Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

京都 (その3)

2019年03月14日 | 

京都逍遥その3。

土曜日の夕刻、再び叡電に乗って修学院へ。鴨川が出町柳で分かれた右の方、高野川沿いを歩いて「山ばな 平八茶屋」に向かう。

高野川と川端通に挟まれるようにして立つお店。



豪壮な門をくぐり、庭の小道を歩いて部屋に通されると、そこはもう川の音しか聞こえない。





この時期に京都に来る機会があればいつかはと思っていた「ぐじ(甘鯛)」。この冬は特に不漁が続き、なかなか出せなかったそうだが、それはまさに至福の夕餉。足し算ではなく引き算の味付け、素材の味こそ美しけれ。

                    

麦とろ饅頭とお茶で始まる。



ぐじの向付、右奥は山葵菜と焼き椎茸のおひたし。



これが食べたくてやってきた一汐のぐじ。塩で水分が抜けた分、身の甘さがさらに引き立つ。



椀は白魚。



八寸。



桜の葉に包まれたのは鯛のお寿司。山椒の葉が清々しい。



ぐじの若狭焼。鱗を立てずに焼いた皮目は香ばしく、身はしっとり、ふっくら。手前の伽羅蕗がいいアクセントに。



炊き合わせ。筍に蕗、鱈の子。



ぐじのかぶと蒸し。骨はしゃぶり尽くし、極上のスープは全て飲み干す。



鰻の緑酢。焼いた鰻に胡瓜が素晴らしく合う。



つくね芋の麦とろ。



お替りしてもちろん完食。



ラストの水物。果物はもちろん、ワインのジュレまで隙がない。



「くう(食う)日、これ好日」 まさに至言。



山ばな 平八茶屋
左京区山端川岸町8-1

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2 コメント

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京都周辺 (文泉)
2019-03-15 23:25:48
魚花師匠

圓光寺は未知でした。

魚は嫌いで肉しか食べたことがありません。
岩魚だけは昼前後に食べています。
渓流釣りでのみです。

昨年は岩魚の燻製を数匹いただきました。

文泉拝

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文泉堂師匠 (魚花)
2019-03-16 13:58:17
このぐじは、塩の塩梅が絶妙で、
本当に素晴らしかったです。

もちろん釣りたてをその場で食べるのが
一番贅沢ですよね👍
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