トランプ大統領は「米国と貿易で良い取引をしたいなら、北朝鮮問題で米国を助けることだ。そうしなければ、米国だけで行動すると習主席に伝えた」と習近平国家主席と電話会談したと語っています。中国が北朝鮮問題でリーダーシップを発揮することを期待しますが、米国が単独で核関連施設や核実験を繰り返す金正恩氏を目標とするモアブによる空爆も考えられます。実際に爆撃が実施されれば韓国への甚大な影響が予想される中、非常時、韓国軍の指揮命令権を保持し、大統領不在の今が最大のチャンスなのかもしれません。いずれにしても、数か月前までは想定外の北朝鮮への空爆が内政で行き詰っているトランプ政権だからこそ現実味を帯びてきました。
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米軍は13日、非核兵器では史上最大の爆弾とされる大規模爆風爆弾(GBU-43/B Massive Ordnance Air Blast)、通称「MOAB(モアブ)」を、アフガニスタンのイスラム過激派組織「イスラム国(IS)」施設に対し投下した。同爆弾の実戦使用は初めて。米国防総省が発表した。
アフガン駐留米軍の声明によると、MOABは同国ナンガルハル(Nangarhar)州アチン(Achin)地区で午後7時32分(日本時間14日午前0時2分)ごろ、ISの「トンネル複合施設」に対し使用された。
米空軍報道官のパット・ライダー(Pat Ryder)大佐によると、MOABは実戦配備された中で最大の非核兵器。また国防総省のアダム・スタンプ(Adam Stump)報道官は、投下したのはMC130特殊作戦機だったと明かした。
アフガン駐留米軍を率いるジョン・ニコルソン(John Nicholson)司令官は、アフガニスタンのISが劣勢に追い込まれる中で即席爆発装置(IED)や壕(ごう)、トンネルで防御を強化しており、これらを排除し攻勢を維持するためにも、MOABは適切な兵器だと強調した。
MOABは「すべての爆弾の母」を意味する「Mother of All Bombs」の頭字語でもある。2002~03年、米主導のイラク進攻の前後に開発が急速に進められた。