『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

しあわせはお金で買える。幸せになるためのお金の使い方5つの「ハッピーマネーの原則」

2015-12-30 09:24:11 | 日記

年末の締めは、お金で幸せを買うことが出来る。さらに「幸福度をもっと上げられる方法でお金を使える」方法がある。という学説です。ハーバード・ビジネススクールのマーケティング学准教授のノートン氏によれば幸せになるためのお金の使い方のコツとして、5つの「ハッピーマネーの原則があるのだそうです。幸せになる方程式があるようです。何でも合理的に判断する米国人らしい発想です。娑婆は事業の失敗、借金、貧困などで人生を破たんさせる人が後を絶ちません。その一方お金持ちが人生の歯車を狂わす報道もされています。しかし、率から言えば圧倒的少数ですし、たとえ失敗しても全財産や仕事を失わなければ失敗を糧に立ち直れます。自制心を身につけ正しいお金の使い方を学びさえすれば幸せになれる確率ははるかに上昇します。正に「地獄の沙汰も金次第」です。

以下コピー

ハッピーマネーの原則
「幸せはお金では買えない」
ノートン博士は、「それは嘘だ」と講演で述べています。

本書の目的は、私たちが「幸福度をもっと上げられる方法でお金を使えるようになる」ことです。幸せになるためのお金の使い方のコツとして、5つの「ハッピーマネーの原則」が挙げられています。
金額の大小にかかわらずお金の使い方を変えると満足感や幸福感も変わるのです。

原則1 経験を買う
原則2 ご褒美にする
原則3 時間を買う
原則4 先に支払ってあとで消費する
原則5 他人に投資する

ハッピーマネーの原則は、個人だけに適用されるものではなく、会社や組織にも応用可能です。
会社が従業員や顧客がハッピーマネーの原則を実践することを後押しすることで、会社にもよい結果がもたらされる事例が紹介されています。これらは、お金をただ支払うだけではない新しい報酬の支払い方のヒントを示しています。

■経験を買う
旅行や特別な食事など「経験的な買い物」は、物理的なモノを買うより幸福度が上がります。次のような経験をすると、私たちは払ったお金に対して最大の喜びを得ることができます。

・社会的つながりが生まれる経験
・楽しい思い出話につながる経験
・自分の理想の自己像に結びつく経験
・滅多にないチャンスを与えてくれる経験

社会的なつながり、良い思い出、自分に対する肯定的な感情や自信などは、私たちの幸福を支えるレジリエンスの要素となるものです。このような経験が与えてくれる満足感は時が経つにつれて増し、持続する幸せにつながります。

モノを買うことで即座に喜びを得られますが、それは一時的なものにすぎません。
「物質的なものへの誘惑のせいで、経験的なものが与えてくれる幸福を逃してしまわないよう」、お金の使い方を選ぶ必要があります。

■時間を買う-「時間とお金」についての注意点
アメリカの研究では、時間給制で働く人は、もっと働かなければという気持ちになり、残業を厭わず、音楽を聴く、ボランティアなどお金にならないけれど感情的な見返りのある活動をする意欲が低下する傾向があります。
大好きな音楽を聴いても、「この時間でいくら稼ぐことができたか」と考えては、心から楽しむことはできないでしょう。

時間とお金はときとして交換可能ですが、時間をお金に換算して考えるのは、幸福の観点からは有害になることがあるのです。
日本ではパートやアルバイトとして働く人が増加し続けており、気がかりな指摘です。

■「幸せを感じる時間」のためにお金を使う
「稼ぐための時間」だけでなく「幸せを感じる時間」をどれほど持っているでしょうか。
多くの人は仕事や通勤、家事に追われ、忙しくて自由な時間がないと感じています。

2013年発表「世界幸福度報告書」で、日本の幸福度は156カ国中43位と先進国の中では低い順位でした。
幸福度第1位のデンマークでは、年間5週間の有給休暇が取得できるそうですが、長期休暇制度の有無や有給休暇の消化率、労働時間などの調査をみると、日本人の「幸せを経験するための自由な時間」は、幸福度上位の国々に比べて少ないことがわかります。

「通勤、テレビをみる、友人や家族と過ごす」という一般的・日常的な3つの活動を、お金を使って変えるとよい結果が得られます。
幸せを感じる時間を増やすためにどんなことができるか考えてみることが大切です。

■お金を使う前に自問しよう
デザイナーのグラハム・ヒル氏がTEDの講演で、モノを買うときはそれを買って「本当に幸せになれるのか」自問するよう勧めていたことを思い出しました。物欲に屈してモノに囲まれても幸せにはなれません。

本書でも、まず自分に問いかけることを勧めています。
 「これから使おうとしているお金によって、最大の幸福を得られるだろうか?」
「これを買ったら私の時間の使い方はどんなふうに変わるだろう?」
「これはハッピーマネーなのだろうか?」

科学的に証明された5つの原則を実践することが幸せへの近道となります。
いま使おうとしているそのお金がハッピーマネーになるか、幸せを経験する時間を増やすことができるかどうかは、自分の選択次第です。

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