子供の頃に初めて見て以来、これまで何度見たか分からない『荒野の七人』。
最高にカッコいいが銃を撃つ時はなぜか目を瞑ってしまうユル・ブリンナー、何の役をやってもクールでどこかお茶目なスティーブ・マックイーン、恐らく一番セリフは少ないが存在感抜群のジェームズ・コバーン。どのシーンを切り取っても好きなのだが、なかでも大好きなのがこのシーン。
一度は撃退した盗賊たちに裏をかかれ、村人たちの前で銃を捨てて村を去らねばならなくなった七人。それは当の村人たちが手引きしたからなのだが、部屋で身支度をするチャールズ・ブロンソンに、彼を慕う村の子供たちが悔しそうに「父さんたちなんか大嫌いだ、腰抜けだ!!」と言う。それを聞いたブロンソンが瞬間湯沸かし器のように激怒して、その子のお尻をバシバシ叩いた後に言うのがこの台詞。
なぜって?
それは訊くのも言うのも野暮ってことで
Magnificentだったんですネ
無知の極みでした。
多分 無意識のうちに黒澤作品が
頭に浮かんでいたのだと思います。
とにかく愉しい映画です。
文泉
という単語を知った気がします。
「七人の侍」をリメイクした英語の映画の原題がこれで、
それをまた日本語に訳す時に「荒野の七人」としたのは、
素晴らしいセンスだと思いますね。
クール&ラム・シリーズのハヤカワ文庫のタイトルも
なかなかよく練られてて面白いですけど