最近あまり本屋で本を探さなくなったのは、Amazonがこれまで買ったのと似たような本を次々と薦めてくるからだろう。最初は何となく抵抗があったのだが、最近は割り切ってポチポチやっている。
ジョナサン・ストラウドの The Amulet Of Samarkand もそのひとつ(邦題『サマルカンドの秘宝』)。魔術師見習いの少年ナサニエルが、意地悪な大人の魔術師に仕返しをするため、手練れの妖霊バーティミアスを召喚する。
全編を通してバーティミアスの視点で描かれている部分が多いので、魔術師に逆らいたくても逆らえない、まるで上司に逆らえないサラリーマンのような妖霊の皮肉や恨みつらみが随所に現れて、それがまた笑いを誘う。
単なるストーリー展開だけでなく文字でしっかり読ませて引っ張るのは、イギリスの推理小説の系譜かも。
Jonathan Stroud,
The Amulet Of Samarkand (The Bartimaeus Sequence)
(Corgi Books)
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