E. S. ガードナー(A. A. フェア)の Cool & Lam シリーズ第10作、Crows Can't Count(1946年)読了(邦題『カラスは数をかぞえない』)。
依頼人のシャープルズは、もう一人のパートナーとともに、ある莫大な遺産を管理している。遺産の受取人は2人いて、一定の年齢に達するまでは定期的にそれぞれ一定額を受け取るスキームなのだが、そのうちの1人が、大切な相続品の一つ、エメラルドのペンダントを市中に売り払ったらしい。その理由を探ってほしいというのが今回の依頼。
ラム君が調査を進めると、どうやらそのペンダントは、遺産のもう一人の管理人キャメロンがブローカーを通じて売ったものだった。ラム君とシャープルズがその真意を探るべくキャメロンの家を訪れると、そこにはキャメロンの死体、しかも机の上にはそのペンダント。だが13個あったはずのエメラルドは全てなくなっていた・・・
今回は割と早い段階でからくりが解けたような気がした矢先、さらに思いもよらないどんでん返し。
正直、途中でちょっと間延びした感もあったのだが、最後まで読んだら全て納得。相変わらず引き出し多いなぁ、この人。
A. A. Fair, a.k.a. E. S. Gardner,
Crows Can't Count
(Kindle)
私は即座に筋書きを了解致しました。
上記のことは完全に嘘です。
とにかく最後まで愉しく読みました。
A.A.Fairの9冊目は記憶喪失でしたが
今回も楽しく読ませていただいた記憶が
残っております。
確か30冊前後を翻訳を含めて愉快に読ませて
いただきました。
文泉拝
どうやっても見つけきれず、スキップして10作目に飛びました。
ところどころ、ああ、あの作品でも有ったなぁというようなトリックや
シチュエーションが出てくるのですか、それでも本質的にはいつも新しく、
新鮮な形で楽しめます。
まだ残り 2/3 to go なので、当面楽しめます!