『名も無く豊かに元気で面白く』

読んだ本、ニュース、新聞、雑誌の論点整理、備忘録として始めました。浅学非才の身ながら、お役に立てれば幸いです。

『死せる西部邁氏生ける弟子達を走らす』❝自殺ほう助❞でディレクターら逮捕

2018-04-07 07:32:35 | 日記

手が不自由にもかかわらず、ロープを使い自殺した西部邁氏の自殺幇助をしたとして、ディレクターの窪田哲学容疑者(45)青山忠司容疑者(54)が逮捕されました。自殺の理由は「家族に介護上の面倒をかけたくない」というどの家庭でも起こりうる切実な思い。今後、嘆願などにより、情状酌量になると思われます。『死せる孔明生ける仲達を走らす』切ない出来事です。合掌

以下抜粋コピー

評論家の西部邁さんが、ことし1月、東京の多摩川で自殺した際に手助けをしたとして、警視庁は西部さんが出演していたテレビ番組を担当していたディレクターら2人を、自殺ほう助の疑いで逮捕しました。

ことし1月東京 大田区の多摩川で評論家の西部邁さんが、意識不明の状態で見つかりその後死亡しました。現場に遺書が残されていたことなどから警視庁は自殺とみています。

その後の調べで、西部さんは手が不自由だったにもかかわらず体と近くの木がロープで結ばれているなどの不審な点があったことから、警視庁は何者かが自殺を手助けをした疑いがあるとして捜査していました。

その結果、西部さんが出演していた東京メトロポリタンテレビジョン=TOKYO MXの番組を担当していた子会社のディレクターの窪田哲学容疑者(45)と、西部さんの知人で会社員の青山忠司容疑者(54)が手助けしたとして自殺ほう助の疑いで逮捕しました。

警視庁によりますといずれも容疑を認め、窪田容疑者は「西部先生の死生観を尊重して力になりたいと思った」などと供述しているということです。

警視庁は今後、当時の詳しいいきさつなどを調べることにしています。

著書で「死」の記述

西部さんは、晩年に出版した著書の中で死に対する持論を繰り返し展開していました。去年刊行した著書では4年前に妻を亡くし、みずからの死を強く意識するようになったとしたうえで、「おのれの生の最期を他人に命令されたり弄り回されたくない」と自分の死に対する考え方を記していました。

死後となることし2月に刊行された「保守の遺言」という著書では、これまで自殺の準備に3度、取り組み頓挫したことなどを明らかにし、あとがきで家族などに対して「僕流の『生き方としての死に方』に同意はおろか理解もしてもらえないとわきまえつつも、このあとがきの場を借りてグッドバイそしてグッドラックといわせていただきたい」と締めくくっていました。
 
西部さんの最期は、ずっと考えてこられたあげくの自裁死である。彼をこの覚悟へと至らしめたものは、家族に介護上の面倒をかけたくない、という一点が決定的に大きい。西部さんは、常々、自身が病院で不本意な延命治療や施設で介護など受けたくない、といっておられた。もしそれを避けるなら自宅で家族の介護に頼るほかない。だがそれも避けたいとなれば、自死しかないという判断であったであろう。
コメント (2)
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