ジェイムズ・M・ケインの The Postman Always Rings Twice(1934年)読了(邦題『郵便配達夫はいつも二度ベルを鳴らす』)。
流れ者のフランクが行き着いたドライブイン。ギリシャ人の主人に請われて働き始めるのだが、それはその妻カーラが若くて魅力的だったから。ほどなく二人はいい仲になり、邪魔者の亭主を亡き者にしようとする。完全犯罪を狙った二人だったがその結末は・・・
タイトルのイメージが先行してこれまで読んだことがなかったのだが、淡々とした筆致はまさにハードボイルドのそれ。ただこういう不条理系というか破滅的なテーマは好みが別れるところ。
因みにタイトルの郵便配達夫は一度も登場せず、ただ「二度」という言葉だけが意味深なのだが、ちょっと後付け感が強いかなぁ。
James M. Cain,
The Postman Always Rings Twice
(Kindle)
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