ドロシー・L・セイヤーズの Murder Must Advertise(1933年)読了(邦題『殺人は広告する』)。
広告代理店のピム社に変わった新人が入ってきた。前任が事務所の階段から落ちて亡くなったのでその後釜としてなのだが、仕事もそこそこに、どうやらそのことを調べている様子。いったい彼は何者?そして明らかになる意外な真相とは・・・。
著者自身が若い頃、実際に広告代理店で働いていたことがあるらしく、業務のサイクルや内容、登場人物や会話が生き生きと描かれていて、読んでいてまず楽しい。そして、あっと驚くというよりは「来たか、そこ~!」と唸らせるトリック。アガサ・クリスティーと並んでミステリーの女王と称されるのも納得で、読み応え十分。もう1作続きます。
Dorothy L. Sayers,
Murder Must Advertise
(Kindle)
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