Year In, Year Out ~ 魚花日記

ロッドビルドや釣りに関する話題を中心に。クラシック音楽や本、美術館巡りに日本酒も。

サントリー武蔵野ビール工場見学

2011年01月09日 | お酒・飲み物

府中にあるサントリーの武蔵野ビール工場の、工場見学に行ってきました。

ネットから簡単に申し込めて、参加費も無料。土日もOKで、見学の最後には勿論ビールの試飲もアリ

とても楽しい1時間でした。

            

まず工場入口の受付で来意を告げ、見学者用の受付がある建物まで1分ほど歩きます。



この見学の目玉(というか目的)は、こちら。



麦芽100%の「ザ・プレミアム・モルツ」。私がヱビスに次いで好きなビールです。



この製品を初めて作るようになった工場が、ここ武蔵野ビール工場。1963年の操業開始で、サントリーのなかで一番最初に出来たビール工場だそうです。

見学開始の時間になると、案内の女性の方の誘導でまず2階に上がり、映像による大まかな工程の紹介。そしてその後、工場の建屋内に設けられた見学用ルートを進みます。

まずはビールの原料の説明から。工場の地下から汲み上げる天然水。



そして、麦芽。



最後に、ホップ。



まずこれらの材料が巨大なタンク(材料釜)のなかで仕込まれ、麦のジュース「麦汁」を取り出します。

  

(ここから先は写真を撮るタイミングを失してしまったので、以下、製造工程の続きを簡単にご説明します。)

その後、麦汁に加えられた酵母が糖分をアルコールと炭酸ガスに分解し(「発酵」)、ビールの元である「若ビール」が出来上がります。

これを貯蔵タンクのなかでゆっくりと熟成させ(「貯酒」)、味や香りがマイルドになってきたところで酵母やオリを取り除き(「ろ過」)、缶に詰められて出荷されます。

ちょうど缶詰の工程は動いているところでしたが、すごいスピードで缶がまわり、あっという間に中身が充填され、これまたあっという間に箱に詰められていきます。

  

これで製造工程の見学は終わりなのですが、ちょっと驚いたのはこれ。



環境への取り組みはどこの企業も力を入れているところですが、サントリーでは出るゴミを36種類に分別しているのだそうです。

            

さてさて、いよいよお待ちかねの試飲の時間

一人ずつグラスを貰い、思い思いにテーブルへ。



クリーミーな泡、ホップの新鮮な香り。そして何よりも、出来たて、フレッシュ、まろやかなこの味

はっきり言って、めちゃくちゃ美味しいです

スーパーで買う缶ビールとは、まるで別物。しかも、細かい泡がいつまでも消えず、何とも魅惑的なこの眺め。



案内してくれた女性の方に伺ったところ、私たちがスーパーで買う缶ビールは、工場から出荷したあと少なくとも1ヶ月か、長い時は2ヶ月も経った状態とのこと。しかもスーパーや小売店では古いのから前に並べて販売しますし、その間、温度変化によって影響を受けたり、缶独特のにおいが付いたりと、とにかくあまり良いことがないのだそうです。お中元やお歳暮で工場直送のビールが珍重されるのも道理ですね。

さて、試飲はお一人様3杯までということで、まわりは次々とおかわりモード。



私は1杯でも十分で、帰りの電車が心配になってしまいましたが・・・

最後に、家庭でも出来る上手なビールの注ぎ方講座もあって、



受講者全員の拍手のうちに、見学の工程全てが終了

大満足の日曜日でした

お土産に特製のビールグラスも頂いたので、早速今晩の晩酌で、教えて頂いた注ぎ方の練習をしてみようと思っています。

            

最後になりましたが、見学の対応をして頂いたサントリーの皆さん、今日は本当にお世話になりました。皆さんがビールをとても大切に、愛しんで造っておられることが、よく分かりました。これでまたビールのことが改めて好きになりました。ありがとうございました

サントリー武蔵野ビール工場
東京都府中市矢崎町3-1
(042)360-9590

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6 コメント

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今度はサッポロの工場へ (山本)
2011-01-09 21:02:32
 うちの社宅の近所にはサッポロ千葉工場があって「YEBISU BEER」が試飲出来るらしいです(何杯飲めるのか、不明です)。
 目の前は東京湾で、天気がよいと富士山なんかが見えるかもしれません。

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山本さん (魚花)
2011-01-09 21:26:24
サッポロもいいですね。ヱビスが飲めるとは最高。

ビール工場を見学したのは今回初めてでしたが、
製造工程を知った上で出来たてのビールを飲むと、
美味しさもひとしおでした。

今度はウィスキーを造るところも見たいなぁ・・・
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生麦 (watari)
2011-01-09 22:57:04
学生時代の社会見学で生麦のキリンビール工場を見学したことがあります。

いまでこそ工場は仕事場ですけど、その当時は見るもの
全て面白かったことを覚えてます。
ビールも美味しかった(笑)

ちなみに学生時代のときはJALの整備工場も観に行きました。
その当時はこちらも申し込めばただで見れました(笑)
いまはわかりませんけどね。。。
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watariさん (魚花)
2011-01-09 23:15:32
キリンの工場、首都高速の生麦ランプ付近ですよね。

改めて感じましたが、飲食品の工場なので当たり前とは言え、
とにかく工場がとても綺麗で驚きました。
我々の会社の製造現場とはちょっと別世界ですね(笑)

JALは分かりませんが、今は多くの会社が、特に
学生の就職活動の一環として、工場を見せるようですね。
東京近辺の学生さんは本当に恵まれているなぁと、
田舎出身者は変なところに感心したりしています
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ビールの製造年月調べてみました (山本)
2011-01-25 23:59:12
>工場から出荷したあと少なくとも1ヶ月
この言葉にひっかかるものがあり、ヱビスビールの製造年月を1月17日出張ついでに調査してみました。
京都駅前      2010年12月中旬
関西の某地方都市  2010年11月上旬
社宅近所のスーパー 2011年1月上旬
すばらしい、さすがサッポロ工場近所の効果
しかし、アサヒのお膝元、吾妻橋のスーパーでは、何とスーパードライが
2011年1月上旬という結果。工場が近くにないはずなのに、これはいかに。。。
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山本さん (魚花)
2011-01-26 00:19:53
なるほど・・・素晴らしい調査力

ビール会社は正しく「鮮度」という要素を認識して、
それが競争力だと分かっているのですね。

今回初めて工場で出来たてのビールを飲みましたが、
明らかな鮮度の違いを感じました。

一度飲んだら、絶対こっちの方がイイって思うでしょうね
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