J. S. フレッチャーの The Charing Cross Mystery(1923年)読了。
若き法廷弁護士のヘザーウィックが地下鉄の終電に乗っていると、向かいの席に二人連れの男が乗ってきた。一人は老紳士で、何でも女性の写真を見つけたと連れの男に興奮気味に話している。そして奇妙なことに二人とも指先が汚れていた。
列車は間もなく終点。その手前のウェストミンスター駅を過ぎた辺りで突然、その老紳士が何かの発作に遭ったかのように息絶えた。連れの男は医者を探しに行くと立ち去ったまま戻ってこない。やがて死因は毒殺と判明し、ヘザーウィック君が真相究明に乗り出す・・・
前作と同様、各章ごとに新たな展開が続くので、テンポよくどんどん読める。もっと凝ったプロットを望む向きには物足りないかもしれないが、私なんぞの読み手にとってはこれぞ page-turner、エンターテインメントの妙を堪能。
J. S. Fletcher,
The Charing Cross Mystery
(Kindle)
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