先日、仕事中に珍しく携帯(個人持ちの方)に着信がありました。
見ると、すぐ近所のビルに居る友だちからです。その時は電話を取り損なったので後からメールをすると、渡したい物があるとのことで、定時後に会おうということになりました。
その時間に行ってみると、何やら大きな包みを渡されます。話を聞いてみると、オフィスがあるビルの1階で昼休みに震災復興フェアが開かれていて、そこで日本酒を見つけ、咄嗟に私のことを思い出して買ってくれたんだそうです。
有難き哉、持つべきものは友ですねぇ
包みの中身を見てみると、その友だちは全く意識せずに買ってくれたらしいですが、お酒は何と「一ノ蔵」。今年、私が日本酒を飲むきっかけになったお酒です。
それも、何やら宮城県内でしか買えない限定品だとか。
純米酒と書いてありますが、精米歩合は50%で、吟醸酒クラスですね。
頂いた時はちょうど飲み会続きで、かつその直後から風邪がひどくなってお酒どころではなかったのですが、その翌週の週末、ようやく自分の部屋で落ち着いて、おごそかに封を開けました。(因みに常温です。)
すると、意外なことに、味にインパクトがありません。ちょっと変な言い方ですが、味が少し薄く、水っぽい感じがします。
これは恐らくこのところずっと生原酒の強烈な味に慣れてしまっていたためだと思うのですが、それにしても、きっとこれは何か違うぞ・・・。
考えることしばし・・・
閃きました。これは、燗にすると旨いぞ。
早速食器棚のなかを探索し、出てきたのは徳利か花瓶か判然しませんが、試しに水を入れて量ってみるとちょうど180ccだったのでそれを使い、こんな感じ。
すると、どうでしょう。常温の時とは全く違う、深みと味わい、そして奥に苦みがひっそりと出て、とても美味しいお酒になっています。
燗にすると美味くなるお酒というものがあるということを教えてくれたのは、いつも一緒に釣りに行くY先輩ですが、その言葉が頭の片隅にあったのだと思います。
こういう楽しみ方もあるのですね・・・。
またまた日本酒の奥深さにヤラれてしまった感じです
一ノ蔵 特別純米酒 大和伝
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