、読み始めたところです。改めて思いますが、新しいことを勉強するのに、年齢は関係ありませんね。
高階秀爾
『増補 日本美術を見る眼』(岩波現代文庫)
『名画を見る眼(正・続)』(岩波新書)
ご紹介の書籍3点読んだと
思いますが、内容を覚えていません。
で、本棚を探索
3冊とも家出中
日本美・・はハードカバー版だったような
気がします。
日本美術では辻惟雄ーノブオー氏の書物に魅せ
られた記憶があります。
推理小説ですが、
2勝9<?>敗1分の著者カーター・ブラウンはいかがでしようか
主人公がアル・ウィラー分です。
1分は共犯者が当たりませんでしたので
他の作者については後日と言うことで
文泉
もっと若い頃(出来れば高校生の頃)に読んでおきたかったと思いますが、
一方でその頃だとどこまで理解出来たか疑問でもあります。
カーター・ブラウンは初耳です。
今度丸善で探してみます